乳がんプラザ|乳がんの手術は東京の江戸川病院乳腺外科

[管理番号:3774]
性別:女性
年齢:41歳

初めて質問させていただきます。

6月に5週で自然流産しました。
8月末より左乳房が痛み(服がすれても痛み)を感じ、乳輪の少し外側をおすと痛みました。
数日経過しても改善しないため乳腺外科受診しました。
マンモグラフィーをすすめられましたが、この4月に乳がん検診をしたことを伝えると触診とエコー検査をしていただきました。
それから吸引細胞診をしました。

その結果はnegativeで白血球3+と導管上皮は認められないとのことでした。
1か月後に再診でマンモグラフィーをしたいとのことでした。
その後も痛みが続き、再診まで待てずに受診し、フロモックス1週間分と抗炎症剤(ロキソニン)をいただき内服しました。
その時は乳輪のすぐ外側は発赤し、乳頭はやや陥没気味になりそのやや上方にしこりがありました。

先生は乳腺炎でしょうと、数日したらよくなりますと言われました。
とにかくマンモグラフィーをしましょうと。
フロモックス内服しましたがすっきりせずに、自宅にあったジェ二ナックを2日ほど内服してしまいました。

(実は私は内科医です)それから2週間経過しますが、始めほどはないですが、なんとなくジンジンとする痛みと発赤としこりはそのままです。
心配になり腋下リンパ節も自分で触診しましたが触れません。
今週末が再診の日ですが、自分なりに調べて先生のサイトも見させていただき、2095番「乳首下、乳輪の痛みとしこり」の方と同じ乳輪下膿瘍かなと思っています。

長くなりましたが、このような場合マンモグラフィーではうつらないのでしょうか。

もう1カ月になりますが、手術が必要なのでしょうか。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

症状からすると、(質問者のおっしゃるように、乳輪下乳腺炎もしくは膿瘍の可能性は有りますが)むしろ「肉芽腫性乳腺炎の可能性」もありあそうです。
理由は3つあります。
①担当医が、細胞診をしたりマンモグラフィーを執拗に撮りたがっている ⇒癌の可能性を(強くはないとしても)心配しているように思えます。
  ♯肉芽腫性乳腺炎は、それを知らない乳腺外科医(この疾患を知らない乳腺外科医が如何に多いのかは、このQandAを調べれば一目瞭然です)にとっては「乳がんを疑うような」エコー像となります。 
   乳輪下乳腺炎では細胞診はしないでしょう(シコリを形成しません。 炎症性組織や膿瘍ならばエコーで区別できる筈です。)

②陥没乳頭ではない
 ⇒質問者のコメントで「乳頭はやや陥没気味になり」とあることから(逆に)「そもそもは陥没乳頭では無かった」と推測します。
  ♯乳輪下乳腺炎は陥没乳頭(による、乳管閉塞)が無ければ、(全く理由も無く)起こる事はありません。

③年齢
  40歳前後が極めて多いです。

「もう1カ月になりますが、手術が必要なのでしょうか。」
⇒(肉芽腫性乳腺炎ならば)抗生剤は無効です。

 ステロイド投与が著効します。
 ♯手術は不要としても、マンモトームによる(組織学的)「確定診断」が必要であり、更に(マンモトームすることによる)「volume reduction」は有効です。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

昨年は丁寧な回答をしていただき、よく理解できました。
ありがとうございました。

その後ですが、マンモグラフィーを受け炎症の変化でした。
ただ胸の痛みはすっきりとはいかず、クラビットの内服をしました。
500mgを毎食後を14日間処方されました。
そのうち、左乳房のすぐ外側の赤みのところから自壊し、痛みはよくなりました。

診療は終了となり、再発することが多いから何かあれば受診するよう言われました。
それから1カ月半が過ぎて痛みが再発しましたが、触っているうちにすぐ自壊し、痛みは改善しました。
最初の痛みから今日で3カ月半経ちます。

先生に今回聞きたいのは、痛みが治まっているものの生理前になると胸が張るときに違和感と触ると固くないしこりのようなものは残っています。
これは徐々に小さくなるのでしょうか。
またどれくらいかかるのでしょうか。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

前回、回答したように症状の経過からは「肉芽腫性乳腺炎」も十分に可能性があります。
おそらく、担当医の頭の中には「肉芽腫性乳腺炎の概念がない」ことも十分に考えられます。

陥没乳頭が無いのに「乳輪化乳腺炎」の可能性は少なく、その場合には「無駄な抗生剤投与」をされたり、「無意味な切開」をされない様に気をつけましょう。
組織診をしていないのですか?
もしも、「腫瘤が残存」しているのであれば、「組織診をすることで確定」します。

「触ると固くないしこりのようなものは残っています。これは徐々に小さくなるのでしょうか。」
⇒その「しこり」とは「肉芽」ではないのですか?

 肉芽腫性乳腺炎の場合には「きちんと診療」しないと容易に再燃します。





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