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ルミナルA 早期転移の治療について

[管理番号:4480]
性別:女性
年齢:49歳
浸潤性小葉癌 ルミナルA しこり3.2cm ki67不明、リンパ節転移2個(画像)
骨転移
個(画像)
骨転移あり(全脊椎)で、2年ホルモン治療、ランマークをしたところ
で肝臓の転移しました。
ルミナルAで、こんなに早く転移したのはどうしてでしょうか?
先生の考えをお聞きしたいです。
手術は再燃したときでもいい、という主治医のお話でした。
しかし、肝転移で手術無しになりました。
1年前はかなり治療が奏効していたはずが。
また、今後の治療についてアドバイスをいただけたらありがたいです。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「ルミナルAで、こんなに早く転移したのはどうしてでしょうか?先生の考えをお聞きしたいです。手術は再燃したときでもいい、という主治医のお話」
⇒事情は必ずしも解りませんが…
 骨転移がコントロールされていた時点で手術しても良かったのではないかと思います。
 手術は「最大のvolume reduction」なのです。
「1年前はかなり治療が奏効していたはず」
「2年ホルモン治療、ランマーク」
「しかし、肝転移で手術無し」

⇒今更言っても、仕方がありませんが…
 2年は長すぎます。
 もう少し、タイミングを見て「早めに手術」すべきだったように感じます。
(あらゆる状況を承知している訳ではないので、偏った意見となっている可能性があります。ご容赦ください」
「今後の治療についてアドバイス」
⇒当然、化学療法です。
 やはり、最も(効果と副作用のバランスに優れた)「bevacizumab + paclitaxel」でしょう。
 これで「画像上CRを狙う」ことです。
 そのタイミングで「今度こそ」は手術してしまいましょう。
 ○局所治療(手術)は、「確実なvolume reduction」でありQOLにも関係します。