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マンモト-ム下生検について

[管理番号:2067]
性別:女性
年齢:56歳
初めてメ-ル致します。
私の地域は連携と言う名のもと乳癌検診は民間病院
(Aとします。)
→検査・診療方針決定の民間病院
(Bとします。)
→入院手術をする公立病院(Cとします。)
→術後診療する(Bに戻る)システムになっております。
3年前乳癌検診の細胞診検査でABCの3人の医師に乳癌と言われC病院で乳房温存で直径7センチの摘出手術を受けました。
腫瘍は0.9センチ早期癌0~1期だとせつめいはうけました。
センチネルリンパ節に転移はなしでした。
切除後病理検査しましたら、悪性ではなく良性で最終診断名は乳腺症となりました。
術後ずっと疼痛と悪心に悩まされ2年半経ってやっと心の整理が付き術後検診にB病院に行きました所今度は石灰化が見られるので今度はマンモト-ム下生検しますのでとC病院に言われています。
石灰化の診断は3年前のA病院のカルテにも記載があり今回初めてではありません。
3年前C病院での手術の際切除した所にチタン製の5ミリのクリップが留置されています。
今度マンモト-ム生検をしたらステンレス製のクリップを留置すると説明されました。
1・先生の病院で生検・手術をすると又は一般的に記載は無いけどクリップ留置は当たり前なのですか?
2・金属アレルギ-があるなら問題ありますか?(今皮膚科で検査中)
3・マンモト-ム生検で検体を10本取ると言われましたが普通ですか?こちらから聞いたらやっと石灰化の大きさは0.9ミリが数個だと説明を受けました。
マンモの画像も8枚も撮影したのに画像もきちんと見せてくれないまま説明も十分ではなくいきなりマンモト-ム生検します。
と言われC病院で受けるべきか迷っています。
今までの病院の画像資料を持っていけば先生の所で受診出来ますか?連絡お待ちしています。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
まずは「癌として手術をしてみたら良性(乳腺症)」というのは大変でしたね。
術前診断として「組織診」はしていなかったのでしょうか?
昔ならまだしも「針生検が一般的な現在(3年前も)」極めて珍しいと思います。
「3年前C病院での手術の際切除した所にチタン製の5ミリのクリップが留置されています。」
⇒これは「手術後の放射線照射の際の目印」とするために入れているとは思いますが、それ程一般的ではありません。
 ちなみに私自身は全く入れる必要を感じません。
 
「今度マンモト-ム生検をしたらステンレス製のクリップを留置すると説明されました。」
⇒これは「石灰化がステレオガイド下マンモトーム生検で全て採れてしまった際に場所が解らなくならないように」目印とするものです。
 実際は、「超音波で見れば「瘢痕として確認」できるので不要です。
 私は今まで1500件位 ステレオガイド下マンモトーム生検をしていますが、一度も「マーカー」を入れた事はありません。
 
 現実に「それで困る事がない」のは「私自身が知っている」のです。
 
「・先生の病院で生検・手術をすると又は一般的に記載は無いけどクリップ留置は当たり前なのですか?2」
⇒私は「一切」マーカー留置はしません(マンモトームでも、手術でも)
 
「・金属アレルギ-があるなら問題ありますか?(今皮膚科で検査中)」
⇒それならば、尚の事「マーカー」をいれるべきではありません。
 
「3・マンモト-ム生検で検体を10本取ると言われましたが普通ですか?」
⇒私は「12個」採取しています。
 検体量は多いほど「診断能力が高い」のです。
 
「今までの病院の画像資料を持っていけば先生の所で受診出来ますか?連絡お待ちしています。」
⇒勿論大丈夫です。
 ステレオガイド下マンモトーム生検は「部位」によっては「経験が物を」言います。
 少し日程的には混んではいますが、ご希望ならば秘書へご連絡ください。

 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生丁寧な回答有難うございました。
3年前のC病院の手術の時は触診・マンモ撮影・超音波エコー・細胞診・MRI・PET検査まではB病院でしましたが、先生の言う組織診(生検・針生検)はABC各病院のドクターは何も私に説明も実施も無くその時は全く疑う余地もなく信用して手術してしまいました。
それでもう一つ質問です。
現在留置されているクリップですが、現在アレルギー検査中なのでまだ結果は出ていませんが、金属アレルギ-の有無を問わず、先生の所で私がこのクリップの摘出を希望した場合、①摘出できるか?
②可能なら摘出方法が知りたいのです。
例えば外来で日帰りで出来る・入院して全身麻酔で取る・・など詳細に教えて頂けませんか?
留置位置は右上腕部側乳頭から3~5センチ辺りと思われます。
手術の際は乳輪に沿ってメスを入れました。
③もし先生の病院の診察ででも現在要検査と言われているステレオガイド下マンモトーム生検(マンモグラフィガイド下マンモト-ム生検とC病院では説明された)と同時に摘出可能かどうかについても回答下さいよろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「金属アレルギ-の有無を問わず、先生の所で私がこのクリップの摘出を希望した場合、①摘出できるか?」
⇒摘出はできます。
 
「②可能なら摘出方法が知りたいのです」
⇒2つの方法があります。
 1.レントゲン透視下に「周辺に十分局麻」をして「クリップだけを引っ張り出す」
 2.手術的に「クリップを含まれている部分」と思える乳腺を摘出⇒摘出した組織をレントゲン撮影してクリップを確認する
  
「例えば外来で日帰りで出来る・入院して全身麻酔で取る・・など詳細に教えて頂けませんか?」
⇒1であれば「外来日帰り」ですし、2の場合は「局麻(日帰り)と全麻(前日入院、翌日退院)」が考えられます。
 乳腺の厚さにもよりますが、「局麻でも可能」と思います。
 
「③もし先生の病院の診察ででも現在要検査と言われているステレオガイド下マンモトーム生検と同時に摘出可能かどうかについても回答下さい」
⇒同時は無理です。
 ステレオガイド下マンモトーム生検は「マンモグラフィーの部屋」で行うし、クリップ除去は「透視室もしくは手術室」で行うのです。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

再度今通院している病院でマンモグラフィガイド下マンモト-ム生検(この病院ではこう言う)のカンファレンスを先週受けました。
(病院から同意書の返事を迫られていたので。)
この病院ではこの検査はあくまで検査だからと、この検査機器は昨年(H27年)4月に新規導入されたばかりの最新機器なのでと言う理由で乳腺外科の医師では無く放射線科の技師が行うと言うのです。
担当医(乳腺外科)に「先生が実際にこの検査をする事はないのですか?」と尋ねると「私たちは実際は致しません。
時間があったら立ち合いはするかも知れませんが・・・。」と言われ立ち合いも通常はしない。
との回答でした。
(この事実も私が質問するまでは何も説明がありませんでした。)
乳がん検診で行うようなマンモグラフィ撮影は医師ではない技師のスタッフが行うのは判りますが、通常マンモグラフィガイド下マンモト-ム生検レベルでも大学病院とか地域の拠点大病院だと乳腺外科の医師で無くても誰が検査しても良いのでしょうか?
先生のHPから石灰化が小さければ技術を要する検査だと拝読したものですから・・。
因みに先生の病院ではこの検査、何科の誰が行うのでしょうか?
回答よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「乳腺外科の医師では無く放射線科の技師が行うと言うのです。」
⇒勘違いではないですか?
 このような「観血的な検査」は「医師でなくてはできない」筈ですが…
 正しくは「放射線科医」ではないでしょうか?
 
「通常マンモグラフィガイド下マンモト-ム生検レベルでも大学病院とか地域の拠点大病院だと乳腺外科の医師で無くても誰が検査しても良いのでしょうか?」
⇒質問者の勘違いだと思います。
 「医師が行う筈」です。
 
「因みに先生の病院ではこの検査、何科の誰が行うのでしょうか?」
⇒私自身が行っています。
 私は(前の病院と併せて)1500件位やっていますが、(当然ながら)全て私自身が行っております。(そうでなくてはノウハウは身に付きません)
 毎週火曜日の外来を「14時までとして」ステレオガイド下マンモトーム生検を3件やっているのです。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

おはようございます。
先日は回答ありがとうございました。
B病院からC病院に連携(転院)されるのに2か月。
C病院でマンモグラフィ撮影をしてからこの検査をするのかしないのか決定するのに即答は出来ないと言われ検査決定と結論を出すのに3週間(担当医がまだこの病院に赴任して間もない、担当医が若い、病院のシステム上からなのか理由は不明ですが・・・)それでこの検査を実施するのに2か月以上先。
こんなやりとりに疑問を持ち思い切って先生のサイトに質問させて頂き今迄の疑問や不安も少し解けた様な気がしています。
先生の回答を拝読しC病院のマンモグラフィガイド下マンモト-ム生検は私が今の担当医が放射線科の「医師」と言ったのを「技師」と聞き違えたのかも知れません。
ただ患者としては(技術を要する大事な検査であると)私の中では当然担当医が検査するものと思っていた中、確認事項として質問した中での思わぬ事実に驚愕した所でしたので・・・。
先生の回答を拝読し、もし先生の所で要検査となったとしても田澤先生が検査して下さるので安心致しました。
今のC病院に転院の意向をきちんと申し出て紹介状を用意して貰うように依頼しました。
小平様とは予約の日時は打ち合わせ済です。
紹介状を用意するのに約1か月程かかると言うので貴病院には来月受診の予定です。
このサイトに最初に質問しました2つの項目(検査の有無と留置クリップ)について書類を整えて受診致しますのでどうぞよろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「B病院からC病院に連携(転院)されるのに2か月。C病院でマンモグラフィ撮影をしてからこの検査をするのかしないのか決定するのに即答は出来ないと言われ検査決定と結論を出すのに3週間(担当医がまだこの病院に赴任して間もない、担当医が若い、病院のシステム上からなのか理由は不明ですが・・・)それでこの検査を実施するのに2か月以上先。」
⇒大変な思いをしてきたのですね。
 お気持ち、お察しします。
 どこかの「大病院に有りそうな話」です。
 何をするにも「カンファレンス」で、しかも(大して診療もしていないのに、教授なる人が)「君、それは駄目だ」と。
 全く何もすすまない「お役所仕事」の典型ですね。
 
「紹介状を用意するのに約1か月程かかると言うので貴病院には来月受診の予定です。このサイトに最初に質問しました2つの項目(検査の有無と留置クリップ)について書類を整えて受診致しますのでどうぞよろしくお願い致します。」
⇒「チタン製のクリップが金属アレルギーを起こしているかもしれない」と以前質問されていた方でしたか。
 
「クリップ除去」については、相談しなくてはなりませんね。
 レントゲン透視下の(小)手術をするとなると、(私自身の診療にそもそも空き時間が無い状況なので)「ステレオガイド下マンモトーム生検を行っている火曜日に(ステレオガイド下マンモトーム生検の枠を1つ潰して)検査枠を予約する」必要がありそうです。
お互いに理想的なのは、「ステレオガイド下マンモトーム生検をまず行い⇒そのまま(透視室で)クリップ除去」のような気がします。
その場合、「ステレオガイド下マンモトーム生検の予約状況」と「透視室の予約状況」の両方の調整が必要となります。
 
○まず、ご本人が「石灰化の精査(ステレオガイド下マンモトーム生検)とクリップ除去(透視下小手術)」についてどう考えているか?と「石灰化の部位とクリップの部位の位置関係(同じ側の乳腺なのか?)」などを、小平さんに連絡してください。