乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:2983]
性別:女性
年齢:45歳

初めまして。

私の妹が乳がんで治療中なのですが 本当に今の治療でいいのか疑問に感じインターネットでいろいろ調べていたら、こちらにたどり着きました。

2015年の11月に乳がん告知を受けてから4クールの抗がん剤治療をして、その後検査を受けその時に「抗がん剤が良く効いて転移はなく右胸と脇のリンパ節のがんもほとんど消えている」と説明を受けました。

ただパチンコ玉くらいの癌が胸に散らばっているみたいなので 取り残しがないように胸筋温存右乳房全切除、腋リンパ切除の手術をしましょう。
ということで手術をしました。

医師の説明によると 生活に支障はなく術後、翌日から動けるし10日ほどで退院できるということでした。
ところが手術後、数時間後に出血。

再手術をするはめに・・・
この再手術から2週間後 ようやく退院するものの傷口の痛みがおさまらず腫れもひかず 病院に行くとテープまけだと言われて 抗生剤を処方されました。

ところがそれでも水膨れが出来て3週間たっても 痛みと炎症がおさまらず 再度病院に行きました。
すると癌が残っていて炎症を起こしているとの事。

術後の説明では転移もなく全部取り切れているから 今後は経過観察で再発しないように注意するということだったのに・・・
(ここで妹に、セカンドオピニオン,転院なども考えてみては?と相談しましたが、がんの種類がトリプルネガティブというもので進行が早く時間との勝負で転院などになると又一から検査などで時間がかかるので無理だということでした。)
進行が早いので放射線治療をする(炎症の範囲が広いので放射線科の先生も悩んでいたとの事)、胸壁にがん再発と言われたそうですが本人は
たぶん隠れていたのだと思うと言っていました。

(先生はこんなに進行が早いのは見たことがないと言っていたそうです。)
CT検査で癌性胸膜?とかで 胸に水がたまり肺を圧迫していて呼吸困難の恐れありで緊急入院(背中から管を入れて水を抜いている)。
咳がひどくて苦しかったそうです。

5月(上旬)日から放射線治療をはじめて (上旬)日からは抗がん剤治療を始めたそ
うですが、(中旬)日には左胸もあやしいと連絡を受けました。

このように一向に病状が良くなりません。
今の治療が本当に合っているのか?
他にもっと良い治療方法が無いのか?
セカンドオピニオンで他の先生にも意見を聞いてみたいと思っています。

妹は地方にいて私とはメールや電話でやり取りをしているので詳しいことはわかりませんがトリプルネガティブという癌は転院するのも難しいほど進行の早いタイプのものなのでしょうか?
また今の状況で転院は可能なのか もし転院となるとどのような手順で
どうすればスムーズに診ていただけるのか
主治医の先生にはどのようにお話すればよいのか わからないことだらけで申し訳ありませんが 本当にこのままでいいのか不安で不安でたまりません。

下記が妹から聞いた主な経緯です。

組織をとって検査した結果、進行乳癌と判明。
タイプはトリプルネガティブ、リンパ節転移、右乳房全体が腫れた状態でリンパ節共々痛み有り。
鎖骨辺りも転移有り。
グレードはⅢ他臓器に転移なし
TC療法(抗がん剤)4クールのち各検査(ペットCT)とかのあと右乳房全摘出、リンパ節切除 手術。

抗がん剤は良く効いたけど、癌細胞が全部なくなったわけではないので
(胸全体に散らばってる)全摘出。

手術後出血があり再手術。

取った細胞を調べた結果、やはりトリプルネガティブで、一部胸壁の境に癌細胞があったが、病理医の診断では胸膜内の癌細胞が組織を切る時に潰れたものだろうと判断。

癌細胞は取りきったと説明される。

手術からひと月後、傷の周辺が赤くなり抗生物質で治療。

傷の周辺に水泡が沢山出来てきて痛みも増す。

4月(下旬)日くらいから咳が出始める。

(下旬)日に放射線課でCTをとり皮膚の状態をみてもらう。

胸に水が溜まっていて5月(上旬)日入院。

癌性胸膜炎、胸壁癌再発。
炎症性乳癌。

背中から管を入れて水を抜く。

同時に放射線治療開始。

皮膚のダメージが強くなったため8回で放射線は一時お休み。

(上旬)日からアバスチンの抗がん剤治療開始。

(中旬)日に管もぬけ胸の水は溜まってない状態。

呼吸も正常。

どうかアドバイスを宜しくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

メール内容を拝見しました。
まずは大変な状況であること、お気持ちお察しします。

術後出血も大変でしたね。
まず注目すべきは「術後早期の胸壁再発」です。
この短期間で起こったという事は「胸壁に取り残し」をした可能性です。

注目したのは術前抗がん剤の前の状態「右乳房全体が腫れた状態」という記載です。
この時点(化学療法前)ですでに胸壁に広範囲に癌があり、抗がん剤(TC 4クール)により、一見「胸壁から無くなったように見えた」癌細胞が、手術後に再燃(化学療法を辞めて期間が空いたはずですから)したと解釈します。
癌性胸膜炎も局所からのような印象です。(右肺優位でしょうか? 癌性胸膜炎は何れは両側に連続します)

「5月(上旬)日から放射線治療をはじめて (上旬)日からは抗がん剤治療を始めた」
「このように一向に病状が良くなりません。」
⇒ただし、「癌性胸膜炎が改善」していることに注目してください。

 「5月(中旬)日には管も抜けて、胸水の再貯留も無し、呼吸正常」という本人の経過をみると、「放射線治療とアバスチンが奏功」しているようです。
 

「今の治療が本当に合っているのか?他にもっと良い治療方法が無いのか?」
⇒今の治療があっているので「癌性胸膜炎が改善」しているのです。

 アバスチンはとても強力な治療なので、このまま完全寛解も十分ありえます。
 ○まずはアバスチン(+パクリタキセル)で胸壁の腫瘍もきれいになるまで治療しましょう。

 その後の戦略はいろいろあります。
 

「セカンドオピニオンで他の先生にも意見を聞いてみたいと思っています。」
⇒気持ちはわかりますが…
 現時点で「有効な治療に入り」改善へ向っている以上、暫くはこのままでいいと思います。
 

「トリプルネガティブという癌は転院するのも難しいほど進行の早いタイプのものなのでしょうか?」
⇒違います。

 もともと「胸壁に癌が残っていた」と考えます。
 

「また今の状況で転院は可能なのか もし転院となるとどのような手順でどうすればスムーズに診ていただけるのか 主治医の先生にはどのようにお話すればよいのかわからないことだらけで申し訳ありませんが 本当にこのままでいいのか不安で不安でたまりません。」
⇒アバスチン(+パクリタキセル)はとてもいい治療です。
 担当医が、この薬剤を選択したことは大変幸いでした。

 まずは、3クール(3カ月)頑張ると「先が見えてくる」と思います。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

ご返答ありがとうございました。

アバスチン治療をした後の戦略はいろいろあるとのことですが、
例えばどのような治療方法があるのでしょうか?
癌性胸膜症は改善していますが左胸にもがんが移ったのか新たにできたのか
どちらにしても現れたみたいなのですが、それもアバスチンの治療で改善するのでしょうか?
あと、今の病院は乳腺科が無く主治医も外科の先生なのですが(専門の先生が週一回遠方から来ています)
専門科のある(専門の先生が常時いる)病院のほうが安心して治療できるような気がするのですが
どうなのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

進行再発乳癌の治療戦略には「いろいろな考え方」があります。
私の考えでは、まずは「強力な治療(bevacizumab+PTX)で癌を極限まで減らし」その後、「経口抗がん剤」などで維持を狙うというものです。
 

「アバスチン治療をした後の戦略はいろいろあるとのことですが、例えばどのような治療方法があるのでしょうか?」
⇒まずは、現在は3投1休(3週間連続点滴して1週間休み)のサイクルだと思いますが、これを「隔週投与」とする。

 そして「極限まで改善」したところで「経口抗がん剤(TS-1やカペシタビン)」で維持というものです。
 

「癌性胸膜症は改善していますが左胸にもがんが移ったのか新たにできたのかどちらにしても現れたみたいなのですが、それもアバスチンの治療で改善するのでしょうか?」
⇒改善するでしょう。

 全身状態及び右胸が落ち着いたら、「左乳癌も切除すべき」だと思います。(この辺は、消極的な医師も多そうですが…)
 

「専門科のある(専門の先生が常時いる)病院のほうが安心して治療できるような気がするのですがどうなのでしょうか?」
⇒いずれは「その方がいい」とは思いますが…

 今は「bevacizumab+weeklyPTX」で「このまま継続すべき」です。 転院はその後考えるべきです。





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