[管理番号:6068]
性別:女性
年齢:38歳

はじめまして。
先月半ばに乳がん(右)と診断されました。

浸潤性乳管がん、腫瘍の大きさ2.8センチ。
乳房温存手術+センチネルリンパ節生検(必要に応じて腋かリンパ節郭清)の予定です。

日常生活で特に気をつけることはないと聞いていたもので、岩盤浴・陶板浴に通っていました。

しかし、腫瘍の部分を温めてしまうと腫瘍を大きくしてしまうという記事を見てしまい、大きな不安に襲われてしまいました。

すぐにやめました。

この一ヶ月に右胸や右脇の下が痛むことが増えたのは、癌を進行させてしまったのでしょうか。
乳房は温存したく、リンパ郭清はしたくないです。

まとまらない文章ですが、田澤先生、どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「この一ヶ月に右胸や右脇の下が痛むことが増えたのは、癌を進行させてしまったのでしょうか。」
⇒全く違います。

 みなさん。どうしても漠然と「痛みと癌の進行を結び付ける」傾向があるようです。
 『「生理と関係なく、胸や脇が痛い」方は、QandA「左胸と背中の痛み」をまずはご一読ください。

 これを一読すれば、質問者の症状が極めて典型的な「女性ホルモンによる刺激症状」であることをご理解いただけることでしょう。

 そのような症状については今週のコラムでも『今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』でもコメントしています。
 どうです?
 「ピタリ」と当て嵌まりますね?

 ★余計な(無駄な)心配をせずに、安心して治療に望んでください。

 
 

 

質問者様から 【質問2 治療について】

性別:女性
年齢:38歳

田澤先生からのお言葉が心強く、前向きな気持ちで手術に挑めました。
手術は無事に
終わりましたが、今後の治療についてご相談させてください。

・浸潤性乳管がん・右乳房部分切除・癌浸潤部1.8×1.6×1.4・グレード3・ki67
25.2・HER2 陰性・摘出リンパ節数3 転移リンパ節数1 ミクロ転移が一カ所に二つ・リンパ管脈管侵襲あり・ホルモン感受性あり とのことでした。

外科の先生からは、リンパの一カ所に1.8と1.5のミクロ転移があった。
転移の大きさが2mm以下の場合は郭清を行う必要がないとのことですが2つを足すと3.2でマクロ相当の可能性もあると。
再発予防の為に追加腋窩リンパ節郭清を受けた方が良いのでしょうか。
その後、内科の先生に聞いたところ郭清しなくて大丈夫と。
郭清しなかった場合は放射線を追加したりするのですか。

内科の先生はルミナールBに近いという表現でした。
再発リスク10~20%、AC療法
+放射線+ホルモン剤で5~10%、放射線+ホルモン剤で8~15%と。
吐き気が怖くて抗がん剤に踏み切れません。
吐き気が比較的強くない?
抗がん剤というのは私の場合、選択できるのでしょうか。
また、100%でなく70%とかにすると効果はないのですか。
リンパ節郭清とお薬とは関係してきますか。

抗がん剤やらないのなら郭清した方が良いとか。
あと、ki67が25.2%は一度暴れ出すと手に負えないとは本当ですが。

まとまらない文章で申し訳ないですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「2つを足すと3.2でマクロ相当の可能性もある」
⇒足し算をする必要はありません。(腫瘍の浸潤径と同様です)

「再発予防の為に追加腋窩リンパ節郭清を受けた方が良いのでしょうか。」
⇒不要。
 「足し算はご法度」です。

「郭清しなかった場合は放射線を追加したりするのですか。」
⇒不要。
 
「再発リスク10~20%、AC療法+放射線+ホルモン剤で5~10%、放射線+ホルモン剤で8~15%と。」
⇒どこから出た数字なのやら?

 そもそもルミナールタイプの場合には質問者がAなのかBなのか?で、異なるので統計を出すのは無意味です。

「吐き気が比較的強くない?抗がん剤というのは私の場合、選択できるのでしょうか。」
⇒抗癌剤自体必要かどうかという問題がありますが…

 (術前術後に用いる)抗癌剤は決まっているのです。(アンスラサイクリンまたはタキサン)

「また、100%でなく70%とかにすると効果はないのですか。」
⇒もしも、やるとしたら…
 RDIは85%必要です。(RDIについてはQandA内で検索するといいでしょう)

「リンパ節郭清とお薬とは関係してきますか。」
「抗がん剤やらないのなら郭清した方が良いとか。」

⇒無関係

 「局所」と「全身」は厳密に分けて考えなくてはいけません。(目的が全く異なります)

「あと、ki67が25.2%は一度暴れ出すと手に負えないとは本当ですが。」
⇒??

 誰がそんな事を(笑)
 ★実際はKi67=25.2%はグレーゾーンであり、(本当に抗癌剤すべきか?は)OncotypeDXすべきです。

 
 

 

質問者様から 【質問3 治療について】

性別:女性
年齢:38歳

田澤先生、お忙しい中、お返事をありがとうございます。
本当に感謝の気持ちです。

オンコタイプDXは気になっておりました。
腫瘍内科の先生が『・年齢が若め・グレード3・ki67が25.2%と高め・リンパ節転移陽性(1.8と1.5のミクロ転移が二つ)・リンパ管脈管侵襲あり・ルミナールBに近いとのことから、AC療法を受けておいた方が安心』とおっしゃっていました。
私のような場合でも、オンコタイプDXは適応だと思われますか。
また低リスクと出る可能性もあるのでしょうか。
抗がん剤はやはり怖く、なかなか前に進めません。

田澤先生のアドバイスをいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

私の回答に変更はありません。
Ki67=25.2%ならオンコタイプDXすべきでしょう。





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