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乳癌疑いから『覚悟して下さい』と言われて

[管理番号:6160]
性別:女性
年齢:36歳
年齢:36歳
性別:女性
妊娠出産歴:2人の子供がいて,今は妊娠なく,授乳しておりません.
宜しく御願い申し上げます.
先日,入浴中に左乳房外側上部にしこりを触れまして,翌日,近医の乳腺外科を受診したところ,径17mm程度のしこりを認め,針生検をしました.結果は,3週間後ということです.
先生からは『覚悟しといて下さい』と言われ,大変ショックでした.
2ヶ月に一回程度は自己検診していて,今までしこり様はなかったのですが,先日,突然触れ,また,『覚悟』という言葉から乳癌は間違いないという思いで本当に辛いです.
①2ヶ月程度で急速に大きくなる乳癌はあるのでしょうか?単純に私の自己検診が甘すぎたのかもしれませんが.
②このような癌では遠隔転移を少なからず考えた方が宜しいのでしょうか?自覚症状や乳房の形態異常などはありません.
不安で辛い日々が続きます.
田澤先生の質問に対する真摯な回答欄に
深く感銘しまして質問させて頂きました.
宜しく御願い致します.
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「①2ヶ月程度で急速に大きくなる乳癌はあるのでしょうか?」
→単純に「分かりにくかっただけ」だと思います。
「②このような癌では遠隔転移を少なからず考えた方が宜しいのでしょうか?
自覚症状や乳房の形態異常などはありません.」

→17mm程度の乳癌では…
 遠隔転移はありえません。
 ★(大学病院あたりではルーティーンとして)無駄な被爆であるCTや骨シンチを
勧めるでしょうが、36歳という年齢からも「勇気を持って断る」ようにしましょう。(全く無駄な検査です)
 
 

 

質問者様から 【質問2 乳癌疑いから『覚悟して下さい』と言われて】

性別:女性
年齢:36歳
田澤先生,ご多忙のところ大変申し訳ございません.
再質問になります.お許し下さい.
病理結果が出ました.
結果は浸潤,硬癌(φ18mm)
 組織グレード:2
 ER+,PgR+
 HER2-
 Ki67=80%程度と云うことです.
腋窩エコー上は,左腋窩リンパ節に腫れのあるものを認めますが,転移を強く疑うリンパ節腫脹なしとのことでした.
また,右乳腺には異常なしとのことでした.
Ki67が極めて高値であり,若くて増殖能が高いとのこと,不安であり早く診て頂きたい気持ちです.
田澤先生のところで手術して頂こうと思いまして,
先日,手術申込フォームより連絡させて頂きました.
改めて,宜しく御願い申し上げます.
先生の診療前の最後の質問として,
Ki67高値と云うことで,
①生検から病理結果が分かるまでに1ヶ月,
更に先生の外来の予約,診療を受けて手術までの間に時間がかかることから,左腋窩リンパ節の一部で腫れたものがあったことを考えると,リンパ節転移等が起きて,増えたりといったことは起きないでしょうか?
②化学療法は必要ないかもしれないと言われたのですが,ルミナールBで必要ではないのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
秘書メールには回答しました。(秘書からの案内もじきに行く筈です)
「Ki67が極めて高値であり,若くて増殖能が高い」
⇒考え過ぎです。
 あくまでも早期乳癌 ルミナールタイプです。
 脅される必要はありません。(年齢は無関係)
「更に先生の外来の予約,診療を受けて手術までの間に時間がかかることから,左腋窩リンパ節の一部で腫れたものがあったことを考えると,リンパ節転移等が起きて,増えたりといったことは起きないでしょうか?」
⇒その程度の期間では心配ありません。(配慮もしています)
「②化学療法は必要ないかもしれないと言われたのですが,ルミナールBで必要ではないのでしょうか?」
⇒手術標本で再度Ki67を測定しますので、「それから考えるので十分」です。
 余計な心配はしないようにしましょう。