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ルミナルBについて

[管理番号:6025]
性別:女性
年齢:43歳
はじめて質問させて頂きます。
ルミナルBについてです。
今月末に全摘手術を控えています。
両側乳がん
左 非浸潤
右 ステージ2の浸潤癌
腫瘍径 3センチ程
リンパ節 画像上転移無し(CT画像では10ミリの腫れ有り…と出ましたが、主治医は針生検の影響だろうと言っていました)
石灰化が広範囲なのと、母も異時性両側乳がんだったため、全摘を勧められ、私も希望だったので、同時再建で手術予定です。
針生検の結果…
ER 99%
PgR 37.5%
her2 1+
ki67 48%
グレード 2
ここで質問なのですが、
ki67が高いため悪性度が高いと言うことですが、
ルミナールタイプはおとなしい乳がんと言われますがこれはルミナルAに限ってでしょうか?
私の場合は進行が早いということでしょうか?
そして、あまり考えたくはありませんが、
こういうタイプは(あるとするならば)再発時期も早めになるのでしょうか?
旦那には告知の時に一緒に居なかった為に、ほとんどは話しましたが、悪性度が高い…と言われたことについては、心配するかと思い、自分もよく分かっていないので話せていません。
それと、
石灰化は初期の乳がんに見られる…と言われますが、私のように石灰化もありながら3センチの腫瘍を作っているのは早期では無い状態でしょうか?
一年半のマンモ、エコー検査では問題なしで、今回の告知前のエコー検査で、しこりの上と下に『ここに乳腺があって~』と説明されていたので、密かに非浸潤であれば良いなぁと思っていましたが、そうではなかったので、心配ではありますが自分の状況を把握したいので質問させてもらいました。
あと、おそらく抗がん剤をする事になると思うのですが、よく体力が落ちると言われますが、これは薬のせいですか?
それとも食事が思うように出来ないからでしょうか?
ジムなどには行けそうだったら行っても良いのでしょうか?
また体力が落ちるとしたら、回復までの期間は人それぞれですか?
未体験の抗がん剤の副作用が検討も付かず教えて頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「ki67が高いため悪性度が高いと言うこと」
⇒誤解です。
 Ki67は「細胞分裂期にある癌細胞の割合(%)」です。
 これは「悪性度という予後に相関したもの」ではなく、単純に「ルミナールタイプの中で抗癌剤が有効であるかを判断する指標」と考えましょう。
「ルミナールタイプはおとなしい乳がんと言われますがこれはルミナルAに限ってでしょうか?」
⇒違います。(上記コメント通り)
「私の場合は進行が早いということでしょうか?」
⇒違います。(上記コメント通り)
 ただ「細胞分裂期の細胞が多い=腫瘍の増大スピードが(少しは)早かった可能性がある」程度です。
「こういうタイプは(あるとするならば)再発時期も早めになるのでしょうか?」
⇒ルミナール間でそれほどの差はありません。
「石灰化は初期の乳がんに見られる…と言われますが、私のように石灰化もありながら3センチの腫瘍を作っているのは早期では無い状態でしょうか?」
⇒これも勘違いです。
 石灰化は「癌細胞が乳管内を(非浸潤癌として)増殖する過程で(癌細胞自体が壊死などを起こして)できるものです。
 単に、「非浸潤癌としてある程度の拡がり(この際に石灰化を形成)となってから、しこりを形成(浸潤)」したのかな?
 と想像するだけの話です。
「よく体力が落ちると言われますが、これは薬のせいですか?それとも食事が思うように出来ないからでしょうか?ジムなどには行けそうだったら行っても良いのでしょうか?」
⇒直接体力が落ちるわけではありません。
 副作用(食欲低下や倦怠感)が、そう感じさせるだけ(一時的に)のことです。
「また体力が落ちるとしたら、回復までの期間は人それぞれですか?」
⇒その通りです。
 そもそも、ほとんど影響受けず(副作用があまりなくて)全く普通にしている方も大勢いらっしゃいます。