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石灰化からしこりで針検なしMRI予定

[管理番号:1822]
性別:女性
年齢:44歳
おはようございます。
初めてメールさせていただきます。
昨年10月に子宮体ガンステージIIIcの宣告を受け、手術、抗ガン剤6クールを今年2月に終えたところです。
乳ガン検診の時(この歳で初めての検診今年5月)右胸に石灰化を指摘
され、半年後(11/9)に再検診と言われ検査してきました。
気になるしこりも見つけてたのでエコーの時聞いてみると、石灰化したものがしこりといわれ、来月MRIを予約されました。
そこで昨日先生のメールを見つけ、MRIは意味のない検査とあったので、今非常にパニック状態であります。
半年前に石灰化の針検等で確定していれば、0期で済んだかもしれないと思うと無駄に過ごして来てしまいました。
ただ、そのしこりがどんなものなのか、マンモとエコーした先生ならわかっていますよね?
これは石灰化からしこりとなりガンが進んでしまった事ですよね?
触ると動き余り硬い感じではないのですが、平べったく10ミリ大?
位のがボコボコしてる感じです。触り過ぎて腕の周りのリンパも痛いです。
先生に診て頂きたいですが、市川市の土曜日しか行けません。
一度、子宮で痛い思いしてるのに、慎重に行動しなかった事が悔やまれます。
もっと早く先生を知っていたら>_<
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
メールを読んでいて一つ気になるのは「5月の検診で石灰化(おそらくカテゴリー3)」を指摘されていますが、この際には「エコーしていない」のでしょうか?
 もし、「5月の時点ではマンモだけで、エコーはしていない」とすれば、もしかすると『そもそも5月の時点でしこりが存在していた可能性』もあります。
 もう一つ気になるのは「5月と11月の石灰化の変化」です。
 『僅か半年間で明らかに石灰化が増加』していたとすれば、癌の可能性が高くなります。

回答

「石灰化したものがしこりといわれ、来月MRIを予約されました」
⇒意味のない検査です。
 「MRIでのtime-intensity curveがどうだら」と言う前に、マンモトーム生検して「確定診断」するのが先です。
 「石灰化=しこり」とのことなので、「ステレオガイド下マンモトーム生検」でも「超音波ガイド下マンモトーム生検」でも「どちらでも診断可能」です。
 ♯どちらを選択するかは、「より所見のしっかりした方」となりますが、質問者のケースでは「触知可能」なようなので、「超音波ガイド下マンモトーム生検」でもいいでしょう。
 
「これは石灰化からしこりとなりガンが進んでしまった事ですよね?」
⇒その可能性はあります。
 まだ「癌」とは決めつけてはいけませんが、「MRIを撮影」しようとしていることからは「癌を疑っている」のだと思います。
 
「先生に診て頂きたいですが、市川市の土曜日しか行けません」
⇒土曜日の市川も混んでいますが、もしも「きちんとしたい」のであれば、秘書へメールでご相談ください。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

おはようございます。
田澤先生 お忙しい中お返事ありがとうございます。
その後、不安になり検査してる病院でお話聞いてきました。
○5月、11月のマンモの変化 では、石灰化は減少、鮮明度?も薄くなったように見えた。
○11月マンモのカテゴリーは「 2 」 こちらから聞いたら迷い?ながら言っており、私がカテゴリー3と2で迷ってますかと聞いたら、薄く?みて 2かな?
○MRIする前に、生検はしないのか聞くと、針を刺すと血だまりになる事もあるから、MRI映像に余計な物が写り、判断が困難になる。
また何の判断材料でMRI撮るのか聞いた所、石灰化の広がりと。
○しこりは、何だと思われるかと聞いた所、繊維が硬いから乳腺症かな?と。
5月、11月ともエコーでは決定的なものは見えてないから、MRIをすると。
田澤先生からの質問で、エコーはしてるのかとありましたが、2回ともマンモとエコーです。
 
ここで再度質問があります。
石灰化が薄く見えた事については、5月と11月のマンモの撮られかたの違い(挟み方の痛みが違かったので)は関係しますか?
また、カテゴリーの迷いで、薄くみて?という言葉は何ですか?
また、生検はMRIに何か支障があるのですか?
この内容からして、ガンの可能性も高いでしょうか?
しこりは、ボコボコとしてます。
上記のやりとりでも、ガンの疑いはありますか?
お忙しい所申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
大体の内容は解りましたが…
どうしても「MRIに頼ろう」とする医師のようですね。
診断に「MRIを使う事に慣れてしまった」ようですね。
そうすると、「エコー技術(診断)も針生検の技術も向上が見込めません」
MRIは「放射線科技師が撮影」して「画像診断も放射線科医が行う」のです。
すると「如何にも客観性が増した」様に思え(幻想ですが)、「良悪の判断に、担当医の責任が回避」された(と思いがちです)
後日、「やっぱり癌だった」となった際に、担当医は「でも、MRIでは良性所見だったので…(私だけの責任ではないですよ。放射線科医も連帯責任ですよ)」的な「言い訳ができる」のです。
以上は余談でした。
○質問者のケースにあてはめている訳ではないので、誤解なきように。

回答

「石灰化が薄く見えた事については、5月と11月のマンモの撮られかたの違い(挟み方の痛みが違かったので)は関係しますか?」
⇒関係します。
 「半年間での変化」は単なる「撮影条件」による違いだと思います。
 
「カテゴリーの迷いで、薄くみて?という言葉は何ですか?」
⇒カテゴリー3とするか迷う際に「薄すぎて大した事のない石灰化」と考えて「カテゴリー2とした」という意味だと思います。
 
「生検はMRIに何か支障があるのですか?」
⇒私は「診断にMRIは使わない」ので、「診断にどの程度、影響があるのか」正確
には解りません。
 ただ、「生検により血腫が形成」されてしまえば、「影響はでる」でしょう。
 
「この内容からして、ガンの可能性も高いでしょうか?」
⇒担当医が「線維が硬いから乳腺症かな。エコーでは決定的なものはみえていない」とコメントしているので、『癌の可能性は低い』と思います。
 
○「マンモでカテゴリー2の石灰化」で「エコーで決定的なものが見えていない」のであれば、一体何を疑って「MRIを撮影しようとしている」のでしょうか?
 全く無意味な検査(放射線科医を診断の責任に加えるためだけ)としか思えません。
 
そもそも「また何の判断材料でMRI撮るのか聞いた所、石灰化の広がり」というのには呆れます。
「石灰化の拡がり」はマンモグラフィーで判断すべきものです。
 
★診療内容については???が付きますが、ただ「乳癌の可能性は低そう」です。
 その意味では安心してください。