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非浸潤癌から8年目 新たな癌がみつかる

[管理番号:1397]
性別:女性
年齢:63歳
始めて 質問させて頂きます。
私は 今年 非浸潤癌の手術をして8年目になりました。
今回 定期検診で 癌が見つかりました。
質問をすると 怒ってしまう先生です。
とてもいい先生なのですが。
検査結果
検体項目 悪性
判断 malignant cells/ductal carcinoma
papanicolaou分類 classⅤ
出現細胞
円柱上皮細胞 1+
赤血球 1+
好中球 1+
リンパ球 1+
私は 石灰化でした。温存手術でした。
今回は 全摘を希望しています。
この検査結果は何を意味していますか。
全身癌になったのでしょうか。
なってしまった事は 不幸ですが 仕方ないと思っています。
後を考える為にも 本当の事を知りたいと思っています。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「乳房温存術後、8年での乳房内再発?もしくは 新規の癌」ということで、お気持
ちお察しします。
文面から、「同側乳腺(手術した側の乳腺)」と判断しますが、間違い無いですね?
今回の検査は(検査結果から、明らかに)「細胞診」です。
クラスⅤということから「偽陽性の可能性は1%以下」となるとは思いますが、本来
なら(治療前に)「組織診(針生検)での確認が必要」となります。

回答

「今回は 全摘を希望しています。」
⇒(同側)乳房内再発であれば、当然「全摘すべき」です。
 その理由は「(今回は)術後照射ができない」 当然、8年前には「術後照射をし
ている」筈だからです。
 
「この検査結果は何を意味していますか。」
⇒細胞診です。
 組織診とは異なり「非浸潤癌なのか、浸潤癌なのかも不明」です。「癌」であると
いう情報だけです(冒頭でコメントしたように、細胞診は偽陽性の可能性があります)
  
「全身癌になったのでしょうか」
⇒違います。
 これは、あくまでも「乳房内再発」もしくは「乳房内の新規癌」にすぎません。
 「転移では無い」のです。
○普通に手術(今度は全摘)をすればいいのです。