乳がんとは|乳癌の症状、しこりや石灰化について解説|石灰化にマンモトーム|乳癌の治療|東京の江戸川病院 乳腺外科・乳腺外来

[管理番号:45]
性別:女性 
年齢:24歳

24歳女性です。

小さい頃からアトピーがあり、乳首に荒れ、皮むけなどがあり、皮膚科に通ってはいたのですが、22歳のときとても心配になり外科でエコーとマンモスグラフィーを受けました。その時は心配ないとの事で安心したのですが、つい先日またとても不安になり乳腺外科を受診し、エコーとマンモグラフィーを受けました。そこでも特に問題はありませんでした。

ですが22歳、24歳という若さでマンモグラフィーを2回も撮ってしまったことにより被曝がとても怖くなってしまいました。
このことにより、私は将来乳がんになる可能性があがってしまったのでしょうか?
乳腺外科でも被曝が心配だと伝えましたが、大丈夫だと言われました。

回答よろしくお願いいたします。

 

A.回答

 こんにちは。田澤です。
 「マンモグラフィーの被爆に関する不安」ですね。
 とてもいい質問です。
 日常診療の場でも、しばしば聞かれます。
 この機会に具体的な数字もお示しします。是非ご参考にして、身近な方にも教えてあげてください。

回答

 乳がんになるリスクは上がりません。
 放射線の線量が大変低いためです。

 マンモグラフィーの1回あたりの線量は0.1mSV程度です。これは胸部レントゲンと同程度です。
 実際に「癌のリスクを上げることが解っている線量」は100mSVですので、1000回撮影分となります。
 

 ●毎年、もしくは半年ごとに撮影したとしても、せいぜい一生で100回程度ですので、10分の1にもなりません。

※ちなみマンモグラフィーを若い年代(20歳代)で行った事も関係ありません。
 

参考にしてください。

 放射線検査による乳癌の発生の報告はありませんが、「放射線治療」による乳房血管肉腫という悪性腫瘍の報告はあります。

※乳房血管肉腫についてはトップページの「乳癌以外の腫瘍」を参照してください。

 ただ、乳房血管肉腫自体は、一般には注意は必要ありません。なぜなら、

  1. 発生頻度が極めて低い:乳癌の実に1000分の1以下
     
  2. 放射線治療による線量は、(検査による線量とは単位が異なるので一概には比較できませんが)、マンモグラフィーでの線量の何千回~何万回分という強いものです。

 


 

質問者様から 【質問2】

先日、マンモの被曝について質問した者です。
 

22歳、24歳で2回検査を受けたことでリスクは上がらないと先生はおっしゃっていましたが、
29歳以下で家族歴があり、マンモを受けると乳がんになりやすくなる聞いて不安になりました。
 

今のところ家族で乳がんになった者はいませんが、本当に将来のリスクは受けてない人と変わらないのでしょうか?

ご回答お願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 「マンモグラフィーを撮影することで、乳癌発症のリスクとなるのではないか?」
 現代は、インターネットなどで様々な情報が溢れています。
 便利な反面、「科学的根拠のない、(誤った)情報」も溢れており注意が必要です。
 先日も回答しましたが、「でも不安」という気持ちはわかります。
 それでは回答します。
 

2回のマンモグラフィー撮影では乳癌リスクはあがりません。大丈夫です。

放射線を使った検査=被爆=癌のリスク のような「漠然とした」不安があるとは思いますが、放射線被爆を考える上では「その強さ=線量」に注意が必要です。
 

 マンモグラフィーの1回当りの線量は0.1mSvです。
 化学的に証明されている癌のリスクは原爆被爆者において0.17Sv=170mSV以上です。◎マンモグラフィー1700回分に相当します。
 それ以下の線量では「低い線量でも、いくらかは癌発生のリスクは上昇するはずだ」という仮説にすぎません。

 ●つまり、170mSv以下では化学的な根拠が無いのです。
 

 「マンモグラフィーを1700回すれば、癌のリスクは上がる」というのは化学的に正しいですが、
 ◎マンモグラフィーを2回撮影することが乳癌のリスクを上げる。というのは誤りなのです。
 同様の理由で20代でマンモグラフィーを2回撮影することは殆どリスク上昇にならないと断言できます。
 

自然放射線

 生活している中で(宇宙から、大気から、地面から、食品から)毎日浴びている放射線であり、日本では年間1.5mSvです。
 更に「東京⇒ニューヨーク」を往復すると1回当り約0.2mSv余計に放射線を浴びる事になります。
 マンモグラフィーによる被ばく線量(1回当り0.1mSv)が如何に低線量である事がわかると思います。
 その程度で、乳癌リスクが上昇するのであれば、国際線のスチュワーデスさんは大変なことになってしまいます。
 

医療被曝

 ただし、線量でみると注目すべきはCTです。
 CTは1回当り10~30mSvの線量です。(なんと、マンモグラフィー100回分以上です!)
 日本では、日常的にCTがかなり頻繁に撮影される傾向があります。(性能が良くて、情報量が多いためですが、欧米では慎まれています。)
 無用なCTは避けた方がいいでしょう。

 
 

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よろしくお願いいたします。

上記質問の回答はこちらをクリックしてください。

 
 

Q.授乳中のマンモグラフィー

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20代の頃から毎年乳腺クリニックで乳がん検診(マンモ、エコー)を受けています。

前回は第二子妊娠の半年前に受けて、マンモグラフィーで石灰化を指摘されましたが、悪い物ではないので1年に1回マンモグラフィーで経過をみれば良いと言われました。

次の検診が来月あるのですが、マンモグラフィーを受けてよいか不安があります。

医師は、授乳中でもマンモグラフィー撮れるのでやりましょうと言っていますが、授乳中の乳腺が被曝してしまうことに抵抗があります。

非授乳期の乳腺より、授乳期の乳腺の方が被曝の影響を受けやすいなど、逆に乳がんになる可能性を上げてしまったりしないでしょうか?

授乳中のマンモグラフィーと被曝について教えてください。

なお、現在しこりなどの症状は何もなく、授乳は今年いっばいで断乳する予定で、断乳後半年にはしっかりマンモグラフィー、エコーを受けるつもりでおります。

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