乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:2929]
性別:女性
年齢:35歳

四月上旬に温存手術を受け、五月に入って病理組織診断結果の説明がありました。

放射線+ホルモン療法(注射+経口)に、抗がん剤(3ヶ月)を追加するか否かの判断に迷っており、ご相談させて頂きます。

私の属性および病理組織診断の内容は下記の通りです。

○35歳女性(未婚、子供なし)
○しこりを見つけたため受診し、2月に確定診断、4月に右胸温存手術
○妊孕性温存については重視していません(検討の結果、卵子凍結保存を行わない判断をしました)
○フルタイムの職に就いており、今後も可能な限り仕事を続けたいと考えています
 (土日は休みにデスクワーク、通勤時間を 含む拘束時間は1日14時間程度)

○腫瘍径:2.0×1.5cm(×1.7cm) 腫瘍径:2.0×1.5cm
○組織分類:invasive carcinoma of no special type、2a2,solid-tubular carcinoma
○UICC 7th:pT1c,pN0
○核異型スコア:2 核分裂スコア:2 核グレード:2
○波及度:f(++)
○脈管侵襲:ly0(HE)、v0(HE)
○切除断端(-)
○in situ(+):cribriform,EIC(-),comedo necrosis(-),石灰化(-),背景乳腺症(-),TIL:0
○ホルモン受容体:ER8(PS5 IS3 90%), PgR7(PS4+IS3 40%)
○HER2:1+ 弱陽性70%程度
○ki-67:60%程度(Hot spot)
○センチネルリンパ節生検(0/1=0)

主治医から、抗がん剤を使うかについて持ち帰り検討し、次回受診時に意思表示するよう求められており、来週中に結論を出さなくてはなりません。

主治医は、「迷うところだが、自分に委ねられた場合は、抗がん剤をやらなくても良いという判断にやや振れる」という見解を示されました。

きちんと説明をしてくださる信頼できる先生ですが、病理結果回答が遅れたそうで、説明時に自分も結果を今初めて見るとおっしゃっていたこと、判断に妊孕性温存の要素が反映されている可能性がある(初診時から卵子凍結について質問し、産婦人科に連携を依頼したため)ことが気にかかっています。

なお、オンコタイプDXの利用に ついては
「希望があれば対応するが、低~中リスクという結果が出ることが予想される上、その場合は治療方針の決め手とはならないので高額な費用に見合わないかもしれない」という主旨の回答でした。

術前の針生検もki-67が25%だったこと以外はほぼ同じ内容でしたが、その時点でも「抗がん剤を使うかの判断は保留」と言われていました。

長く残る副作用もある抗がん剤は怖いので、必要性が薄いのであれば使わずに済むに越したことはありませんが、
ki-67以外はさほど悪くなく、リンパ節転移もなかったとはいえ、ルミナールBで化学療法を回避するという選択は不安です。

ご教示頂きたいことは、以下の4点です。

1.抗がん剤の上乗せ効果につい て

 私のケースでは、化学療法を選択することで、どの程度の上乗せ効果が期待できるのでしょうか?

2.化学療法の種類について

 抗がん剤を使う場合、TC療法になる可能性が高いでしょうか?

3.抗がん剤の副作用について

 抗がん剤使用にあたっては、投薬期間中の一時的な副作用は、
がん再発抑制に有効なのであれば仕方がないと考えていますが、投薬終了後も長く副作用が残ってQOLが大きく低下すること、また認知機能障害により現在の仕事を続けられなくなることを一番危惧しております。

 手足の痺れや認知機能障害は長く残ることもあるそうですが、よくあることなのでしょうか。
もしくは、3ヶ月の場合はあまり意識しなくても良いものなのでしょうか。

 
4.抗がん剤の要否について

 田澤先生のご見解を教えて頂けると幸いです。

再発抑制のために可能な対応は全てしておきたいという気持ちと、
抗がん剤副作用によるQOL低下への危惧が拮抗し、大変迷っておりますので、アドバイスをくださいますよう、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「オンコタイプDXの利用については「希望があれば対応するが、低~中リスクという結果が出ることが予想される」
⇒この根拠が不明です。

 Ki67=60%では「高リスク」と出る可能性はあります。
 

「1.抗がん剤の上乗せ効果について 私のケースでは、化学療法を選択することで、どの程度の上乗せ効果が期待できるのでしょうか?」
⇒5%です。(Neodjuvant.com)
 

「2.化学療法の種類について  抗がん剤を使う場合、TC療法になる可能性が高いでしょうか?」
⇒luminal type low riskでは、その通りです。
 

「手足の痺れや認知機能障害は長く残ることもあるそうですが、よくあることなのでしょうか。もしくは、3ヶ月の場合はあまり意識しなくても良いものなのでしょうか」
⇒TC4回であれば、「半年程度の痺れと浮腫み」が目安となります。
 

「4.抗がん剤の要否について 田澤先生のご見解を教えて頂けると幸いです。」
⇒Newadjuvant.comによる「上乗せは低い」ですが、「Ki67=60%ではルミナールB」となります。その意味では「抗がん剤すべき」と思います。

 このような際に「OncotypeDXが有効」となります。
 ○中間リスクの際には不要と決めておけばいいと思います。(Newadjuvant.comの結果より)





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