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右乳の痛みで乳ガン検診を受けて

[管理番号:1350]
性別:女性
年齢:45歳
代筆です。
右胸の痛みがしばらく続いていたので芸能人の方のこともあり乳がんも気になるので
検診も兼ねて乳腺クリニックへ行きました。
視触診でのしこりはなし。マンモグラフィー、超音波も撮りました。
医師の話では最初にマンモグラフィー、超音波ともに特にしこりや石灰などは見えな
いとのことでしたが、ただ超音波の画像に黒いしこりみたいなものが写っていると。
血流もあり、その場所をマンモグラフィーで照らし合わせてみると星型になっている
とのことでした。
その後、相談ですがと言ってこのしこりっぽいのはなにか検査しますか?とのことでした。
もちろん気になりますので検査(細胞診)をお願いしました。
結果が出るまで2週間との事です。
この2週間が長いのとどうなっているかということで精神的に落ち着きません。
まず、最初の説明でマンモグラフィーも超音波も大丈夫な感じで言われていたのはな
ぜだったのか?
超音波のしこりもしこりかどうかわからないとのことでした。
マンモグラフィーなどもモヤモヤしているのもありはっきりわからないとのことで細
胞診はガンと思ってしているのではないと言われました。
また良性かどうか確認するためでもないとのことでした。
どういう意味の検査だっだのでしょうか。
わかりにくい説明かと思いますがよろしくお願いします。
足りない情報は追加します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「最初にマンモグラフィー、超音波ともに特にしこりや石灰などは見えないとのこと
でしたが、ただ超音波の画像に黒いしこりみたいなものが写っている」
⇒この表現からすると「明らかな所見」ではなく(非常に迷う)「微妙な所見」であ
ることが覗われます。
 
「相談ですがと言ってこのしこりっぽいのはなにか検査しますか?」
⇒この表現からも「組織診をすべき」という絶対的な自身がなく、検査を勧めること
にも「迷い」があるようです。

回答

「最初の説明でマンモグラフィーも超音波も大丈夫な感じで言われていたのはなぜ
だったのか?」
⇒おそらく「この所見はおそらく正常所見だろう」と(おおよそ)判断する一方で
(心の片隅に)「本当に大丈夫かな?もしかすると癌の可能性もあるかな?」という
担当医自身が「判断に迷っていた」と解釈します。
 それで最初は「正常と思います」と言ってしまった。
 しかし「後から自分自身、少し不安となり」念のために「癌でないのか、調べた方
が安心」という気持ちへシフトしたのだと思います。(とは言え、その時点でも迷い
がまだありそうです)
 
「細胞診はガンと思ってしているのではないと言われました。また良性かどうか確認
するためでもないとのことでした。どういう意味の検査だっだのでしょうか。」
⇒「癌をはっきり疑っている訳ではない」ことは確かです。
 「お互い(患者さん側も医師側も)が、安心するための検査」と言えます。
 そのいみでは「良性かどうか確認するため」に近いとは思います。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日はご回答ありがとうございました。
昨日細胞診の結果が出たのですが測定不能とのことでした。
電話にての報告でしたのでどのように記載されていたのかはわかりませんが血液が多
かったとのことです。
赤血球と白血球とか書かれていた?とのことです。
今後ですが、もう一度細胞診をするのか針生検をするのかとのことです。
細胞診をもう一度しても同じような結果が出る可能性は五分五分とのことで、針生検
なら組織を取り出すのでわかるだろうとのことでした。
細胞診も超音波下でされていて針生検も超音波下でするとのことです。
細胞診をまたしたとしても五分五分であるのに針生検しても大丈夫なのでしょうか?
そもそも針生検をして良性だとしてそのしこり(ぐちゃぐちゃになっているイメージ
があります)はそのままにしておいて大丈夫なのでしょうか?
悪性なら広がってしまわないのでしょうか?
針生検をするとしたらどこでしてもそんなに結果は変わらないのでしょうか?
田澤先生にお願いしたいところなのですが関西の方なのでなかなか難しいものがあります。
こんなの聞いてはいけないかもしれませんが関西の方でお勧めの所はありませんか?
現在見て頂いている先生と電話にて話していたらしこりがとげとげしているし血流が
あるしといわれています。
とげとげしているというのは悪性であると良く見るのでそのことを聞いてみるととげ
とげしているというよりはもやもやしているというか引っ張られているという感じで
完全にしこりっていう感じでもないと。
前回田澤先生がおっしゃっていたようにわからないのであると思います。
ただこちらは不安で不安で…。
いろいろとお聞きしたいことがあるのですが取り急ぎお聞きしたいと思い書きました。
思いついたことを書いていますので乱文ではありますがよろしくお願いいたします。
また関西方面から田澤先生の所に診察に行かれている方もたくさんおられると思いま
すが、もし診察に行くとしたら何か留意点はありますか?
マンモトーム生検を受けるとした場合日帰りするのは体力的にどうでしょうか?
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
細胞診の結果は「判定不能=細胞不足」でしたか。
しかも「もう一度しても同じような結果が出る可能性は五分五分」というのは情けな
い限りです。
そんなに精度の悪い検査をされる患者さんは可哀想です。

回答

「細胞診をまたしたとしても五分五分であるのに針生検しても大丈夫なのでしょうか?」
⇒あまり勧められません。
 たしかに「針生検は細胞診よりは」技術的には簡単な検査ですが、「細胞診で五分
五分」程度の技術では、とても「安心して任せられない」と思います。
 
「そもそも針生検をして良性だとしてそのしこり(ぐちゃぐちゃになっているイメー
ジがあります)はそのままにしておいて大丈夫なのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
 良性は悪性にはなりません。
 
「悪性なら広がってしまわないのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
 もしも、「そんな心配がある」ならば「針生検がこんなに一般的な検査にはならな
い」わけです。
 ただし、私のポリシーとしては「嚢胞内腫瘍」は針生検しません。
 
「針生検をするとしたらどこでしてもそんなに結果は変わらないのでしょうか?」
⇒残念ながら、技術に差があります。
 
「こんなの聞いてはいけないかもしれませんが関西の方でお勧めの所はありませんか?」
⇒ありません。
 正直、いろいろなケースを見てきたものとしては「お勧めのところなどありません」
 
「とげとげしているというよりはもやもやしているというか引っ張られているという
感じで完全にしこりっていう感じでもない」
⇒こういう所見ならば、「尚の事、診断技術で」差が出ます。
 
「関西方面から田澤先生の所に診察に行かれている方もたくさんおられると思います」
⇒実は沢山いらっしゃいます。
 
 (あまり、こういう事は言いたくないのですが…)
 多くの方が「中途半端な診断のまま」無駄な経過観察となり、私のところで「確定
診」されています。
 宣伝のためと思われるのが心苦しいのですが「本当に、早期発見を考える」ならば
当院を受診してください。
 ○誰がどうみても「癌」という所見のものならば、「どこで診断しても癌と診断で
きる」のですが、「微妙な病変を癌と診断できる」医師がいないことを痛感しています。
 
「もし診察に行くとしたら何か留意点はありますか?」
⇒特にありません。
 
 
「マンモトーム生検を受けるとした場合日帰りするのは体力的にどうでしょうか?」
⇒全く問題ありません。
 私にとっては日常的な検査であり、患者さんにとっても「構えるような」大層なも
のではないのです。
 
「天は自ら助くる者を助く」といいます。
 後悔しない様な選択をされることを願います。