乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:3576]
性別:女性
年齢:40歳

初めまして
4月から右の乳房が生理が終わっても張っていて痛くて、脇の下も痛みがあり7月に診てもらいました。

いくつかの石灰化がみつかり、集合してるものが数ヶ所、そのうちの1つをマンモトームで調べた結果、非浸潤性乳管ガン
グレード1
ER陽性 PgR陽性 ハーツー陰性 Ki67
8%です。
数ヶ所ある石灰化のひとつを調べたのが非浸潤ガンでも他の場所が浸潤ガンの可能性もあるんですよね?
不安でたまりません、来週金曜に総合病院で診察済ます。

初期のガンということでいいのでしょうか?
全摘した方が再発しないのでしょうか?
お忙しいところすみません、教えてください

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

たまたま乳房痛で受診して「偶然見つかった石灰化で早期乳癌の診断」
これはラッキーと捉えないといけません。

「初期のガンということでいいのでしょうか?」
⇒勿論です。

 非浸潤癌(低悪性度)
 サブタイプなど無用です(因みにHER2やKi67は検査そのものが適応外です)

 ○CTや骨シンチ(まさか、非浸潤癌でやろうとはしないと信じていますが)の話がでたら「勇気を持って、断りましょう」

「全摘した方が再発しないのでしょうか?」
⇒これは「石灰化の分布」姿第です。(実際の石灰化の拡がりを見ない限り判定不能です)

 またMRIでの確認(写らない事も少なくはないですが)もしておくべきです。
 余程、全域に拡がっていない限り温存可能である事が多いです。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

おはようございます

また質問させてください
金曜に市民病院に紹介状を持って行く予定です。

先週の質問で、CTや骨シンチは断りましょうということでしたが、もしMRIや色んな検査の結果で浸潤ガンが見つかった場合は断らず受けた方がいいのですか?

石灰化はマンモで見る限り広い範囲にあって、集合してるものが数ヶ所あります。
そのうちの1つをマンモトームで検査したわけですが、他の場所は非浸潤ガンだとは限らないわけですよね?
浸潤ガンがある可能性はどのくらいなのかおわかりになりますか

脇の下の痛みはまだ少しあるのですが、もともと胸や脇の下が痛くて病院に行ったのですが、この痛みはガンとは関係ないのですか?
関係ないのなら、何なのでしょうか?
手術をすればこの痛みはなくなるのでしょうか?

全域に拡がってない限り温存可能とおっしゃって頂きましたが、点々と石灰化が拡がっていた気がしますので、全摘を覚悟して金曜の検査にのぞむつもりです。

シングルマザーで育児も仕事も必死にやってきた、そのストレスがガンを引き起こしたのかなと思います。
でも、まだ死にたくないです。

早期にみつかったことは確かにラッキーです、でもガンはガンですよね…

マイナスには考えず、前向きに生きていこうと思います。

また金曜の結果を先生に連絡させて頂きたいと思います。

宜しくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「もしMRIや色んな検査の結果で浸潤ガンが見つかった場合は断らず受けた方がいいのですか?」
⇒そもそも「画像診断」で「浸潤癌が判明」することはありえません。(浸潤の有無は、あくまでも病理診断での区別なのです)

 ○仮に浸潤癌であったとしても、その程度の癌では遠隔転移などありえないので、
いずれにしても「骨シンチやCTは不要(無駄な医療被曝と無駄な医療費)」です。

「浸潤ガンがある可能性はどのくらいなのかおわかりになりますか」
⇒勿論、画像も見ていないので「想像の域」を出ませんが…

 通常、病変の中心(最大病変と表現してもよい)からサンプリングしている筈なので、「非浸潤癌が中心病変」である確率は高いです。

「脇の下の痛みはまだ少しあるのですが、もともと胸や脇の下が痛くて病院に行ったのですが、この痛みはガンとは関係ないのですか?」
⇒1000%無関係です。

「関係ないのなら、何なのでしょうか?手術をすればこの痛みはなくなるのでしょうか?」
⇒一度、この乳がんプラザの3500のQandAを頑張って読んでみてください。
 すぐに「女性ホルモンによる刺激症状」だと気づく筈です。

 40歳という年齢も含め、全く典型的な症状です。

「マイナスには考えず、前向きに生きていこうと思います。」
⇒きっと、振り返れば「良かった」と感じる時が来ます。
 投げ出さずに、きちんとやる事です。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

マンモトームの結果、非浸潤ガンが見つかったものです。

MRIの結果、やはり広範囲に広がってるため全摘し、乳頭も全てとることに決めました。

まだ若いからと再建をすすめられましたが、入院も長引きますしお断りしました。

先生に伺いたいのは…
詳しく説明されたわけではありませんが、広範囲だということで、私が見た感じではガンがある右側は真っ白に写っていて、左は黒く白いところがあまりありませんでしたが、造映剤は右しか入ってないってことではないですよね?(笑)もちろん、左も一緒に診てますよね?
先生はご覧になってないのに、失礼かと思いますがあの白いところが全てガンだということでしょうか?
次回、病院に行ったとき担当医に聞いてみますが…

手術は来月(中旬)日に決まりました。
でも、取ってみて浸潤してる可能性もありますよね?マンモトームをしたところがたまたま非浸潤ガンだったということでもしかしたら、浸潤してて手術したらリンパにも転移という可能性もあるということでしょうか?

それは、手術してるときにその場で検査をしてリンパを調べたりするのですか?

それによって今後の治療方法が決まってくるのでしょうか?

浸潤してたとして、それも全てとれば根治したということでしょうか?では、右のどこかに再発した場合、取り残しがあったということですか?

左にガンがみつかれば新たなガンが出来たということですか?

マンモトームをやるきっかけになったホルモンの刺激症状は、手術とは関係ないですが取ってしまう右は心配なくなりますが左が痛くなってきたら、薬か何かあるのですか?

加齢によるホルモンの異常ですか?今後、気を付けた方がいいことがあれば教えて下さい。

手術してとってしまえばいいんだと、周囲には明るく振る舞ってますが、実は怖くてたまりません。

先生のおっしゃる通り、余計なことを考えずシンプルに行きたいのですが、麻酔も手術も、もちろんガンも初めてのことで不安です。

もし、再発したら今度は東京に行って先生に診て頂きたいと思っております。

お忙しい所、申し訳ありません。

宜しくお願い致します

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

前にも回答していますが、整理しておきます。

○画像上石灰化だけで、しかも「low grade DCIS」:この状況では「浸潤癌を伴うケースは少ない」
 ♯非浸潤癌では「グレードを気にする必要はない」のですが(治療の面からは)ただ、「浸潤癌を伴っている可能性(浸潤し易さ)」には、間違いなく「大きな差」があります。
  つまりlow grade DCIS=浸潤癌に移行するには相当の年月を要する=浸潤癌を伴っていない可能性が高い
     High grade DCIS=(放っておけば)比較的早い時期に浸潤癌へ移行する=浸潤癌を伴っている可能性もある(可能性が高いというわけではありません)
     ♯ただ、治療自体は一緒です。

「造映剤は右しか入ってないってことではないですよね?(笑)もちろん、左も一緒に診てますよね?」
⇒その通りです。

「先生はご覧になってないのに、失礼かと思いますがあの白いところが
全てガンだということでしょうか?」

⇒造影増強効果がある部位が癌だと思います。

「取ってみて浸潤してる可能性もありますよね?」
⇒上記コメント通りです。

 Low gradeであれば、その可能性は低いです。

「マンモトームをしたところがたまたま非浸潤ガンだったということでもしかしたら、浸潤してて手術したらリンパにも転移という可能性もあるということでしょうか?」
⇒その可能性は「更に低い」です。

「それは、手術してるときにその場で検査をしてリンパを調べたりするのですか?」
⇒通常、術中に迅速診断(センチネルリンパ節生検)行います。

「それによって今後の治療方法が決まってくるのでしょうか?」
⇒万が一浸潤していたら「浸潤部分のサブタイプ」により治療方針が決まります

 ただし「微小浸潤」は(もしあったとしても)非浸潤癌と同等と考えます。

「浸潤してたとして、それも全てとれば根治したということでしょうか?」
⇒浸潤癌の場合には

 乳腺を全摘しても、「遠隔転移再発のリスク」は(非常に低いとはいえ)存在します。

「右のどこかに再発した場合、取り残しがあったということですか?」
⇒それは「局所再発」です。「遠隔転移再発」とは分けて考えるべきです。

「左にガンがみつかれば新たなガンが出来たということですか?」
⇒その通り。

 乳房の「右と左は天と地ほどに、離れているのです。

「マンモトームをやるきっかけになったホルモンの刺激症状は、手術とは関係ない」
⇒まさにその通りです。

「左が痛くなってきたら、薬か何かあるのですか?」
⇒ありません。

「加齢によるホルモンの異常ですか?今後、気を付けた方がいいことがあれば教えて下さい。」
⇒異常とはいいません。

 「30代後半」位から、誰しも「多かれ少なかれ」同様な症状となるのです。(閉経へ向けた、ごく自然な症状です)

「もし、再発したら今度は東京に行って先生に診て頂きたいと思っております」
⇒こんな「早期癌」で、しかも「全摘」するのに「再発を考える」事自体、誤りと言えます。

 
 

 

質問者様から 【質問4】

お世話になっております、あれから先月手術を終え検査結果が出ましたので田澤先生にもお伝えしたく、メール致します。

そのまま写します
ER90% score3b PgR30% score3a
Ki67 index2% HER2-score0

右CA85×75×30㎜ ductal carcinoma
in situ (DCIS)
see comment 1y(-)v(-)断片
(-、see comment)

Nnclear grade:Grade1(nuclear
atypia:score2
mitotic counts:score1
浸潤ガンが明らかでないため参考所見です
pNo(術中迅速H16ー5463:0/1;OSNA+組織診)、pTisNOMO.stage0

レセプター後日報告致します

組織的所見
右乳房のCA領域#1ー20.25にDCISの像が広
がっています。
Comedo typeのDCISも散
見されます。
切片上、明らかな浸潤癌は指
摘できません。
腫瘍の範囲は切片上で
85×30㎜、割面間で75㎜です。
外側の断端
(#1.4)で、焼灼変性した病変が断端に近接していますが、明らかな露出は指摘できません。
センチネルリンパ節の戻し標本には明らかな癌の転移は指摘できません。

CA領域の割面をすべて標本化して浸潤の有無を確認する予定です

と、報告書をいただきました。

英語で書かれてる部分はよくわからないですが(笑)

かなり広がっていたがんは全て浸潤していなかったということでよろしいでしょうか?

執刀した先生も、田澤先生も非浸潤癌は全摘すればほぼ治癒するとおっしゃっているので、これからの治療も薬もいらないということでいいですか?
ホルモンバランスが崩れガンになったのですよね?ホルモンの薬は飲まなくてもいいのかなと思いまして。

報告書の最後に浸潤の有無を確認する予定ですとかかれているのが気になっているのですが…

術後ちょうど2週間経ちましたが、傷の回りが固く、術後用のブラジャーがあたり痛いです。
これは少しずつ良くなりますか?
皮膚が柔らかくなるのでしょうか?

センチネルリンパ節の傷の上や、傷の回りが腫れてるというか触ると痛いです、固いのか柔らかいのか?
もとの皮膚の感じに戻るものですか?

傷口にはまだテープが貼ってありますが、
自分で買って新しいサージカルテープを貼って保護した方がいいですか?
突っ張る感じを少しでも和らぐ方法や、傷の保護の仕方など教えて頂ければ嬉しいです。

手術よりも、この検査結果が一番緊張しました。

ものすごく広がっていたにもかかわらず、
浸潤していなかったことに驚きを隠せません。
今度は左胸に気を付けましょうとのことでした。

お忙しいところ、申し訳ありませんが英語の部分も含め、今後の傷のケアを教えて下さい、宜しくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

英語の表記ですね。

「ER90% score3b PgR30% score3a 」⇒ERはエストロゲン受容体、PgRはプロ
ゲステロン受容体の略です。
 ScoreはJ-scoreを用いています。
 (以下、参照のこと Allred scoreも参考に併せて載せます)
 
100の細胞の内1個が染色されれば「1%」となります。
 この%を用いた判定法がJ-scoreです。

 J-score
  Score 0:染色される細胞が無い
  Score 1 〃     1%未満
  Score 2 〃     1~10%
Score 3 〃     10%以上(50%未満を3a, 50%以上は3b)
    Score 0を陰性
    Score 1,2を境界域
    Score 3を陽性

⇒更に「染まっている割合」と「染まっている濃度(強度)」の組み合わせがAllred
scoreです。

 Allred score
  染色細胞割合(PS) 1:染色される細胞が0~1/100
2:    〃   1/100~1/10
3: 〃   1/10~1/3
4: 〃   1/3~2/3
5: 〃   2/3~1

染色強度(IS) 0:全く染まっていない
          1:弱く染まっている
          2:中間程度に染まっている
           3:強く染まっている。

  ♯判定基準 染色細胞割合(PS)+染色強度(IS)=TSとして3以上を陽性

「Ki67 index2% HER2-score0」
⇒Ki67もHER2も本来「浸潤癌でしか適応がない」わけですので、あくまで参考値となります。
 Ki67は細胞分裂期にある細胞の割合(%)ですが、「一桁は非常に低い値=殆ど分裂していない=増殖が非常に遅い」となります。
 HER2は陰性ということです。

「右CA85×75×30㎜ ductal carcinoma in situ (DCIS)」
⇒CA領域とは乳腺を4分割して「外上をC領域、外下をD領域、内上をA領域、内下をB領域」と分けますが、CAとは、「C領域とA領域に跨り、ややC寄り」の位置です。

「 1y(-)v(-)」
⇒非浸潤癌だから当然ですが…

 Ly(リンパ管侵襲)もv(血管侵襲)も無いという事です。

「Nnclear grade:Grade1(nuclear atypia:score2 mitotic counts:score1)
⇒核グレード1(中身として核異型が2で核分裂が1)
 (以下参照)

 「核グレード」は「核異型の点数」+「核分裂の点数」です。

 核異型 弱い:1点
    中間:2点
    強い:3点

 核分裂 5個未満(10視野で):1点
    5~10個  〃   :2点
    11個以上  〃  :3点

 核グレード(NG) 核異型の点数+核分裂の点数
    2点、3点 :核グレード1 
    4点    ;核グレード2
    5点、6点 :核グレード3 

「pNo(術中迅速H16ー5463:0/1;OSNA+組織診)、pTisNOMO.stage0」
⇒リンパ節転移なし OSNA法と実際に顕微鏡と両方での確認 0期

「Comedo typeのDCIS」
⇒コメドタイプ(壊死型石灰化を伴う)の非浸潤性乳管癌という意味です。

「これからの治療も薬もいらないということでいいですか?」
⇒その通りです。

「これは少しずつ良くなりますか?皮膚が柔らかくなるのでしょうか?」
「もとの皮膚の感じに戻るものですか?」

⇒その通りです。

 時間の問題です。

「自分で買って新しいサージカルテープを貼って保護した方がいいですか?」
⇒保護と言う目的ではなく、「傷のラインを細く目立たなくするという役目」です。

「突っ張る感じを少しでも和らぐ方法」
⇒腕を動かすことです。

「傷の保護の仕方」
⇒1週間もすれば、不要です。





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