乳がん手術は江戸川病院・東京


[管理番号:5494]
性別:女性
年齢:30歳

30歳、妊娠10ヶ月37週の妊婦です。

左胸の乳首のすぐ横にビー玉くらいのしこりがあるような様子があり、乳がんかどうか心配でいくつか質問です。

今回見つけたしこりとは別に、20代前半の乳がん検診で4センチほどのしこりが見つかり、乳腺外科で良性の線維腺腫、変化がなければ経過観察で問題ないと言われています。

最後に乳腺外科にかかったのが妊娠前、1年半ほど前で問題ないとのことで、他のしこりなど指摘は受けていませんでした。

その後妊娠し、もともと線維腺腫のある左胸が少しサイズが大きいのですが、妊娠して明らかに左胸が急激に大きくなりました。
乳輪の大きさは特に大きくなり、右胸の2倍ほどになりました。

胸の張りやチクチクとした痛みも左胸ばかりです。

引きつれやくぼみはありませんが、左胸が大きく明らかに垂れています。

まず、これらの様子は妊娠による変化と考えてよろしいのでしょうか。
それとも、妊娠とは関係ない、今回見つけたしこりの影響でしょうか。

心配でかかりつけの乳腺外科に問い合わせしましたが、妊娠、授乳中は紹介状の無い診察は基本的に受け付けていない、卒乳後にと診察を断られてしまいました。

今回新たに感じたしこりは、妊娠後、胸を触っていたときに気がつき、以前診断された線維腺腫のしこりとは別で、同じ左胸の乳首のすぐ横に、ビー玉くらいの大きさに感じます。

しこりは、仰向けになって触ると、乳首の近くに違和感、手に少し触れる感じで、起き上がって軽くつまむと、くりっとはっきりと形があり、こりこりと動くように感じます。

現在里帰り出産で総合病院に通院中ですが、この病院でも紹介状無しには乳腺外来は診察してもらえないとのことです。
エコーによる乳がん検診なら産後でも受けられるということで、出産後の予約を入れました。

異常があれば紹介状など用意してもらい、かかりつけの乳腺外科で診察をどうにか受けようと思っていますが、出産前の精神状態のためか、万が一乳がんだったら…と、
心配でいてもたってもいられません。

妊娠後気づいただけで妊娠前からあったしこりなのか、妊娠後できたしこりなのか分かりませんが、このしこりの様子から乳がんの可能性はありますか。

産後エコー検査を予定しており、医師による触診もあるようですが、乳がん検診のエコーでも、妊娠による発達した乳腺なのか、乳がんが疑われるものなのか、すぐに判別していただけるのでしょうか。
エコーの画像に違いは出ますか。

妊娠、授乳中は乳腺が発達するため正確な診断は難しいという話もありますが、出産して卒乳後でないと検査や診察の意味はないのでしょうか。

分かりにくく申し訳ありませんがご回答お願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

物事はシンプルに考えましょう。
全てを一色端にすることは「誤りの素」です。

整理すると
1.20代前半から指摘されている4cmの線維腺腫
2.妊娠中に増大している左乳房
3.左胸の乳首のすぐ横に、ビー玉くらいの大きさのしこり

☆この3つの中で、私が気になるのは2です。
 (1や3は)悠長に出産してから」というスタンスでも大事には至らないとは思います。

 ただ、2は(確率は低そうですが)万が一乳癌が原因だった場合のために「早めに婦人科医に診てもらう」ことが肝要です。

「まず、これらの様子は妊娠による変化と考えてよろしいのでしょうか。」
⇒産科医に見てもらいましょう。

 (普通に考えれば)妊娠の発達の左右差に思えますが…
  それこそ、(妊婦検診しているのだから)「産科医に見てもらうべき」です。
  ♯産科医に専門的に診てくれというのではなく、あくまでも「病的ではない(妊娠期の)乳腺腫大なのか、乳腺疾患の可能性があるのか」を診てもらえばいいのです。
   ⇒その上で、「病的な(乳腺に異常がある)乳腺腫大」だと産科医が不安になるのなら、(その時こそ)「その産科医から乳腺外科医に紹介状」を書いてもらうようにしましょう。(紹介状が無いと乳腺外科医の診察は受けられないなどと言っているようですから)

「今回見つけたしこりの影響でしょうか。」
⇒その「ビー玉」が、ですか??
 それは、さすがにあり得ません。

「心配でかかりつけの乳腺外科に問い合わせしましたが、妊娠、授乳中は紹介状の無い診察は基本的に受け付けていない」
⇒だから、(妊婦検診でかかっている)産科医から(必要であれば)紹介してもらうべきなのです。

「この病院でも紹介状無しには乳腺外来は診察してもらえないとのこと」
⇒だ・か・ら・

 産科医に診てもらってから(妊娠期の乳房異常を産科医が診ることに何ら不自然ではないのです)、(必要があれば)紹介状をもらうべきなのです。

「このしこりの様子から乳がんの可能性はありますか。」
⇒このメール内容からは「癌を疑う」ものではありません。

「妊娠による発達した乳腺なのか、乳がんが疑われるものなのか、すぐに判別していただけるのでしょうか。」
⇒当然です。

「エコーの画像に違いは出ますか。」
⇒大したことはありません。

「妊娠、授乳中は乳腺が発達するため正確な診断は難しいという話もあります」
⇒エコーすれば解りませす。

「出産して卒乳後でないと検査や診察の意味はないのでしょうか。」
⇒全く無関係です。

 そんなことを言っているから「妊娠期乳癌が予後が悪い」などという事態になってしまうのです。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

妊娠中に気がついたしこり
性別:女性
年齢:30歳

先日は大変分かりやすい的確なご返答をありがとうございました。

早速妊婦検診で医師に相談し、胸の大きさや痛みについては妊娠中は左右差はよくあることで心配いらないのでは、とのこと。

ただしこりについては産婦人科では判断できないとのことで、早速同病院の外科にかかりました。
技師によるエコー検査、その画像から外科の医師に診てもらいました。

新たに気づいたしこりのようなものは、私の勘違いだったようで、以前線維腺腫と指摘された大きめのしこりが左胸にあるのみでしたが、
このしこりで指摘があり、新たに質問させてください。

数年前に乳腺外科のクリニックで線維腺腫、経過観察と言われていた左胸のしこりは、今回のエコー検査では、線維腺腫、または葉状腫瘍の疑いありという結果でした。

(境界がはっきりしている、高低差のある楕円で、しこりに血流があることからなどと言っていました。)
医師からは、画像を見る限りは緊急を要するものではないが、葉状腫瘍なのか、良性か悪性かの確定診断のためには針を刺して調べないと分からないとのこと。

里帰り出産のため、紹介状を書くので産後授乳が終わってからかかりつけの乳腺外科で検査をしたらどうかと勧められました。

しこりの大きさは5cmほど、高さが2cmくらいとのことで、数年前診断されたときには確か4~5cmと言われていたので大幅に大きくなってはいないようです。

以前の乳腺外科の診断では、エコーの画像からの診断のみで、細胞の検査はしていませんが、明らかに線維腺腫とこのことで、
他の可能性があること自体知りませんでしたので、今回葉状腫瘍と初めて聞き、葉状腫瘍について少し調べ、とても不安になってしまい質問です。

まず、葉状腫瘍は急激に肥大する特徴があるようですが、ここ数年でしこりが大幅に大きくなってきてはいませんが、葉状腫瘍である可能性は高いのでしょうか。

二つ目に、葉状腫瘍は良性でも悪性でも手術が必要のようですが、以前線維腺腫と診断されていたため、何年も経過観察で何もせず放置してしまっていた状態です。
何か取り返しのつかない自体、病状が悪化している可能性はありますか。

葉状腫瘍について調べると、“再発”や“転移”などのワードが出てきてとても心配です。
自覚症状なく転移などの可能性もあるのでしょうか。

葉状腫瘍は、手術が早ければ早いほどいいのか、どの程度治療が遅れるとリスクが高まるものなのでしょうか。
今回外科の医師が緊急を要するものではない、卒乳後にと勧めてきたことには何か根拠があるのでしょうか。

心配なので産後、卒乳を待たずに早めに検査を考えています。
きちんとした検査を受けないとどうにもならないことは重々承知の上ですが、まず先生のお考えを教えていただけませんでしょうか。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

胸の左右差は質問者の杞憂であり幸いでした。

「葉状腫瘍である可能性は高いのでしょうか。」
⇒実際に診察していない私よりも…

 「線維腺腫、または葉状腫瘍の疑いあり」「画像を見る限りは緊急を要するものではないが、葉状腫瘍なのか、良性か悪性かの確定診断のためには針を刺して調べないと分からない」という、その(実際に)診察した医師のコメントを信じるしかないでしょう。

「何か取り返しのつかない自体、病状が悪化している可能性はありますか。」
⇒ありません。

 その医師の「画像を見る限りは緊急を要するものではない」というコメントを信じるべきです。


「自覚症状なく転移などの可能性もあるのでしょうか。」

⇒それは100000%ありえません。

 担当医の「急を要さない」というコメントを信用してあげましょう。

「今回外科の医師が緊急を要するものではない、卒乳後にと勧めてきたことには何か根拠があるのでしょうか。」
⇒もしも葉状腫瘍だとしても…

 「その程度」だということです。

「まず先生のお考えを教えていただけませんでしょうか。」
⇒私は実際に診察している、その医師のコメントを支持します。

 あくまでも「葉状腫瘍かもしれない」と言う程度だということでしょう。
 もしも、ご自分で触知するものならば「急に大きくならないか、日頃からチェック」していれば、慌てる必要は何らありません。
 

 
 

 

質問者様から 【質問3】

妊娠中に気がついたしこり
性別:女性
年齢:30歳

度々申し訳ありませんが、再度心配なことがあり、質問させていただきます。

現在30歳、10月に出産をしましたが、20代前半に線維腺腫と診断されていた左胸のしこりについて、妊娠中、里帰り先の外科で線維腺腫、または葉状腫瘍の疑いとのことでしたので、里帰り出産を終え、かかりつけで見てもらいました。

しこりの大きさは6.5cm、葉状腫瘍とのことで、良性悪性かかわらず、遅くとも半年以内に手術をした方がいいとの診断でした。
その場で針生検をして、今検査結果を待っています。

現在授乳中で、これからの子育て、手術やその後の経過がとても心配でいくつか質問です。

私の6.5cmのしこりを取る場合、どの程度の切除が必要なのでしょうか。

乳頭に近い位置にしこりがあると言われましたが、乳頭に近い葉状腫瘍は乳首も摘出、または全摘出の可能性もありますか。

摘出したあと、手術した方の胸の母乳育児は難しいのでしょうか。

手術の前も含めて、葉状腫瘍の摘出で母乳育児はどの程度制限されるのでしょうか。

良性なのか悪性なのか、検査結果次第かとは思いますが、悪性だった場合、私の6.5cmという葉状腫瘍のしこりは、数年後命を落とすなど命にかかわるような可能性はどの程度あるのでしょうか。

2週間後に検査結果が出ますので、結果を受けその際に医師に今後のことについて相談しますが、子どものことや自分の今後のことを考えるととても心配です。

検査結果前でしこりの大きさしか情報が無い状態で申し訳ありませんが、最悪の事態も想定して心の準備をしたく、先生のご意見をお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「6.5cm、葉状腫瘍とのことで、良性悪性かかわらず、遅くとも半年以内に手術をした方がいいとの診断」
⇒6.5cmなら…

 針生検の結果にかかわらず「手術すべき」です。

「現在授乳中で、これからの子育て、手術やその後の経過がとても心配」
⇒葉状腫瘍を(なめるのは良くないですが)「必要以上に心配する」こともありません。

 乳癌とは異なり、「術後の治療も不要」だし、(マージンをきちんとつければ)
「再発もしない」のです。
 特に生活に影響するようなことはありません。

「私の6.5cmのしこりを取る場合、どの程度の切除が必要なのでしょうか。」
⇒その大きさで葉状腫瘍なら、当然「2cm以上のマージン」をとるべきです。

「乳頭に近い位置にしこりがあると言われましたが、乳頭に近い葉状腫瘍は乳首も摘出、または全摘出の可能性もありますか。」
⇒不要です。

 (乳頭を含め)皮膚切除が必要なのは「皮膚浸潤をしている悪性葉状腫瘍のみ」です。

「摘出したあと、手術した方の胸の母乳育児は難しいのでしょうか。」
⇒場所にもよるので一概には言えません。
 ただ、「それ」は優先事項ではありません。

「手術の前も含めて、葉状腫瘍の摘出で母乳育児はどの程度制限されるのでしょうか。」
⇒その大きさならば…

 1週間程度は断乳した方がいいでしょう。
 優先事項を考えることは必要です。

「悪性だった場合」
⇒まず、この「過程」に無理があります。

 「妊娠中、里帰り先の外科で線維腺腫、または葉状腫瘍の疑い」というコメントに注目しました。
 悪性葉状腫瘍なら(少なくとも)「医師であれば、一目でこれは癌でないとしても只者ではない」位の判断はできます。
 つまり、(もしも悪性葉状腫瘍なら)その医師が「線維腺腫、または」的なコメントをする筈が100%ないのです。

 余計な心配をしないようにしましょう。
 悪性葉状腫瘍でもないし、「数年後に命を落とす」こともありません。
 ただ、ここで(母乳育児に拘るあまりに)「放置」したり、「マージンをつけない」いいかげんな手術が行われたら…
  その時には「将来、再発のリスク」を抱えることになるのです。





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