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LCIS LIN3 extended typeでの全摘手術の必要性について

[管理番号:5393]
性別:女性
年齢:55歳
初めまして。
ドイツ在住です。
よろしくお願いいたします。
6月下旬のマンモグラフィー検診で要再検査となり、マンモグラフィーとステレオガイド下マンモトーム生検を受け、非浸潤性乳がんと診断されました
DCIS-WHO Grad 2 versus LIN 3, Z. n.
Vakuumstanzbiopsie: Mammascreening, circa 3 cm MK oben aussen bei 2 h
7/(中旬)に温存手術 (術前にはマンモグラフィーとマンモトーム生検、血液検査以外は受けていません)。
Diagnose :
LIN 3 pTis(45+5+6mm) RO
Histologie :
Mammasegment links mit einem Carcinoma lobulare in situ/extended type (LIN
3-1 45mm).
Ausdehnung des CLIS bis unmittelbar an den medialen u. lateralen Absetzungsrand,
Entfernung zum ventralen Resektionsrand <1 mm, nach dorsal 2mm,
kranial und kaudal jeweils 8mm.
Kraniales Nachresektat mit weiterem CLIS-Anteil (5mm), Entfernung zum definitiven
Absetzungsrand 1 mm. Zusaetzlich Einschluss polarisationsoptisch positiven
Fremdmaterials bei Z.n. Clipmarkierung.
Laterales Nachresektat mit weiterem CLIS Anteil
(6mm), Entfernung zum definitiven Absetzungsrand
1 mm.
Tumorfreie Nachresektate medial, kaudal und ventral.
Empfehlung laut Konferenz :
1. Empfehlung zur sekundaeren Nachresektion vs.
Ablatio
2. Bei Wunsch nach BET Empfehlung zur
postoperativen Radiatio der linken Mamma ohne Boost normofraktioniert
断端からのマージンが少ないとのことで、再切除(温
存)+放射線 or 全摘を勧められ、再切除手術を選択しま
した。
8/(上旬) 再切除手術
Diagnose :
LIN 3 linke Mamma pTis(45+5+6+26mm) RX
Histologie :
Mammaexzidat links mit weiteren Anteilen (bis
26mm) des vordiagnostizierten CLIS, extended type (LIN 3).
Minimaler Abstand zum Praeparatrand nach dorsal <1mm, uebrige Abstaende >=3mm.
Daneben ausgedehnte Wundhoehlenanteile Empfehlung laut Konferenz :
Zur sicheren lokalen Sanierung
Brustdruesenentfernung links empfohlen, ggf. mit
simultaner Rekonstruktion durch Eigengewebe.
今度も断端陽性(?)で、LCISでも LIN3 extended type
だから安全性を考えて全摘+再建を勧めると言われました。
ドイツ語のwiki「Lobulaeres Karzinom in situ」
インターネットで調べると、 日本では日本では経過観察のみや部分切除とする場合が多いように思えます。
(最初はLCISとCLISが同じだと気付かず、LIN3だけでは検索に引っかからないので非浸潤性乳がんとしか把握できていませんでした)
田澤先生は、[管理番号:556 LCISと浸潤性乳管ガン]の方への回答で、
 『LCISは「浸潤癌のリスク病変」なので、(予防的)乳房切除は通常行われません。
(それ自体はあくまでもリスク病変として評価され、癌としては認識されません)但し、生涯で30%程度の「浸潤癌発生リスク」がある事には注意が必要です。』
『LCISは「DCISのように癌として臨床上は扱わない」ので全摘される事は通常ありません。
しかし、「本質的に非浸潤性小葉癌」ですから、「癌と言う診断名」のもと「乳房切除」することは、いわゆる「予防切除」とは異なります。
実際に、そのような選択をされている方もいらっしゃると推測します(私自身はLCISで全摘した事はありません。部分切除は普通に行いますが)』
とおっしゃっています。
私のケースの場合全摘手術の必要はあると思われますか?
全摘すれば反対側に浸潤癌ができるリスクが減るのでしょうか?
このままで、または放射線治療を受けて経過観察、のちに浸潤癌が見つかった時点で全摘では遅すぎるでしょうか?
全摘を選択しなかった場合、放射線治療を受ける意味はありますか?
浸潤癌になることを心配しながら生活するのは不安ですが、本当にその必要性があるのかわからないまま胸をとってしまうのもすごく悲しくて決断しかねています。
現在は9/(上旬)に形成外科で再建の話を聞くことになっています。
先生のお考えをお聞かせいただましたらうれしいです。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「私のケースの場合全摘手術の必要はあると思われますか?」
⇒確かに、リスク病変にすぎないとも言えますが…
 かなり広範囲の病変であり、(結果としてリスクを最小限とする)と言う意味で
(再温存で断端陽性である以上)全摘は「推奨される選択肢」だと思います。
「全摘すれば反対側に浸潤癌ができるリスクが減るのでしょうか?」
⇒それは違います。
 
 あくまでもリスクであり、「対側へ転移する」わけではないからです。
「このままで、または放射線治療を受けて経過観察、のちに浸潤癌が見つかった時点で全摘では遅すぎるでしょうか?」
⇒浸潤癌が出た時点で、遠隔転移のリスクがでてきます。
 それから全摘しても(万が一できてしまった)遠隔転移には意味がないのです。
 ♯その可能性を考えた時に、それを「リスクを負う」と表現するのです。

「全摘を選択しなかった場合、放射線治療を受ける意味はありますか?」

⇒感受性が十分でないながらも、それが唯一の治療となります。