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内胸リンパ節転移の場合

[管理番号:6644]
性別:女性
年齢:32歳

右乳房C領域
先日全適同時再建を行いました。

浸潤性乳管癌 solid+scirrhous
腫瘍径 2.5×2cm
f(+) s(-) p(-)
ly1v0
核グレード3
組織学的グレード2
センチネル0/4
ER(+) PgR(+) HER2(0)
Ki67 25-35
ルミナールBでオンコタイプを考えています。
 
それとは別に、術後(術前予約が取れなかったため)
PET検査を行ったのですが、
術側の内胸リンパ節にhot spot(SUVmax2.69→3.17)で
低値・術後のため経過観察になりました。
(術後領域にも集積あり(こちらは手術の影響))
もし内胸リンパ節転移なら、治療はどうなりますか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「もし内胸リンパ節転移なら、治療はどうなりますか?」
→もしもそうなら・
 最低限、局所療法(この場合放射線:トモセラピー)は行うべきです。
 全身療法に関しては、今回の術後補助療法の選択次第でしょう。

 
 

 

質問者様から 【質問2 抗がん剤について】

性別:女性
年齢:32歳

田澤先生こんにちは。

先日オンコタイプDXの結果が出、残念ながら高リスク37になってしまいました。

これから抗がん剤を受けますが、主治医はAC+Tとおっしゃいます。

少し調べるとアンスラサイクリンは心毒のリスクがこわいので、TCでも大丈夫でしょうか?
期間も短いのでなるべくTCにしたいのですが、TCはAC+Tより弱いのでしょうか?
手術から2か月以上開いているので少し心配です。

後、前回のPET結果なのですが、術後ということで傷跡に集積することも有りますか?
リンパ節の転移はどうすればわかるのですか?
よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「少し調べるとアンスラサイクリンは心毒のリスクがこわいので、TCでも大丈夫でしょうか?」
→そもそもルミナールタイプなのだからTCでいいのでは?

「期間も短いのでなるべくTCにしたいのですが、TCはAC+Tより弱いのでしょうか?」
→直接比較はありません。

「手術から2か月以上開いているので少し心配です。」
→一般的には3か月以内に始めるといいでしょう。
 術後補助療法を急ぐ必要は全くありません。

「前回のPET結果なのですが、術後ということで傷跡に集積することも有りますか?」
→集積が弱いのだから、その可能性はあるでしょう。

「リンパ節の転移はどうすればわかるのですか?」
→超音波で経過観察することです。