乳がんプラザ|乳がんの手術は東京の江戸川病院乳腺外科|ブログ


[管理番号:265]
性別:女性
年齢:49歳

メッセージ本文:
管理番号15(MRI)への田澤先生の回答で、
「マンモグラフィーで「しこり」が疑われるが、超音波ではどうしても解らない場合、~(略)~ 存在診断目的に行う事もあります。(それ程多くない)」とありました。

その先のことを詳しく教えていただきたくて、思い切って質問させていただくことにしました。
長文で恐縮ですが、よろしくお願いします。
 

市の乳がん検診の判定結果
触診:左右カテゴリー1
マンモグラフィー:右カテゴリー1 左カテゴリー3FAD

その後、乳腺外科で再検査
触診、マンモグラフィー2方向、エコー検査
市の検診時のフィルムも提出
 

乳腺外科での結果は
・触診ではしこりは触れず
・石灰化はない
・2回のマンモとも、フィルムには乳腺より若干薄い影があるが、エコーには写っていない
・しこりか? 乳腺が脂肪で寸断されているか?(よく理解できなかったのですが、このようなことをおっしゃっていたと思います)
・その他、別の場所にいくつか6mm程度の水泡がある
・水泡は右乳にもある

左乳の乳腺より若干薄い影が気になるとのことで
MRI検査の提案があり、検査を受けることになっています。

かじり程度の知識の中、私からの質問と医師からの返答は、
質問:MRIは病変の広がりを確かめるためにするものか?
返答:今回はその理由ではない

質問:ステレオガイド下マンモトーム生検はしない?
返答:40分くらいマンモの板で挟んで針を刺す。現段階では痛い思いをするのは可哀想だし、まずはMRIで確認してから、必要に応じてその先の手段としましょう

とのことでした。
 

田澤先生に教えていただきたいのは、
・その「多くない事例」を行う場合、どのような種類の乳がんが懸念されるのか?
・MRIの結果はどのような選択肢に分かれるのか?
・その後の検査を受けるか否かの判断を前もって知りたい
・別の箇所にいくつかある水泡はよくある所見か?
です。
 

ここ数年のからだの変化としては、
・生理はこの1年でごく軽い出血が2回程度、閉経しているかも?という段階
・8年で体重は11kg、体脂肪率10%、徐々に増加
・内、最近1年で体重は3kg増加

身内の病歴としては
母方の祖父:胃がん
母:乳がん、半年後に胃がん(転移ではない)
母方の叔母:膵臓がん
です。

どうぞよろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 大変解り易く状況を書いていただきました。ありがとうございます。
 お陰で、私には「質問者の状況」が手に取るように解りました。
 しかも今回の担当医の行動が「私でも、こうする」という大変納得できる診療です。

 それでは、若干解説しながら、回答します。

若干の解説

「マンモグラフィーで「しこり」が疑われるが、超音波ではどうしても解らない場合、~(略)~ 存在診断目的に行う事もあります。(それ程多くない)」
⇒この「それ程多く無い」まさに、その状況が今回の「質問者の状況」です。
 

「しこりか? 乳腺が脂肪で寸断されているか?(よく理解できなかったのですが、このようなことをおっしゃっていたと思います)」
⇒まさに、この通りの事を(私も)言います。
 

「マンモグラフィーでのfocal asymmetric density:FAD(局所的非対称性陰影)」は我々「乳腺外科医」を悩ませる「検診でのマンモ所見」の最たるものです。
何故かというと、このFADのほとんど(統計を取ってはいませんが、90%以上)は「腫瘍ではなく、ただの正常乳腺」つまり正常なのです。
何故、マンモで「腫瘍ではなく、ただの正常乳腺」が「しこり?」のように見えるのか?
⇒マンモで「腫瘍」は「周りよりも濃く写る」ことで認識されるのですが、「正常乳腺」も「周りが脂肪」であれば、(脂肪よりは濃く写るので)「十分しこりのように見える」のです。
 この「周りが脂肪なので、正常乳腺なのに(しこりの様に)濃く見える」ことを「乳腺が脂肪で寸断されている」と表現するのです。 
※私も、FADがあり、超音波で異常ない時によく使う表現です。
 

「別の場所にいくつか6mm程度の水泡」
⇒(これは、質問者の勘違いであり、水泡ではなく)「嚢胞」といいます。
 嚢胞は水が貯まった袋なので(その連想から)「水泡」と認識したのでしょう。
 ※嚢胞は「超音波での」所見であり、(内部が液体である)「ただの袋」です。腫瘍ではありません。気にする事はありません。
 

「乳腺より若干薄い影」
⇒(乳腺より、薄い訳ですから)「乳腺の中にあれば」隠れてしまいます。今回は「周囲が脂肪なので」たまたま「浮き出て見える」のです。
 その場合は経験上「(脂肪の中にあるだけの)正常乳腺=(脂肪で切り取られただけの)正常乳腺=孤立性乳腺」といろいろに表現されますが、結局「異常なし=ただの乳腺」となる事が圧倒的に大きいのです。
 ※ただ、(おそらく、今回は薄いとは言え、形が気になる)というような理由があり、「本物の腫瘍でないことを確認したい」などの(是非MRIで)確認したい理由があるのでしょう。
 

「質問:MRIは病変の広がりを確かめるためにするものか?返答:今回はその理由ではない」
⇒(医師の返答どおりです)今回のMRIは(病変の拡がり目的では無く)病変の「存在診断目的」なのです。
 

「ステレオガイド下マンモトーム生検はしない?」
⇒確かに、(例外的に、石灰化以外を対象として)ステレオガイド下マンモトーム生検(ST-MMT)を行うこともありますが、
「そもそも、その影が正常乳腺である確率が高い(超音波で見つけられないとは、そういう事です)のに」ST-MMTはしません。(私も同様の意見です)
 

回答

「多くない事例」を行う場合、どのような種類の乳がんが懸念されるのか?」
⇒特に、「癌」が懸念されている訳ではありません。(質問者には、いくらかの勘違いがあるかもしれません)
 「癌を疑って」MRIを撮影しているわけでは無いのです。
 むしろ、「何もない=ただの乳腺が(周囲が脂肪のため)しこり様に見えるだけ」であることを、確認(証明)したいがために、撮影しているのです。
 

ここでたとえ話はします。(少々、我慢して聞いてください)
「ある部屋で小さな小さな針を落としたかもしれない」とします。

「実際に、針を見つければ」
⇒「針がある」事の証明ができます。

しかし「針が見つからない場合」
⇒「針が無い」事の証明になるでしょうか? 
 なりません。(実際は針があるのに)「ただ見つけられないだけ」という可能性があります。
 
                 
★つまり、「見つければ、有る事の証明になりますが、(見つけられない時に)「本当に無いのか?(本当はあるのに)ただ見つけられないだけなのか?」解らない(証明ができない)のです。
 まさに、これが「マンモグラフィーでFAD」の所見が有る際に、「超音波でしこりを見つければ、FADは本物」と安心できますが、(超音波で所見が無い際に)「本当に腫瘍が無いのか?(本当は腫瘍があるのに)超音波で見つけられないだけなのか?」証明ができないのです。

 そのためのMRIなのです。「マンモグラフィでFAD⇒超音波で所見なし⇒MRIでも所見無し」こうなると、安心して「異常ありません」と言えます。
 まさに「本当に無いことを証明するためのMRI」なのです。
 

「MRIの結果はどのような選択肢に分かれるのか?」
⇒「所見が無い=FADは、やはり正常乳腺が(周囲の脂肪の中で浮いて)見えただけ
⇒「所見がある」場合
 この場合は、MRIで「しこり」が見えた場所を「再度」超音波検査をする事になります。
 「MRIを参考にしても」やはり超音波では「しこり」が見えなければ、経過観察となるでしょう。
 ※現実には、そのようにして再度探せば(超音波で)「何か所見」は見えます。⇒(次のステップとしては)「その所見を狙っての」針生検です。
 

「その後の検査を受けるか否かの判断を前もって知りたい」
⇒(上記で記載した通りです)
 (現実には殆どが、このようなケースではMRIでも所見が無いので、心配無いですね。となりますが)万が一、MRIで所見が有った場合には、(再度、MRI所見を参考に)超音波を再検する⇒(超音波で、それらしい所見が見つかれば)その部位を針生検する。となります。
 

「別の箇所にいくつかある水泡はよくある所見か?」
⇒良くある所見です。
 嚢胞(水の貯まった袋)は最もよく見る所見であり、「30歳代、40歳代」の三分の一位には、(超音波で探せば)見つかります。
 

私の感想

 「マンモグラフィでのFADで要生検」は実際には、その殆ど(90%以上)は「正常乳腺が(周りの脂肪により)相対的に濃く写り(あたかも腫瘍?のように)見えただけ」です。

 通常は「超音波で異常所見が無い」だけで、満足し「異常ありません。単に正常乳腺が島状に見えた(=孤立性乳腺といいます)だけです。」で終わるのですが、たまに(今回の質問者のケースのように)「形が何となく気になる」事で(本当に何もない事を証明するために)MRIを撮ってみましょう。となるのです。

◎それでは実際に(形が何となく気になるので、念のためにMRIを撮影した場合に)本物の腫瘍が見つかる事があるか?と言われたら、殆ど無い(少なくとも私の記憶には無い)のです。
 
★(繰り返しになりますが)「超音波で見えないものがMRIでは見える」事は実際には殆どありません。MRIはあくまでも「無い事を確認したい」為に撮影するのです。
 質問者の場合にも「MRIでも写らないので心配ない」という結果になると私はみています。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生、
早々の回答、例を交え大変わかりやすくご説明いただき、本当にありがとうございました。
じっくり何度も拝読し、現状とMRIを受けるべき理由もクリアに見えてきました。

残念ながら母は他界しておりますが、全てが後手に回っていたという印象から不信感を持ってしまい、「要観察」という言葉に敏感になっておりました。

「異常なし」であって欲しいハズなのに、それを素直に受け入れることが出来るのか?と、とても複雑な気持ちでしたので、思い切ってMRI前に質問して良かったです。

MRIは今月21日の予定ですが、今後、同じケースの方がこをご覧になって、少しでも早く不安を解消できればと思い、その後の結果も報告させていただければと思っています。

心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

田澤先生から 【回答2】

「今後、同じケースの方がこをご覧になって、少しでも早く不安を解消できればと思い、その後の結果も報告させていただければと思っています」
⇒私も全く同意見です。
 是非、4月21日の乳房MRIの結果を教えてください。
 「乳がんプラザ」を見ていただく方に還元していただかるのは大変うれしい限りです。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

田澤先生、こんにちは。

今日、造影剤MRIを受けてきました。

結果は、残念なことにしこりが見つかりました。
7mm×8mmで、明日、針生検を受けることになりました。

しこりは縦長で、よくない形のようです。

担当の先生に突っ込んで聞いてみたところ、
ガン確定のような雰囲気でした。

ガンだとしたら、ステージⅠの硬ガンであるだろうとのことでした。

硬ガンはきわめて悪性と以前聞いたことがあるのでショックです。
担当の先生は、5年生存率94%とかおっしゃっていましたが…。

大きさからしたら、5~6年前には出来ていただろう。

とのことでした。

明日の検査結果は5/7に分かることになっています。
GWと時期が悪かったみたいです。

この5~6年の間、マンモグラフィーは4回ほど受けているので、なぜ見つからなかったのか?とも思います。

私から「ガンを覚悟しておいた方がよいか?」と聞いたため、以上の回答をいただいた次第です。

確定診断の前に、これだけはっきりと具体的にお話ししてくださったということは、担当の先生の経験から来る確信のような気がしてなりません。

さすがに動揺していますので、きちんとした報告にはなっていませんが、結果報告をさせていただきました。

 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
 私も21日(本日)のMRI検査結果を気にしていました。
 結果は(私にとっても意外な)「所見あり」との事
 しかも「画像上、癌が疑われる」と言われたようですので、お気持ちをお察しします。

回答

「7mm×8mmで、明日、針生検を受けることになりました。」
⇒「エコーで7x8mmの病変が見落とされていた」という事になりますが、「エコーの精度」に難点があるようです。
 もしかすると、最初のエコーは「技師が施行したエコー写真を」医師が確認しただけだったのでしょうか?
 本来7x8mmの腫瘍があれば、(医師がマンモグラフィーの位置を確認しながら)エコーを行っていれば(MRIを撮影するまでもなく)見つかる筈ですが…
 

 確認ですが、MRIでの「7x8mmの所見」を受けて本日急遽、(相当する所見があるのか?)を「超音波を再検して、確認」している。ということですね。
 それで明日には「超音波ガイド」で「針生検」をするのだと思います。(MRIガイド下針生検という装置もあることにはあるのですが…)
※結局、超音波で「病変が確認」できない限りは、前には進まないのです。
 

「しこりは縦長で、よくない形」
⇒(私にも、その表現で)超音波像が想像がつきます。

 この形態は確かに、「硬癌」だと思います。
 

「硬ガンはきわめて悪性と以前聞いたことがあるのでショックです」
⇒これは、間違った理解(勘違い)です。

 (私の患者さんの中でも)「硬癌ときくと、性質が悪い」と勘違いされる方が多いのは事実です。
 実際は全くそんなことはありません。
※「勘違いの原因」は「胃癌では硬癌はスキルス胃癌と言われ、進行が早い」事からの連想でしょうか?
 

参考までに

 乳癌の性質に重要なのは「サブタイプ分類」です。
 一般的な浸潤性乳管癌の組織型は「①硬癌 ②乳頭腺管癌 ③充実腺管癌」の3型に分けられますが、その中ではむしろ(サブタイプとしてトリプルネガティブが多い)充実腺管癌が手ごわい存在となります。
 ※ただ「病理組織型」での評価は無意味であり、「サブタイプ(針生検をすると判明します)が重要」なのです。
 サブタイプ分類については、トップページの「乳癌の分類」の「Ⅱ.免疫染色によるsubtype分類とⅢ.intrinsic subtype」を参照してください。
 

「大きさからしたら、5~6年前には出来ていただろう。」
⇒これはあくまでも「癌細胞が発生してから5~6年経っている」という意味であり、「5~6年前から見つかる程の大きさであった」という意味では全くありません。
 おそらく、昨年の段階では、(かなり小さく、マンモでは当然不明であり)「本来、小腫瘤の検出にはより強い超音波」でさえも見つける事は困難だったと思います。
 

◎メール内容からすると、「Ⅰ期の乳癌(硬癌推定)」のようですが、また検査結果が解ったら是非、教えてください。 
 今はショックで頭がいっぱい(当然だと思います)でも、必ず「早期で良かった」と思える時がきます。
 頑張りましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問4】

田澤先生、いつも丁寧にご回答くださりありがとうございます。

今回は、2回に分けさせていただこうと思います。
 

まずは、ここをお読みになっている同じような状況の方へお伝えしたいことです。
 

田澤先生のご指摘通り、エコーには先生の立ち会いはなく、技師が行い、先生はその写真を見ただけです。
マンモグラフィーの位置を確認しながらか否かは分かりません。

なので、同じ状況でも、先生が立ち会いの下、エコーを受けて何も見つからなかったのであれば、私のケースをご覧になって「最悪だ…」と不安にならないでください。

今回、乳がん検診で要検査となってから、インターネットでかなり色々なことを調べました。
その大半は、言葉がわかりにくく、文章も長く、最後まで読むことすら出来ませんでした。

しかし、不安な気持ちは抑えられず、検索してはページを開き、また検索し直してはページを開くという作業ばかり繰り返しています。

そういう方は、多いのではないかと思います。

やっと同じような事例を見つけたと思いながら、
この一連の流れをご覧になったら…
私でしたら不安ばかりが募ってしまいます。

それは大変申し訳ないことですので、改めてこの文章を送らせていただくことにしました。
 

次は個人的な相談をさせていただきたいので、改めてフォームを送信させていただきます。よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答4】

 こんにちは。田澤です。
 「ご自分の事で頭がいっぱい」な筈なのに、今後の「悩める人たち」のために「お気づかい」いただきいた内容。頭が下がります。
 

 今回のように「技師の超音波を、あとで写真として医師がみる」この形が多い事に、正直驚いています。
 乳がん検診の場であれば、「労力の観点から」それでも許されるかもしれませんが、「病院の診察」の場では、やはり「医師が自分で超音波すべき」だと思います。
 

 特に今回は「マンモグラフィーのFADが、本物の腫瘍なのか、どうか?」という(超音波検査としては)『最も難しく、それ故、最も責任のある場面』です。
 医師が自ら「マンモグラフィーのFADの位置を確認しながら」超音波していれば(MRIをする前の時点で)見つけられたと思います。(逆に見つけられないなら精度が悪すぎで問題外です。)
※今回は「MRIを撮ってみたから」良かったものの、(技師の超音波所見だけで)「異常なし」とされていたら、大変なことになっていた訳です。
 

◎「きちんと自分で超音波をして、その結果に責任を持つ」そのような病院で診療をしていただきたい。というのが感想です。

 
 

 

質問者様から 【質問5】

田澤先生、長くなりますが、改めてよろしくお願いします。

検査での遠回りは残念ですが、そのお陰で「乳がんプラザ」を知ることが出来たので、結果オーライにしようと思っています。

けれども、がん細胞は90日で2倍に増殖するのであれば、これ以上、時間をロスしたくありません。

現状「硬癌」の確定診断には至っていませんが、甘い憶測や希望は捨て、針生検結果が出る5/7迄にやれることをやっておきたい気持ちでいっぱいです。
 

今、検査を受けているのは地域の市民病院です。

担当医は、最初からこちらを見て話を聞き、質問を最後まで聞いてから言葉を発する方なので、この先生なら治療を任せてもいいと思っていました。

が、エコーの件も然り、
造影剤MRIでは、点滴針がなかなか入らず焦りからか、不安になるような独り言が聞こえてきたり、
術後の補助治療のことを考えると、不安が残る結果となってしまいました。
 

長くなって申し訳ないのですが、質問の背景となる 3年前に亡くなった母のことを書かせてください。

母は0期の「非浸潤の乳がん」が見つかり手術し、補助で放射線治療を行いました。
乳がんは完治(「寛解」と捉えるべきだった?)と思われましたが、放射線治療が終わって半年後にスキルス胃癌が見つかり、腹腔鏡手術後にⅡbと診断されました。
乳がん発見時には既にに胃の癌細胞も大きく育ち始めていたと思っています。
胃癌の手術後の抗がん剤で、一時的に癌細胞の数値が減少したのも束の間、癌が再燃し暴れ出し、あっという間に衰弱し、せん妄状態になり、1ヶ月後にせん妄が改善されることなく、亡くなりました。
乳腺外科医の「転移ではなく、もともと胃に癌があった。乳がん治療とはまた別の話」という言葉が忘れられません。

地元では有名な大学病院、距離的に家族も通いやすいからとセカンドオピニオンも取らず、先生との話し合いも少なく治療を進めてしまっていたことを後悔しています。

そして、乳がんは見つかった時点で全身病と知りました。
根治は可能か? 再発が一番怖いし、再発ではなく叩き切れなかった癌が時期を経て暴れ出すのは避けたいと、不安は膨らむばかりです。
 

前置きが長くなりましたが、質問をお願いします。よろしくお願いします。
 

<質問1>
田澤先生、セカンドオピニオンをお願いしたいです。
「トモセラピー」についてもお話をお伺いしたいです。

検査結果が出たらすぐにでも、診ていただきたきたいのですが、結果の書類が揃う前、つまり今日明日中にでも予約の電話を入れてもよろしいものなのでしょうか?

検査でロスした分、時間を無駄にしたくありません。
 

<質問2>
浸潤性の癌について
硬癌=浸潤癌=全身に「癌の芽」が蒔き散らかっている状態、と思っています。
たまたま乳房にあった癌細胞が、増殖して大きくなったと考えると、他臓器にも根を張り始めている癌細胞もあるのでは? 乳がんだけに目を向けてしまうことが一番の不安です。
今の段階で全身の検査は出来るのでしょうか?
出来たとして、小さな癌細胞は認識できるものでしょうか?
 

<質問3>
・大きさからして5~6年前に癌細胞が発生している
体中で癌細胞は毎日作られているということは聞いたことがあります。
私の免疫が癌細胞を異常細胞と認められず死滅させる力がないということでしょうか?
アポトーシスという言葉は以前から知っていますが、それが正常に働いていない状態でしょうか?
 

<質問4、3の質問と関係しますが>
先進医療が受けられる保険に入っているので「陽子線」や「重粒子線」についても調べましたが、やはり最初の治療は切って癌細胞を摘出するのが良いと思うようになりました。

まだサブタイプは不明なので、術後の補助治療に目を向けるのは早計かもしれませんが、抵抗力を失うことへの恐怖が強く、抗がん剤治療にしてもホルモン療法にしても、決めていることではないのですが、免疫力を上げる治療も併用したい気持ちが強いです。

漢方と化学療法を併用して治療する病院もあるようですが、標準治療には免疫力や自然治癒力を上げるような治療もあるのでしょうか?

西洋医学の先生に、東洋医学っぽいのことを伺うのは甚だ筋違いで失礼な質問かと存じます。
それでも、このような質問をさせていただくのは、
医学的なことはお医者さまにお任せするのは当たり前のこととはいえ、自分の体のことで、「こんなこと聞いていいかしら?」とモヤモヤしながら進めるより、納得して進みたい気持ちが強いゆえの失礼とお許しください。

 

田澤先生から 【回答5】

 こんにちは。田澤です。
 「検診でみつかった8mmの(早期)乳癌(確定診断は未だですが)」
 今回の「お母さんの話」を聞かせてもらって、質問者の「真剣な思い」が理解できました。
 十分、その背景をふまえた上で対応したいと思います。

回答

<質問1> セカンドオピニオンをお願いしたいです。「トモセラピー」についてもお話をお伺いしたいです。
検査結果が出たらすぐにでも、診ていただきたきたいのですが、結果の書類が揃う前、つまり今日明日中にでも予約の電話を入れてもよろしいものなのでしょうか?

⇒勿論、歓迎します。
 ただ注意が必要なのは、「病院窓口」⇒「乳腺外来看護師による(通常)予約」のルートでは「予約がいっぱいなので…」みたいな対応をされる可能性があります。
 よろしければ、「070-6977-7527(小平直通)」へ電話してください。

 なかなか「現状の病院全体の予約システム」は硬直化しているので、「秘書の小平へのダイレクトルート」を考えています。

 結果が揃う前でも構いません。
 (乳癌との結果を前提)として話をしても構いません。
 ただ、MRIは「せっかく撮影している訳なので」是非見せてもらいたいと思います。
 超音波は「私が自分で行う」ので不要です。
 

★ 「トモセラピー」についてですが、(もし、良ければですが…)何が知りたいのか事前に教えてもらえれば幸いです。
 私はあくまでも「(通常の)術後予防照射(温存術後も、切除術後のPMRTも含めて)及び(画像診断で転移が疑われる場合の)「傍胸骨リンパ節や鎖骨上リンパ節、縦隔リンパ節などへの照射」「骨転移に対する照射」にしか行いません。(それらの目的で用いている限りは)大変有用(通常リニアックに比べて)だと思います。
 ただし、『原発巣への照射』には全く興味はありません。
 『手術』が局所療法として「いかに(体に対して)負担が少なく、そして確実な治療」であることを知っているからです。
 

<質問2>
浸潤性の癌について
硬癌=浸潤癌=全身に「癌の芽」が蒔き散らかっている状態、と思っています。
たまたま乳房にあった癌細胞が、増殖して大きくなったと考えると、他臓器にも根を張り始めている癌細胞もあるのでは? 乳がんだけに目を向けてしまうことが一番の不安です。
今の段階で全身の検査は出来るのでしょうか?
出来たとして、小さな癌細胞は認識できるものでしょうか?

⇒もしも「乳癌が全身病」という概念から「全身に癌細胞ができ、その中で『たまたま乳房にあった癌細胞が増殖しておおきっくなった』のが乳癌」と考えているとしたら、若干の訂正をしたいと思います。

  1. 乳管を構成する細胞の遺伝子変異⇒癌細胞の誕生
  2. 癌細胞が乳管内を増殖(非浸潤性乳管癌)
  3. 癌細胞が(浸潤能力を獲得し)「乳管外へ」『間質浸潤』を始める。(浸潤癌となる)
  4. 「間質浸潤した癌細胞」が『血管』や『リンパ管』へ浸潤し入り込む(この時点ではまだ転移は成立していません)
  5. (リンパ管に入り込んだ癌細胞が)『リンパ節に到達、(癌免疫を逃れた)癌細胞がリンパ節内で増殖』(リンパ節転移の成立)
  6. (血管に入り込んだ癌細胞が)『骨や肺、肝に到達、(癌免疫を逃れた)癌細胞が臓器で増殖』(血行性転移の成立)

というステップをたどります。
決して「全身から局所」ではなく「局所から全身」なのです。

◎全身検索ですが、やるとしたら
「CT」:早期の場合は、これだけで十分(勿論、所見がある可能性は殆ど無いでしょう)
「CT+骨シンチ」or 「PET」:リンパ節転移が明らか(N1とかN2)の場合に行われます。どちらを行うかは好みがありますが、「PETの方がやや情報量が多い」
 

★ただ、「小さな癌細胞」は残念ながら「現代の技術では」検出できません。
 もしも、ネットとかで「小さな癌細胞も検出!」みたいな広告があっても決して信用してはいけません!!
 

<質問3>
・大きさからして5~6年前に癌細胞が発生している
体中で癌細胞は毎日作られているということは聞いたことがあります。
私の免疫が癌細胞を異常細胞と認められず死滅させる力がないということでしょうか?
アポトーシスという言葉は以前から知っていますが、それが正常に働いていない状態でしょうか?

⇒これは『誰も実際には見た事がない』理論的な仮説にすぎません。
おそらく、『癌細胞と免疫細胞のシーソーゲーム』が繰り広げられているのだろう。というところです。
 

 質問者がもし本当に『(癌細胞に対して)免疫不全』であれば、「今頃は、あらゆる癌になっている」ということになります。
 そんなことはありません。
 『癌は誰にでも起こりうる』病気なのです。
 

<質問4、3の質問と関係しますが>
先進医療が受けられる保険に入っているので「陽子線」や「重粒子線」についても調べましたが、やはり最初の治療は切って癌細胞を摘出するのが良いと思うようになりました。

まだサブタイプは不明なので、術後の補助治療に目を向けるのは早計かもしれませんが、抵抗力を失うことへの恐怖が強く、抗がん剤治療にしてもホルモン療法にしても、決めていることではないのですが、免疫力を上げる治療も併用したい気持ちが強いです。

漢方と化学療法を併用して治療する病院もあるようですが、標準治療には免疫力や自然治癒力を上げるような治療もあるのでしょうか?
⇒「陽子腺や重粒子線」(江戸川病院で建設中のBNCTも含めて)はあくまでも『局所療法』のランクとしては随分下であり、
 (1番手)手術→(2番手)放射線(トモセラピーを含む)→(3番手)「陽子腺や重粒子線、BNCTなど」となります。(あくまでも『最後の頼み綱』です)
 

★「サブタイプによる」現在の補助療法(分子標的薬、抗癌剤、ホルモン療法)は大変、『理に適っている治療』であり、準拠してもらう事を強くお勧めします。
 残念ながら、(免疫力や自然治癒力を挙げる)「免疫療法」には『理論的には大賛成ですが…』信頼できるものはできていません。(完成までには長い道のりがありそうです)
 よって「標準治療の中にそれらは全くありません」

 
 

 

質問者様から 【質問6】

田澤先生、いつもありがとうございます。

長い前置き(母のこと)に誠実に汲み取ってくださったこと、
何より、診察を快く受け入れてくださり、とても嬉しく感動しています。本当にありがとうございます。

今日は気晴らしに散歩に出掛けていたので、先生からのお返事に気づいたときは18時を過ぎていました。
改めて月曜日に予約の電話をさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
 

MRI画像については(担当医の外来が火・木曜なので)4/28(火)に外来で市民病院へ行って聞いて参ります。

心配なのは、(田澤先生の)予約のお電話をする翌日しか現担当医に会えないので、準備に時間がかかるなどの理由で、予約日に間に合わないことがあるかもしれないということです。
もし、MRI画像が間に合わなくても、大丈夫でしょうか?
 

>「トモセラピー」について、(もし、良ければですが…)何が知りたいのか事前に教えてもらえれば幸いです。
>『原発巣への照射』には全く興味はありません。

『原発巣への照射』とは手術による摘出はせず、癌細胞へ照射するだけ という意味でしょうか?
だとしたら、それは全く考えておりません。
外科的手術で摘出が前提です。術後に行う放射線治療「トモセラピー」について教えて欲しいです。

とはいえ、初めて聞く未知のものという感じで、分からないことが何かすら分からないというのが正直なところで…現段階で気になっている点だけでもお伝えいたします。
 

「管理番号:51 トモセラピー」を拝読し、リニアックよりトモセラピーの方が精度が高いという理由は分かりました。
(「漠然と分かった気がする」というレベルです)

・「管理番号:51」での説明で、
「完全寛解率は10~20%以上は高くなる」とありましたが、リニアックに比べてということでしょうか?

・リニアックに比べてということでしたら、トモセラピーの乳がん完全寛解率はどのくらいなのでしょうか?

・完全寛解率とは●●年生存率みたいなものでしょうか?
5年? 10年? 15年? 20年?

・副作用もリニアックに比べて少なくて済むとのことですが、それでも比較的出やすい副作用とかあるのでしょうか?

・晩期障害とは、どのような形で出る症状でしょうか?

今後、まだまだ分からないことが出てくるかと思いますが、以上が現段階で教えていただきたいことです。

先生、
直接お目にかかれる日を心待ちにしております。
どうぞよろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答6】

 おはようございます。田澤です。
 ご連絡ありがとうございます。
 秘書の小平の方から「予約」については対処させてもらいます。

回答

「もし、MRI画像が間に合わなくても、大丈夫でしょうか?」
⇒大丈夫です。

 但し、『MRIでは(主病巣以外に)他に病変が写っていない』ことを前提とした話となります。(たとえば、温存可能かどうか?などで)

 トモセラピーについては「管理番号51 トモセラピー」を読んでいただいているとの事。助かります。
 

「『完全寛解率は10~20%以上は高くなる』とありましたが、リニアックに比べてということでしょうか?」
⇒その通りです。
 

「リニアックに比べてということでしたら、トモセラピーの乳がん完全寛解率はどのくらいなのでしょうか?」
⇒このデータは私は持ち合わせていません。(公に認識されたデータは存在しないと思います)
 当院の「トモセラピーのスペシャリスト、浜医師」にそのようなデータがあるのか。問い合わせてみます。(当院でのデータも含めて)

 ただし、完全寛解率とは「病変がある場合の」治療照射に当てはまる数値です。
 質問者に今後あてはまるだろう「(術後の)予防照射」には、そもそも当てはまらないことではあります。
※寛解とは「病変が存在」し、それが治療により(画像上)消失することなのです。
 

「完全寛解率とは●●年生存率みたいなものでしょうか?5年? 10年? 15年? 20年?」
⇒違います。

 治療により「見えていた病巣(ターゲット)が、(一度でも)消失した割合」です。
 

「・副作用もリニアックに比べて少なくて済むとのことですが、それでも比較的出やすい副作用とかあるのでしょうか?」
⇒これも照射野によって異なります(温存乳房だけなのか?とか、領域リンパ節も含めるのか?など)ので今回は(質問者にあてはまるであろう)「温存乳房照射のみ」とすると

(急性期)皮膚炎:赤くなったり、時にヒリヒリする。 だけと思われます。
 

「・晩期障害とは、どのような形で出る症状でしょうか?」
⇒(照射後数カ月~数年で)現れる症状であり、

  1. 放射線肺臓炎
  2. 肋骨骨折や放射線心内膜炎
  3. 上肢の浮腫や乳房の委縮

などとありますが、全てかなり稀なケースとなります。

 「センチネルリンパ節生検を正確な技術で行えば」上肢の浮腫はまず起こりませんし、「胸骨リンパ節照射でもしない限り」放射線心内膜炎は起こりません。
 注意すべきは「1」ですが、もともと頻度が低い上に、『これを防ぐことこそが、(リニアックと比較して)トモセラピーの優位性』なのです。

 
 

 

質問者様から 
【質問7 硬癌の確定診断が出ました】

田澤先生、こんにちは。いつもありがとうございます。

今日、MRI画像のことをお願いしてきました。
5/○にお会い出来る時までにはMRI画像はじめ紹介状などを受け取れる運びとなりました。
(プレパラートも付けるとのことです)

5/7まで待つはずの針生検の結果が出ていて、「硬癌」の確定診断だけ受けて来ました。
サブタイプも同時に判明すると思っていたのですが、癌の確定診断を本人に伝えてから染色へ出すとのことで、2週間後にしか分からず、担当医の治療方針は5/14以降にしか聞けないとのことです。

別件で行ったついでに告知されるとは思っていなかったので、何も聞けずに帰って来てしまいましたが、前述の通り、検査には2週間要するとのこと、何も動かず5/7に検査結果を聞きに行っていたら、それから更に2週間…今日行っておいて良かったです。

新たに分かったことへの質問があるのですが、よろしくお願いします。
(相変わらず、正確に専門用語が聞き取れていないのですが…)

  • <質問1>
    ・大きさ7mmに変わりはないが、スピチュラが28mmに伸びている。
    これはどういうことでしょうか?
    (腫瘍径が28mmということでしょうか?)
    (胸の組織や他の組織に入り込んでいるということでしょうか?)
     
  • <質問2>
    ・左脇の違和感が気になっていたので、先日のMRI画像を確認していただいたところ、左リンパに白い丸いものが3つくらい映っていました。
    「リンパはあるけど、多分大丈夫。その中の1つが黒く抜けてる。転移は否定しないが。」という感じの説明がありました。
    (転移の可能性あり?と聞けば、あるかもしれないけどみたいなやり取りでした)
    これについては、全く意味が分かりません。
    予測できることはございますか?

 

田澤先生から 【回答7】

 こんにちは。田澤です。
 「MRI画像」について依頼されてきたとの事。
 ご苦労さまでした。
 「当院での診療」についての内容については、「小平秘書」から回答をしますので連絡をお待ちください。
ここでは回答だけします。

回答

<質問1>・大きさ7mmに変わりはないが、スピチュラが28mmに伸びている。これはどういうことでしょうか?(腫瘍径が28mmということでしょうか?)(胸の組織や他の組織に入り込んでいるということでしょうか?)
⇒MRIの所見を言っているとは思いますが…

 スピキュラとは腫瘍から「毛羽立っている所見」を言い、『周囲の乳腺や脂肪組織への拡がり』を言いますが…
通常は腫瘍径とは「スピキュラを含めての話」であり、「スピキュラが28mmとは、腫瘍径が28mmという話」です。

 しかし、「28mmのスピキュラ所見のある腫瘍」を最初の「超音波検査で見逃す!」というのは、常識では考えられません。
 さすがに、「MRI所見の読みすぎ」でしょう。
私が「MRI所見を見れば解ることですが」 7mmの腫瘍で「毛羽立ち部分が28mm」とは常識では考えにくいことです。
 実際の腫瘍の広がりは、そんなに大きくはない筈です。
 

<質問2>
・左脇の違和感が気になっていたので、先日のMRI画像を確認していただいたところ、左リンパに白い丸いものが3つくらい映っていました。「リンパはあるけど、多分大丈夫。その中の1つが黒く抜けてる。転移は否定しないが。」という感じの説明がありました。(転移の可能性あり?と聞けば、あるかもしれないけどみたいなやり取りでした)これについては、全く意味が分かりません。予測できることはございますか?

⇒リンパ節の所見をMRIで見ることが、「そもそも間違い」です。

 リンパ節転移があるか?を確認するのは、「私自身のデータ」では明らかに「超音波所見」です。
 超音波で「明らかに正常リンパ節」と見えるものは「転移はありません」

 超音波で「転移かどうか?」迷う場合にはどうか?というと「造影CTです」
 超音波で「転移かどうか、不明な時」造影CTで評価すると「確認できます」
※これについては、2014乳癌学会で(私の指導のもと)谷内が八戸市民病院から発表しています。
 

◎私の感想では、そもそも「MRI所見」だけで話をしようとしている担当医に問題があります。
 「スピキュラを含めた腫瘍径」も「リンパ節の状態」も、『担当医自らが、(責任をもって)超音波検査をして、説明すべき』ものです。
 

★「最初に超音波で不明」であり、後に「MRIで見つかる程度の病変」が実は「腫瘍径が28mmで、リンパ節転移がある」などという事はありえません。絶対にあってはいけないことです。

 
 

 

質問者様から 【質問8】

田澤先生、先日は丁寧に診察と話を聞いてくださり本当にありがとうございました。
病名が癌だけに怖さを完全に打ち消すことは出来ませんが、先生に診ていただいて以来、不安も随分と解消され、比較的落ち着いた毎日を送っております。ありがとうございます。

江戸川病院での肺機能検査も本日受け、あとは入院・手術を待つだけとなりました。
 

まずはご報告です。

診察の際、「抗悪性腫瘍剤感受性検査(HDRA法又はCD-DST法)」を受けたいと申し上げましたが、この検査は、特定の医療機関でのみ実施の検査のようです。
手術は田澤先生にお願いすることを大前提に考えているので、今回はこの検査は見送ることにします。
 

また、新たな質問及び先日お伺いし忘れたことがいくつか出て参りました。
大変お忙しいのにお手間をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いします。
 

<質問>

  • 田澤先生に診ていただいた時に相談した(今週予定していた)○○市立病院での面談ですが、本日、電話にてキャンセルしました。
    理由を聞かれたので転院する旨伝えました。
    一番重要なサブタイプを聞くこともなくキャンセルした形になっています。
    サブタイプ・グレード・分化度など、とても気になります。数日のうちに、検査結果が先生のところへ転送されてくるようでしたら、入院日より前に教えていただくことは出来ますか?
     
  • (診察の際、お伺いするのを忘れてしまったことです。)
    以前、全身チェックをしたい旨、メールで相談いたしました。【質問5にて】
    やはり転移以外にも、重複がんへの不安も拭い切れません。
    治療を頑張っている矢先に、転移以外の癌が見つかる経験はしたくないので、早い段階で全身チェックをしていただきたいです。タイミングとしては術前・術後どちらでも良いのでしょうか?
     
  • 「左乳房部分切除+センチネルリンパ節生検」で、大きな変形はないだろうとご説明いただきました。既にご説明いただいたこともあるかと思いますが、もう一度教えてください。
     
  • 「乳房円形切除術」と「乳房扇形切除術」のどちらだったでしょうか?
     
  • 乳房のどの辺りからどの当たりまで何センチくらい切るのでしょうか?
     
  • センチネルリンパ節生検の説明で「左腋下小切開」とありました。2カ所切ると理解して良かったでしょうか?
     
  • 手術後のドレーンは挿入しないと理解して良かったでしょうか?
     

質問は以上です。
どうぞよろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答8】

 おはようございます。田澤です。
 安心していただいて何よりです。
 それでは回答します。

回答

「サブタイプ・グレード・分化度など、とても気になります。数日のうちに、検査結果が先生のところへ転送されてくるようでしたら、入院日より前に教えていただくことは出来ますか?」
⇒(先方への返事の際に)郵送してもらえるように依頼しているので、「到着しましたら」小平秘書より連絡いたします。
 

「早い段階で全身チェックをしていただきたいです。タイミングとしては術前・術後どちらでも良いのでしょうか?」
⇒術前・術後どちらでもいいです。
  

私の考えでは「全身CT」だけでいいと思いますが、パターンとしては以下の①~③があります。
①全身CT
②全身CT+骨シンチ
③PET検査

 術後であれば、「手術入院中」に相談して予約をとりますが、「もし術前に希望」であれば、小平秘書に連絡もらえれば「検査予約枠とご本人の希望が合致すれば」予定します。
※ただ、保険診療上、「入院期間中にはできない」事は予めご了承ください。
 

『・「乳房円形切除術」と「乳房扇形切除術」のどちらだったでしょうか?』
⇒「乳房扇形切除術」の方です。
 私は「癌の手術では、円形切除する事はありません」
 乳管内進展(乳頭方向への進展)を意識する必要があるのです。
※実際上、「乳頭側」は要注意です。
 

「・乳房のどの辺りからどの当たりまで何センチくらい切るのでしょうか?」
⇒私の説明不足でした。すみません。

 図を書いて、お渡しするようにすれば良かったですね。
 腫瘍から2cm離した円に向けて「乳頭直下の点」から(上下に2本)接線を引いた図を思い浮かべてください。
乳癌図

 皮切ラインはおそよ5cm程度となります。
 

「・センチネルリンパ節生検の説明で「左腋下小切開」とありました。2カ所切ると理解して良かったでしょうか?」
⇒その通りです。
 腋窩は「2cm程度」しわに沿っているので目立ちません。
 

「・手術後のドレーンは挿入しないと理解して良かったでしょうか?」
⇒挿入しません。
 全く不要です。

 
 

 

質問者様から 【質問9】

田澤先生、こんにちは。
今回も分かりやすくご説明くださり、本当にありがとうございました。

・サブタイプ・グレード・分化度について
小平様にもいつもお手間をお掛けしております。ご連絡お待ちしております。
検査結果はドキドキですが、小平様の柔らかで暖かいお声が聞けるのは楽しみです。
 

・全身チェックについては「術後」にお願いしたいと思います。
退院後の検査になること、承知いたしました。
入院中に相談に乗っていただき、センチネルリンパ節生検の結果も踏まえて検査方法を決め、検査の予約をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
 

・切除部分などについて
図での説明ありがとうございました。概ね理解出来たと思います。
 

サブタイプ・グレード・分化度などが分かった後に、きっと新たな疑問・不安が出てくるのではないかと思います。
再度、質問させていただくこともあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
 

乳がんプラザへの質問と回答だけでも相当な量だというのに、いつも丁寧にお答えくださること、心より、お礼申し上げます。本当にありがとうございます。

 

田澤先生から 【回答9】

 「K病院へは、返事と共にサブタイプの郵送をお願いしてあるので大丈夫」です。
 到着しだい、「小平の方から」連絡さしあげます。

 また、図については「腫瘍が乳頭から離れる程、切除範囲は面積では大きくなるように見えます」が実際は(山の裾野となるので)「体積としては、逆に小さく」なります。

 ご質問は、どうか遠慮なさらずにお待ちしています。

 江戸川病院 乳腺センター 田澤

 
 

 

質問者様から 【質問10】

田澤先生、いつもありがとうございます。

今頃になって、聞いておけば良かったと思うことがいくつが出て参りました。
K病院よりサブタイプの報告が入ってからまとめて質問しょうと思っていたのですが、まだ届いていないようですので、先に質問させていただくことにします。
今更ながらという質問もあり恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。

・1cm以下の早期乳癌でもHER2陽性が7~10%あるというのを目にしました。いまだに前院よりサブタイプが送られて来ないのは、HER2検査が擬陽性でFISH法での結果待ちの可能性があるのでしょうか?

・質問シリーズ第5弾「石灰化」vol1によると「すぐに浸潤を始めると石灰化はできずにしこりが出現する」とありました。K病院で最初に受けたマンモで「石灰化は見られない」と言われているのですが、非浸潤期が短いということでしょうか? それは癌細胞の活発度や増殖度などと関係しているのでしょうか?

・ここのQ&Aで「最大浸潤径△△mm」とか「腫瘍浸潤部○○mm」という表現を目にします。私のエコー画像上の診断は10mm弱の硬癌ですが、浸潤癌なら非浸潤期もあったと思います。この10mmというのは、非浸潤部分も合わせてということでしょうか? それとも最大浸潤径という意味でしょうか?

・(心因性のものかな?と思う反面、質問してしまった方がスッキリすると思いまして…)
5/11から右胸内側上部にズキュンとした痛みを感じています。張りというか何か固くなっている部分があるようにも感じています。当初は、左乳M,1領域にある腫瘍のことばかり考えていたのですが、違和感を持つようになってからは右乳が気になり始めています。

左の乳房と腋下は田澤先生に診ていただいているので不安はないのですが、最初の病院での精度などへの不安がついて回っています。
右乳については、K病院で最初に技師の取ったエコー画像もと「嚢胞があるが異常なし」と言われたものの、乳房・腋下とも異常所見はなかったでしょうか? 

・完全閉経しているかどうかハッキリわかりません。半年くらい前(3ヶ月くらいぶりに)少し出血して以来、生理は来ていません。ホルモン検査か何かで医学的に完全閉経しているか否かの判断はつくのでしょうか?

・石灰化3部作番外編を拝見しました。私の手術前後も同じ流れで進むと理解してよろしいでしょうか?

どうぞよろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答10】

 こんにちは。田澤です。
 ご質問ありがとうございます。

回答

「・1cm以下の早期乳癌でもHER2陽性が7~10%あるというのを目にしました。いまだに前院よりサブタイプが送られて来ないのは、HER2検査が擬陽性でFISH法での結果待ちの可能性があるのでしょうか?」
⇒届きました。
 お知らせしたとおりです。
 

「・質問シリーズ第5弾「石灰化」vol1によると「すぐに浸潤を始めると石灰化はできずにしこりが出現する」とありました。K病院で最初に受けたマンモで「石灰化は見られない」と言われているのですが、非浸潤期が短いということでしょうか? それは癌細胞の活発度や増殖度などと関係しているのでしょうか?」
⇒その違いは「癌細胞の性質」によるのです。

 非浸潤性乳管癌として、「乳管内を広範囲に増殖」してから「浸潤癌となるタイプ」と非浸潤癌として増殖をする前に「浸潤するタイプ」の違いです。
 「活発度や増殖度とは関係ありません」
 

「・ここのQ&Aで「最大浸潤径△△mm」とか「腫瘍浸潤部○○mm」という表現を目にします。私のエコー画像上の診断は10mm弱の硬癌ですが、浸潤癌なら非浸潤期もあったと思います。この10mmというのは、非浸潤部分も合わせてということでしょうか? それとも最大浸潤径という意味でしょうか?」
⇒どちらでもありません。

 「エコーやCT、MRIなど」画像所見は「浸潤部は勿論、非浸潤部もある程度わかる」ので、「最大浸潤径」を示している訳ではありません。
 それでは「浸潤部+非浸潤部の全て」を示しているかというと、「非浸潤部にしろ、浸潤部にしろ」画像所見で全てが解る訳ではありません。

 ちょっと解りにくい説明になったかもしれませんが、「画像所見の大きさ」は(浸潤癌にしろ非浸潤部分にしろ)全てを示している訳ではないのです。

 例えば「画像所見で10mm」でも、ある場合には「非浸潤部分が殆どで、最大浸潤径2mm」という事もありえるし、「浸潤部分が(画像所見より拡がり)13mm」という事もありえるのです。
 

「右乳については、K病院で最初に技師の取ったエコー画像もと「嚢胞があるが異常なし」と言われたものの、乳房・腋下とも異常所見はなかったでしょうか?」
⇒手術当日朝に「超音波で確認」してみましょう。
 

「ホルモン検査か何かで医学的に完全閉経しているか否かの判断はつくのでしょうか?」
⇒血液検査をすればわかります。「血中エストロゲン濃度」で解ります。

 ただ、「閉経後ホルモン療法剤:アロマたーぜ阻害剤」は「完全閉経して1年後位から開始」すべきなので、「いずれにしても現時点でホルモン療法をするとすれば、タモキシフェン」となります。
 

「・石灰化3部作番外編を拝見しました。私の手術前後も同じ流れで進むと理解してよろしいでしょうか?」
⇒その通りです。

 心配ありません。

 
 

 

質問者様から 【質問11 サブタイプについて】

田澤先生、いつもありがとうございます。
何度も申し訳ありません。恐れ入りますが、追加質問をよろしくお願いします。

・サブタイプ・グレード・分化度について
午前中に、小平様よりメールにてK病院での検査結果をいただきました。
K病院への催促も含め、お手数をお掛けいたしました。
報告日が5月上旬の書類を、催促を受けるまで送っていないとは…「後でやろう体質」なのか、連絡・指示系統が破綻しているのか…迅速に責任を持って対応していただける江戸川病院へ転院が出来て本当に良かったと思います。

さて、ホルモンレセプター結果についてです。
ER○%、PR○%などの具体的な数字で「あなたのサブタイプは◎◎です!」というものが出ているのかと(勝手に)イメージしていましたが、違っていたので質問をお願いします。
結局グレード・分化度は分からないようですね。(手術標本で調べるなどの方針で?)前院では調べていない?と思いました。
 

<質問です>
◎術後の補助治療については気になるものです。Ki67の値は手術標本での評価だと思いますが、(術後にサブタイプが変わるかもしれませんが)現時点で、私のサブタイプはどれになるのでしょうか?
 

◎その他、現時点でご説明いただけることはございますか?
例えば…
・ホルモン感受性の程度(非常に強いとか弱いとか)
・染色強度は何に影響するのか?(中等度とはどういうものだとか)
・HER2過剰発現はないものの+1とゼロの違いは大差あるのか?
など
 

なんだか、スッキリしないというのが率直な感想です。
診察の時にもお願いしましたが、手術標本での検査では、前院の検査と重複しても構いません。どうぞよろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答11】

 こんにちは。田澤です。
 針生検では通常「核グレード」の記載があるので、やや珍しい印象はあります。
 病理医の立場では「標本サンプルが少ない中での評価」に積極的になれない立場もあるのかもしれません。

回答

「現時点で、私のサブタイプはどれになるのでしょうか?」
⇒luminal typeです。

 Luminal AかBかは、「手術標本でのKi67の値」姿第となります。
♯針生検で「核グレード」が解ると「おおよその予測」はできますが、今回は不明です。

 (参考に)「Ki67」は『分裂期にある細胞の割合』であり、「核グレード」は『核異型と核分裂の和』なので「核分裂」という項目が一致しているのです。
 

「・ホルモン感受性の程度(非常に強いとか弱いとか)」
⇒エストロゲン感受性は「10%以上」と強くでていますが、プロゲステロン受容体は「5~10%」とやや弱く出ています。
 ただし、プロゲステロンは技術的に「本来より弱く出ている」可能性があります。(プロゲステロンは染色が弱いのです)

★手術標本全体での再確認が妥当です。
 

「染色強度は何に影響するのか?(中等度とはどういうものだとか)」
⇒現在の基準では「あまり意味を持ちません」

 ホルモン感受性は現在は『陽性細胞割合』だけでみつのが主流です。 例)ER 20%, PR 10%とか

 しかし、かつては「染色強度:intensity score:IS」と「染色細胞割合:proportion score:PS」の組み合わせで評価していました。その和total score:TS
 例)ER IS3+PS3=TS6(3以上陽性)
○かつての名残なのです。
 ただ、いつの日か「時代の流れが再度替わって、やはり染色強度も考慮する」となった時のために、記録として「染色強度」も評価されているだけです。
 

「・HER2過剰発現はないものの+1とゼロの違いは大差あるのか?」
⇒全くありません。
 両方とも完全な陰性です。

 これは実際にHER2-FISHをしてみると解ります。
 HER2 0/1は殆どが陰性なのですが、HER2 2+では20~30%で陽性、HER2 3+では90%以上陽性となります。
 

「手術標本での検査では、前院の検査と重複しても構いません。」
⇒勿論全てオーダーします。
 安心してください。

 
 

 

質問者様から 【質問12】

田澤先生、診察・手術と大変お世話になりありがとうございます。
脇と胸の傷口は、若干の痛みや痒み、硬さや引き攣れ感や張り感はありますが、日常生活では特に不便なく過ごせております。、腕もダルさは一切なくしっかり動きますし、田澤先生に手術をしていただき本当に良かったです。

今回もお忙しいところ恐縮ですが、先生にお会い出来る日まで間がありますので、Q&Aにて質問させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 

<歯科治療について>
Ki67値が出るまでの期間、集中的に歯医者通いをしています。
主に口腔内クリーニング・歯周病・虫歯の治療です。

・今日、歯科衛生士より「歯周病で観血的処置を行っても良いか?」を確認して欲しいとのことでした。まだ補助治療も始まっていない時期なので特に問題ないでしょうか?

・10年以上前に根管治療した神経(上の歯です)が細菌に感染しているようで、再度、神経の治療が必要とのことです。
治療に日数がかかり一度治療を始めたら中断は出来ないこと、乳癌の補助治療が決まってから時期を考えるという理由から着手していません。
(タモキシフェンかアロマターゼ阻害薬を使うかは決まっていませんが)アロマターゼ阻害薬を使う場合はビスホスホネート系の薬は最初から併用でしょうか?

その他、補助治療が始まってから、歯科治療で気をつけることがあれば教えてください。
 

<手術創より数cm上にある張りと痛みについて>

先週末から、胸の傷口より4~5cm上の辺りから脇にかけて違和感があり気になっています。
文字で場所をお伝えするのは難しいですが…
・胸が膨らみ始めている辺り、胸骨丙より2~3cm左に入った辺りから脇の手術創手前にかけて
・腕立て伏せの後、筋肉痛が出る場所に近い気がします。
・手のひらくらいの範囲

この範囲に痛みと張りがあります。触ると固いです。
痛みの種類としては、筋肉痛のような、ひどくぶつけて内出血してしまった部分を触るような感じです。

左が利き腕なので動かし過ぎでしょうか?
胸の張りなどについては、ホットタオルで温めたりマッサージをするなど、出来るセルフケアはありますでしょうか?

次の診察日に診ていただくのが手っ取り早いと思いますが、それまで気をつけておくことがあれば教えてください。
 

<先日の造影剤CTについて>
現段階では転移よりも重複癌が心配という不安を受け止めてくださりありがとうございました。

造影剤CTの結果、特に心配はないとのことで安心し切ってしまい何も聞かずに帰ってしまい、後になって教えていただきたいことが出てきました。
・首から腹部にかけての造影剤CTでしたが、具体的に診ていただいた臓器を教えてください。
・子宮筋腫(3つありました)がどうなっているかCTで判断出来ますでしょうか?
(12年ほど前に見つかり、最近3年くらいフォローしていないです)
・子宮筋腫が補助治療に及ぼす影響がありますでしょうか?

お忙しいところ大変申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答12】

 こんにちは。田澤です。
 術後経過良好で何よりです。

回答

「歯科衛生士より「歯周病で観血的処置を行っても良いか?」を確認して欲しいとのことでした。まだ補助治療も始まっていない時期なので特に問題ないでしょうか?」
⇒特に問題ありません。

 内分泌療法には影響ありませんし、万が一「化学療法」となった際には「日程調整」すればいいのです。
 

「アロマターゼ阻害薬を使う場合はビスホスホネート系の薬は最初から併用でしょうか?」
⇒(質問者の場合には当てはまりませんが)

 骨密度を測定した上で、「最初から併用」することはあります。
 但し、「観血的歯科治療」をする場合には、3カ月前から中止します。
 

「その他、補助治療が始まってから、歯科治療で気をつけることがあれば教えてください」
⇒(ホルモン療法は全く関係ありません)

 「もしも化学療法をすることとなったら」
 抜歯など「観血的治療」は「直前の化学療法から最低2週間」は空けてください。(白血球が回復するまで、その位かかります)
 逆に「抜歯をしたら」歯科の先生にOKをもらえるまでは、「次の化学療法は延期」します。
★逆に以上を気をつければ、あまり神経質になる必要はありません。
 

◎最近(といっても、ここ数年前からですが…)は歯科の先生も勉強されていて、
 「乳癌」と聞いただけで「治療内容にかかわらず」『診療情報や治療の可否』を求めてきます。
 大変いいことだと思います。
 「経口ビスフォスフォネートであれば、まだしも」『(歯科の先生が認識不足であった最初期の頃は)ゾレドロン酸など注射薬で顎骨壊死となった例』を時々みました。
 

「この範囲に痛みと張りがあります。触ると固いです。」
⇒「診察していないので、状況からの推測となりますが」
 考えられるのは、「術後の創周囲の浮腫」か、「軽い脂肪織炎」かと思います。
 次回の診察時に確認させてください。
 

「左が利き腕なので動かし過ぎでしょうか?」
⇒腕を動かすのは全く構いません。
 影響は無いと思います。
 

「胸の張りなどについては、ホットタオルで温めたりマッサージをするなど、出来るセルフケアはありますでしょうか?」
⇒強い炎症は無いと思いますが
 むしろ「冷やす」のも「浮腫みや皮下の軽い炎症?」などには有効です。
 お試しください。
 

「・首から腹部にかけての造影剤CTでしたが、具体的に診ていただいた臓器を教えてください。」
⇒リンパ節(頸部、鎖骨上、縦隔、腋窩、腹腔内、硬腹膜)
 肺
 肝
 腎
 骨(椎骨、骨盤)

 全て異常無です。
 

「・子宮筋腫(3つありました)がどうなっているかCTで判断出来ますでしょうか?」
⇒4cm径の比較的大きな筋腫と小さな筋腫が確認できます

 前回と比較できないので何とも言えませんが、特に問題のある所見ではありません。
 

「・子宮筋腫が補助治療に及ぼす影響がありますでしょうか?」
⇒タモキシフェンによる刺激で「大きくなるかも」しれませんが…
 以前婦人科医に聞いた時には「症状の強い子宮内膜症でなければ、(子宮筋腫などは)殆ど問題無い」との事でした。
 実際、「子宮筋腫が大きくなってタモキシフェン中止となった経験」はありません。





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