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乳がん3B治療について

[管理番号:4011]
性別:女性
年齢:57歳
はじめまして。
57歳で先月乳がんと診断されましたが、治療についてご相談させて下さい。
診断結果は乳がん3B(N1またはN2、T4)腫瘍の大きさ直径6~7cm(~mmではありません)、リンパ節転移3個以上、ホルモン受容体陰性、HER2陽性(+3)、グレード2、Ki67:34,2%でした。
経過としては今月1月頃右胸にとう痛、8月頃乳頭の陥没と乳房の腫れ、10月乳腺科受診、組織診で確定。
がんセンターでMRI、骨シンチ、PET-CT、遠隔転移なし、これから治療というところです。
勧められているのは術前薬物療法(FEC+ドセタキセル+ハーセプチン)→乳房切除+腋窩リンパ節廓清→ハーセプチン継続、放射線治療ということなのですが、心配なことがあります。
持病として慢性C型肝炎があり、血小板の数値が小さく、白血球、アルグミンもやや低い。
上部内視鏡検査の結果食道動脈瘤の傾向がある、ということで肝臓の画像を見ると表面がでこぼこしています。
腫瘍内科の先生のお話では肝硬変までは行っていないようですが、このまま術前薬物療法を行うには不安があります。
肝炎の新薬は服薬して直るまでに3ヶ月かかるようで、また薬物治療とは並行できないようです。
この場合、腫瘍は大きいですが表面にまだ出てはいない状態ですので(胸壁にもぎりぎりくっついていません)、先に乳房切除の手術を行い、肝炎の治療をしてから薬物療法を行うことも可能でしょうか。
先生はどう思われますか?
お忙しい中大変恐縮ですが、治療についての知識の間違いのご指摘含め、ご意見をお聞かせ頂けましたら幸いです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「腫瘍は大きいですが表面にまだ出てはいない状態」
⇒これとT4という記載が矛盾します。
 ○T4となっている以上、「皮膚所見が何かある筈」です。
  皮膚所見が無ければ「手術先行でも大丈夫」とはなりますが…
  
  担当医に「手術先行できない理由」をまずは聞いてみましょう。
  
「(胸壁にもぎりぎりくっついていません)、先に乳房切除の手術を行い、肝炎の治療をしてから薬物療法を行うことも可能でしょうか。」
⇒本当に「皮膚所見が無ければ可能」ですが…
 前述したように…
 「皮膚所見がないのなら、T4では無い筈」なので、その点は「担当医に確認が必要」です。