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粘液乳ガン

[管理番号:1955]
性別:女性
年齢:46歳
今年、2月に浸潤性小葉ガンで右胸を温存手術、その後に放射線治療を受けました。
現在はタモキシフェンを服用中。
9月の腫瘍マーカーでは術前より数値が上がりPETCTを撮りました。
リンパ付近に嚢胞はありましたが特に異常はないとのこと。
11月に入り左胸上に蚊に刺されたような膨らみを見つけ、触るとしこりのように感じて超音波をして頂き、針生検で細胞の検査をしました。
その結果、粘液性乳ガンだが悪性か良性か判断がつかない。
再度、太い針での生検はしないで経過観察としましょうと言われました。
2月には一年健診ということもあり、マンモグラフィーをする予定です。
なんとなく、日に日に大きくなっているよう気がして不安でたまりません。
このまま経過観察とするという治療法で大丈夫なのでしょうか?
それとも、無理にでも太い針で再度細胞を採って検査をして貰った方が良いのでしょうか?
気になる症状は、術後、10ヶ月で12kg位痩せてしまっています。
こちらも何か関係があるのでしょうか?
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
私の「見間違い」でなければ「粘液性乳癌だが」とありますが、『記載ミス』でしょうか?
どう考えても
(乳癌といっているのに)「悪性か良性か判断がつかない」とか「経過観察としましょう」では「意味が通りません」
○本当に「粘液性乳癌」であれば(良性か悪性か迷う事は無く)「悪性(良性の癌はありません)」ですし、(1000%)「治療しなくてはならない」のです。
以上より、(粘液性乳癌ではなく)「粘液瘤様腫瘍Mucocele like tumor(MLL)もしくはMucocele like lesion(MLL)」の記載ミスでしょうか?
 それであれば「意味は通り」ます。
★但し、その場合には「経過観察でも(再度の)針生検でもなく」『外科的生検すべき』です。
 「鑑別困難であるMLLの10例を外科的生検した結果、6例(60%)で乳癌がみつかった」という学会報告を私は過去にしています。
  MLLは「高率に癌を伴う」ものと認識してください。
  ♯トップページの「MLL」を参照してください。
 
「気になる症状は、術後、10ヶ月で12kg位痩せてしまっています。こちらも何か関係があるのでしょうか?」
⇒これは無関係です。
 ストレスでしょう。