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非浸潤術後の痛み

[管理番号:2258]
性別:女性
年齢:52歳
いつも拝見して、丁寧な回答を読み相談させていただきたいと思いました
昨年6月に温存手術、放射線治療のみをし最近は乳がんの事を忘れるくらいになっておりました
まだ手術跡は硬く引きつれはありますがこのQアンドAを読ませていただくとあまり気にしないでいいのではと思っています
しかし数週間前から手術した側の背中の摘出した後ろ少し脇側が押したり、腕を上げたりすると痛むようになりました。
これは手術と関係があるのでしょうか
寒くなって引きつれたところも痛むことがあります
なんでも気になるのですが、心配いらないのでしょうか
先日乳がんは10年経っても生存率が5年から8%下がるという記事を新聞で読みました
もともと乳がんは早期発見で予後が良いと言ってましたが、
10年経っても検査を受ければいいという風に受け取ればいいのでしょうか
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「数週間前から手術した側の背中の摘出した後ろ少し脇側が押したり、腕を上げたりすると痛むようになりました。 これは手術と関係があるのでしょうか 寒くなって引きつれたところも痛むことがあります」
⇒「寒さ」との関係でしょう。
 「痛みは寒さにより強く」なります。
 この時期は外来診療で、術後の患者さんから「寒くなると、痛くなるねー」としばしば言われます。
 
「なんでも気になるのですが、心配いらないのでしょうか」
⇒心配いりません。
 
「もともと乳がんは早期発見で予後が良いと言ってましたが、10年経っても検査を受ければいいという風に受け取ればいいのでしょうか」
⇒質問者は「非浸潤癌」だから「局所再発(温存乳房内)だけを気にする」ようにしましょう。
 そのためには、「術後10年」は「定期的な乳腺エコー」をしてもらうことです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日は丁寧な回答をありがとうございました
術後7ヶ月経ってもやはり手術の影響はあるのだとあまり心配しないようにします
再度質問ですが、乳房内再発を気にするというのは、やはり温存では再発率が高く気をつけないといけないということでしょうか
昨年6月の手術後次の検査は今年5月になるのですが、1年に1度で大丈夫なのでしょうか
もっと頻繁にすべきでしょうか
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「乳房内再発を気にするというのは、やはり温存では再発率が高く気をつけないといけないということでしょうか」
⇒「高い」と言う意味では無く、「乳房切除をすれば、局所再発は(ほぼ)ゼロ」となることに対して、(数値としては高くは無いが)「ありえる」という意味です。
「昨年6月の手術後次の検査は今年5月になるのですが、1年に1度で大丈夫なのでしょうか もっと頻繁にすべきでしょうか」
⇒「乳房温存術」であれば、「半年に1回」程度は超音波で確認した方がいいと思います。
 あとは「自己検診」の習慣を身につけましょう。