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MRIで皮下に造影されるもの

[管理番号:1133]
性別:女性
年齢:39歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:517「病理結果と治療方法について

 
 
こんにちは、3か月程前に化学療法か手術かと質問:517させていただいたものです。
田澤先生に、全く迷う必要はありません。「手術」をすべきです。
⇒本当にcT3, cN1, cStageⅢAなのか?怪しいところです。
と、コメントそしてアドバイス本当にありがとうございました!!
転院先の医師からも、きっとそんなに悪くないからと励ましてもらい
無事に手術(右胸、皮下全乳房切除)も終わり病理結果が出ました。
乳頭腺管癌 5×4mm+広い範囲の非浸潤癌(68×4mm)
ER、PR 受容体強陽性 HER2 陰性
リンパ管0、血管0、リンパ節転移なし 断端(-)
Luminal A ステージ1 核グレード1、ki67=3%
再発予防⇒タモキシフェン5年でした。(※~10年)
6.8㎝の大きさの腫瘍になるには相当前からあったのですかね。
右上のしこりを自覚する前から右胸の外側全体がゴツゴツしてるなと思っていまし
た。
小さな胸に対しあまりにも大きすぎてそれもしこりとは思いませんでした。
乳腺症なのかと勝手な思い込み・・・いけませんね。
検診ではマンモのみだったのでエコーや異変に気が付き早期に非浸潤癌で発見してた

浸潤もなく温存もできたかもしれませんがと悔やまれますが。
とはいえ結果、早期ではないと思ってましたので浸潤径5mm思ってたよりも良い結果
でした。
先生もきちんと取りきれてるので再発の心配しなくて大丈夫と言われました。
これで安心したかったのですが、もうひとつ気になるとこがあるのでお願いします。
逆の左乳房の事について質問なのですが。
たまたま診察中に見たMRI画像に小さな白い物がはっきり映ってました。
乳房というより皮膚のぎりぎりのところです。先生からは何も指摘されず。
先生のページのhttps://nyuugan.jp/kensa/shindan/ 
この画像の乳腺?乳管?皮下乳房の外と言うのか?乳首より上の皮膚のあたりに縦に
白く映るものはなんでしょうか?
わたしの画像にもこれをとても小さくしたようなものがありました。
前の病院で気になって聞いたら大丈夫と言われました。
今の病院でも気になるのでエコーして下さいと頼んだら左胸、乳首より上の内側部分

みてくれましたがしこりにもなって無いようで数ミリで小さすぎ、
また3か月後にみましょうと言われました。
不安なら針で検査してもらった方がいいでしょうか、一体なんだったのか気になりま
す。
先生どう思われますか?
本当にお忙しいところすいませんがアドバイス宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「病理結果が大変良かった」ですね。
「術前抗がん剤をしていたら」大変な無駄となっていたところでした。
pT1a(5mm), pN0, luminalA 殆ど再発リスクは無視できるレベルです。

回答

「この画像の乳腺?乳管?皮下乳房の外と言うのか?乳首より上の皮膚のあたりに縦
に白く映るものはなんでしょうか?」
⇒これは「皮下を走る血管」です。
 造影画像は「造影効果が有る=血流が豊富」である部位が「白く」写るのです。
 だから最も白く写るのは「血流そのもの=血管」なのです。
 ♯乳腺には皮下に太い血管が走り、そこから乳腺の中へ細い血管が入り込むので
す。
MRI
 
「エコーして下さいと頼んだら左胸、乳首より上の内側部分をみてくれましたがしこ
りにもなって無いようで数ミリで小さすぎ」
⇒このエコーでみえているものは、MRIで造影されているもの(血管)とは異なると
思います。
 
「不安なら針で検査してもらった方がいいでしょうか、一体なんだったのか気になり
ます」
⇒MRIで造影された所見とは異なるとは思います。
 ただ「数ミリで小さすぎ?」であろうと「3カ月で経過を見る位なら(ホルモン療
法でのフォローアップが3カ月毎だからだと思いますが…)組織診で決着をつける」
事でもいいと思います。
 
 

 

質問者様から 【感想2】

お忙しい中、ご丁寧にありがとうございました。
次回の診察の時に詳しく診てもらうことにします。
今回は私には必要なかった術前化学療法を
選択しなくて改めて良かったと思います!
おかげで正しい判断ができました。
田澤先生には心より感謝してます!
今回は本当に本当にありがとうございました!
自分の身は自分で守る…胸に響きます。