[管理番号:6323]
性別:女性
年齢:39歳

はじめまして。
右乳房全摘手術を受けました。

先生のご意見をお聞かせください。

術後の病理検査の結果

浸潤性小葉癌 5.4cm

エストロゲン受容体 60%
プロゲステロン受容体 70%
HER2 0
Ki67 30%

ルミナールB

術中のセンチネルリンパ節生検では陰性でしたが病理検査で1.2㎜の微小転移がありました。

センチネルリンパ節生検陰性だったためエキスパンダー挿入済みです。

・センチネルリンパ節微小転移の場合、腋窩郭清は腫瘍の大きさに関係なく省略で良いのでしょうか?

・センチネルリンパ節微小転移という事で、シリコンインプラントへの入れ替え後放射線治療を行います。
この放射線治療開始の遅れは予後へ影響がありますか?

・乳がん発覚時、体外受精での移植に向けホルモン補充を行なっていました(エストラーナテープ、ウトロゲスタン膣剤、ルトラールを使用)
不妊治療との関連性をどうお考えでしょうか?

・受精卵を凍結中で妊娠出産を諦めきれない思いと病気が怖いとの思いで葛藤があります。

・現在オンコタイプDXの結果待ちです。
低リスク、中間リスクだった場合、化学療法について先生のご意見をお聞かせください。

・化学療法で卵巣機能が戻らなかった場合、また不妊治療(受精卵を移植する)を再開したとしてもホルモン補充は避けられないので不安があります。
また、不妊治療を再開するタイミングをいつとお考えでしょうか。

ご多忙中恐縮ですがよろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「・センチネルリンパ節微小転移の場合、腋窩郭清は腫瘍の大きさに関係なく省略で良いのでしょうか?」
⇒その通りです。

「この放射線治療開始の遅れは予後へ影響がありますか?」
⇒ありません。

「不妊治療との関連性をどうお考えでしょうか?」
⇒不妊治療が乳癌の発生を増加させるエビデンスはありません。

「低リスク、中間リスクだった場合、化学療法について先生のご意見をお聞かせください」
⇒勿論!

 その結果に従いましょう。(低リスクなら抗癌剤はしないし、中間リスクならその「上乗せ」の数字で判断してもいいでしょう)

「不妊治療を再開するタイミングをいつとお考えでしょうか」
⇒まずは『術後の妊娠出産と治療についてお悩みの方は、管理番号5903『術後の治療と妊娠、出産について』をまずはご一読ください。』をご一読ください。

関連質問のページ

 つまり、化学療法するなら…  化学療法⇒妊娠出産授乳⇒ホルモン療法
     化学療法しないなら  妊娠出産授乳⇒ホルモン療法

 
 

 

質問者様から 【質問2 妊娠希望、今後の治療について】

性別:女性
年齢:39歳

管理番号 6323

前回はご多忙の中ご回答いただきましてありがとうございました。

オンコタイプDXの結果
スコア11の低リスク
タモキシフェン単独で10年遠隔再発率7%となりました。

この結果、主治医は放射線治療は過剰医療となりそうだが腫瘍の大きさが気になるので、放射線治療医と相談するとおっしゃっていました。

・先生は微小転移での放射線治療は必要ないと回答されていたと記憶していますが、腫瘍の大きさに関わらずという事でしょうか?

今後はシリコンインプラントの入れ替え手術後、妊娠までに1年と期間を決めて出産を目指したいと思っています。

(まだ主治医の許可は得ていません)

・もし出産に至らなかった場合、術後約1年半(場合によっては2年以上の可能性も)無治療のリスクはどの程度あるのでしょうか?
先生のおっしゃる勝負は「術後補助療法」に影響するでしょうか?

・今からシリコンインプラント入れ替え手術までの数ヶ月ホルモン療法をするのは無意味でしょうか?

私の場合不妊治療でのホルモン補充が避けられない状況があり、出産授乳が出来なければリスクだけなのではと不安に思ってしまいました。

以前、乳癌認定看護師の方から授乳中に見つかる乳癌は悪性度が高いことが多く乳癌患者は授乳しない方がいいとの話を聞きました。

・これについては証拠不十分と考えるべきでしょうか?

私の母は50歳で乳癌を発症しています。

私自身は39歳でルミナールタイプ、先生の回答を拝見すると遺伝性である可能性は少ないのかなと感じていますが、挙児希望のため気になります。

・遺伝性である可能性は低く検査は不要でしょうか?

もやもやと不安が出てしまい、過去のご回答と重複する様な質問、愚問で申し訳ございません。

ご多忙中恐縮ですがよろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「低リスク RS=11」
再発率7% いい数字だと思います。
まずはおめでとうございます。

「・先生は微小転移での放射線治療は必要ないと回答されていたと記憶していますが、腫瘍の大きさに関わらずという事でしょうか?」
⇒その通りです。

「無治療のリスクはどの程度あるのでしょうか?」
⇒それほどないでしょう。(もともと低リスクなわけだから)

「・今からシリコンインプラント入れ替え手術までの数ヶ月ホルモン療法をするのは無意味でしょうか?」
⇒数字的には、大したことは無いと思いますが、(精神的には)してもいいでしょう。(ただし、妊娠の2カ月以上前に止めるようにしましょう。)

「授乳中に見つかる乳癌は悪性度が高いことが多く」
⇒間違い。

 たんに授乳中に見つかる乳癌は(「妊娠授乳期に検診に行けない」「乳腺が張っていて小さなシコリを自覚しにくい」ために)発見が遅れるから、そのような数字になっているだけです。

「乳癌患者は授乳しない方がいい」
⇒間違い。

「遺伝性である可能性は低く検査は不要でしょうか?」
⇒そう思います。





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