乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:2912]
性別:女性
年齢:43歳

おはようございます。

3月初めに健康診断で左乳上内側にカテゴリー4の石灰化が見つかり、4月初めにエコーとステレオガイド下マンモトームを受けました。

しかし、増殖細胞は採取出来なかったと言われました。

乳腺に沿って石灰化があるので、画像所見と合わないとの事です。

4月下旬にエコー下マンモトームを受け、結果待ちです。

先生からは、エコーでは患部は分からないが、座標は分かっているので今回は採取出来るはず、もし今回も取れてなかったら経過観察しか仕方ないとの事です。

カテゴリー4の石灰化があるのに経過観察とは、納得できません。

今の病院は地域の総合病院でベテランの先生です。

乳首から内側に3.5センチ、上に12.5センチ程のところらしいのですが
どこの病院でとマンモトームで取れないものでしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

最も重要なことは(今回行った超音波ガイド下マンモトーム生検で)「石灰化が含ま
れている事が証明されるか?」です。
「石灰化が証明されない限り」決して経過観察ではいけません。
 

「今の病院は地域の総合病院でベテランの先生です。」
⇒その「ベテラン医師」に「自ら行ったステレオガイド下マンモトーム生検の経験」が、どの程度あるのか解りませんが…

 マンモトーム生検には「経験によるノウハウ」があります。
 「乳房の挟み方」「アプローチの仕方」(乳房が薄い際に)「乳房の厚みの出し方」など、経験件数が物を言います。
 私の経験では「マンモで写っている以上、取れない石灰化は無い」と結論しています。
 

「乳首から内側に3.5センチ、上に12.5センチ程のところ」
⇒この「上に12.5cm」というのが「ステレオガイド下マンモトーム生検で失敗した要因」かもしれません。

 私の経験では「高い位置にある石灰化は乳房を挟む際にはずれ易い」ので、ノウハウが必要です。
 

「どこの病院でとマンモトームで取れないものでしょうか?」
⇒ステレオガイド下マンモトームの装置があるから「どんな石灰化でもとれる」と言う訳ではありません。

 誰でも取れる様な「簡単な位置の石灰化」であればいいのですが、「やや難しい位置の石灰化」では経験がないと取れないのです。

 それは「前医でステレオガイド下マンモトーム生検で取れなかった」という患者さんを、私が当院で行うケースも度々ありますが、そのように感じています。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

前回は回答ありがとうございました。

昨日、エコー下マンモトームの結果が出ました。

病理診断
ADH
基本的な構築の保たれた乳腺組織で、部分的にcolumnar cell changeや
cystic changeを認めます。
一部増殖傾向が見られ篩状を呈するが、明らかなDICSの所見ではなく、CK5/6染色はモザイク自分パターンを示す。

再検を含む経過観察が望まれる。

とのことで、3ヶ月後にマンモグラフィーとエコーの予約をしました。

マンモトームで採取出来ず、エコー下で再検査した事もあり、先生に今回は石灰化部分がきちんと含まれていたのか聞いたのですが、増殖細胞があったのだから、含まれていたでしょう。

この段階で出来ることはしたので、確定診断が出ない以上むやみに切ることは出来ない、別の病院に行くなら資料等準備するので遠慮なくと言われました。

過去のQ&Aを見ていたら、3ヶ月後で良いとは思えず、再度質問させて頂きました。

よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
今回の件では、2つの問題点があります。

①今回の標本で「石灰化が確認されていない」点
 カテゴリー4の石灰化が存在しているのに、(もしもきちんと含まれていれば)「病理コメントに石灰化に対するコメント」がある筈です。
 担当医は「増殖細胞があったのだから、含まれていたでしょう」とコメントしていますが、(私から言わせれば)むしろ「病変の周辺をかすった所見」のように思えます。

②マンモトームでADHの診断なのに、「確定診断が出ない以上むやみに切ることは出来ない」としている点
 ADHは実は「極めて小範囲の癌」のことです。そしてその「本当のところ」は(マンモトームなど、サンプリング検査での診断では不十分で)あくまでも「病変全体を評価(摘出生検などで)した上での診断」なのです。
 それで、今回の病理レポートにも「『再検を含む』経過観察が望まれる」とあるのです。

 つまり「確定診断が出ない以上」というコメント自体が誤りであり、(マンモトームでのADHという診断自体が、仮診断であり)「確定診断をつけるために、(摘出生検を含めた)更なる検査が必須」という状態なのです。
 ○今回の一連の検査で(カテゴリー4の石灰化なのに)「石灰化が証明されていない」事自体が異常な状態であり、最低限「石灰化の部分を確実に採取する努力」が必要です。
 言いかえれば(担当医には)「再度ステレオガイド下マンモトーム生検をする」か、「摘出生検をするか」を提案すべき義務があります(提案した上で患者さん自身が経過観察を望むのであれば、それであれば正しい診療と言えます)

 ☆トップページの「ADH」自体をクリックして出てくる「ADH」及び「ADH」にカーソルを当てるとでてくる「鑑別困難とADH」を参照ください。





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