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急に大きくなったしこりについて

[管理番号:1329]
性別:女性
年齢:51歳
 
初めまして。検索でこちらのサイトを見つけ、先生のこまやかな対応に感激し、たまらず書き込ませていただきました。よろしくお願いします。
 
2年前のドックにて左胸の石灰化カテゴリー3で引っかかり、その後総合病院の乳腺外科にて拡大MMGとエコー、MRIを検査をしていただいたところ、カテゴリー4となり、マンモトームをすることになりました。
が、年を跨いでしまうというので待ちきれず、別のブレスト専門の病院に行き、3DのMMGとエコーで診ていただきました。
すると、まったく逆の診断になり、気にするような石灰化ではない、マンモトームも必要ないからキャンセルしていいとのことでした。半年後のエコーもクリアし、その後は一年ごとでいいと言われて、去年の12月にもMMGとエコーをやっています。
たまに左胸に鈍痛を感じるときがあったので、左胸ばかり気にしていたのですが、
9カ月後の9月の頭、左胸ではなく右胸にしこりを見つけました。まるで急に現れたみたいでびっくりして同じ先生にエコーで診てもらったところ(9月(上旬)日)、
すぐに嚢胞と診断されてほっとしましたが、閉経して4年たっているのに嚢胞が新たにできるかなという疑問もあって(ネットの知識です)、たまに触っていました。
 
ある日、一カ月もたたないうちに明らかにそれが大きくなり、感触的には3倍くらい
になったので、再度受診しました。10月(上旬)日のことです。
 
やはり6mmから1cmと大きくなっているうえ、形も変わったということで今度は
エコーとMMG(異常なし)、針生検をし、いまは二週間後の針生検の結果を待っている
ところです。先生は、血流の所見はないものの形が変わったことを気にされていました。
 
そこでお聞きしたいのですが、
①嚢胞が一カ月もたたないうちに倍近くの大きさになり、形が変わることがあるのでしょうか。
脂肪が少ないため、自分で触ったときに形が変わっていることには気づいていました。
②もしかして初めから嚢胞ではなかったのでしょうか。ぷにぷにしている感じではなく、
しっかりしたしこりだったのですが、硬く感じられる嚢胞もあると言われました。針生検をしたいまもしこりをちゃんと感じます。嚢胞だとしたら、なくなっているはず、と思って間違いないですか。
 
③もし悪いものだった場合、一カ月でこれだけ変化したので、いま結果を待っている間にもどんどん進むのではないかととても不安です。胸のないひとは、そのぶん皮膚浸潤や骨転移するのが速いと聞いたことがあるので。
 
④こうなると左胸の石灰化もとても気になってきて、このまま放っておいてもいいのかと思い始めました。
再検査すべきでしょうか。
お忙しいなか、長々とすみません。とにかくあまりに速い変化でとても不安です。ど
うぞよろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
メール内容を拝見する分には(なにぶん、実際に超音波画像を見ている訳ではないの
で、推測にすぎませんが)「嚢胞内腫瘍」が疑われます。
ただ、(ただの)嚢胞か、「嚢胞内腫瘍」かは、超音波で解る筈ですが…
 

回答

「嚢胞が一カ月もたたないうちに倍近くの大きさになり、形が変わることがあるのでしょうか」
 
⇒嚢胞ではなく、「嚢胞内腫瘍」ではないかと思います。
 嚢胞自体は「ほとんど変化することがない」筈ですが、いずれにせよ『純粋なのう胞であれば、(仮に)形が変わっても、大きくなっても構わない筈』です。
 担当医が「針生検をしている」ことからは、(ただの)嚢胞ではなかったという事を示していると思います。
 
「もしかして初めから嚢胞ではなかったのでしょうか」
⇒「現時点で嚢胞でない」とすれば、当然「最初から嚢胞でない」となります。
 
 ♯(ただの)嚢胞が「腫瘍に変化することは無い」のです。
 
「嚢胞だとしたら、なくなっているはず、と思って間違いないですか」
⇒中身が液体である「嚢胞」であれば、無くなります。
 ただし、「濃縮嚢胞」と言って「中身が固まる=牛乳がチーズになるように」と
「固体なので、針をさしても形状を保つ」ことがあります。
 
「もし悪いものだった場合、一カ月でこれだけ変化したので、いま結果を待っている間にもどんどん進むのではないか」
⇒心配ありません。
 乳癌では「それ程急速に進行」することはないのです。
 
「胸のないひとは、そのぶん皮膚浸潤や骨転移するのが速いと聞いたことがある」
⇒誤った情報です。
 皮膚浸潤にかんしては「皮下脂肪が薄い分」皮膚に接するケースがあるので「皮膚浸潤はし易い」とは言えます。
 ただし、これは「その分進行している」という意味とは全く異なります。
 単純に「腫瘍の真上の、その部分の皮膚を(手術時に)合併切除」するだけの話です。
 また骨転移にかんしては完全な誤解です。
 「乳腺や、皮下脂肪が薄い」からといって「骨転移など、関係ありません」
 骨転移は「あくまでも、血行性の転移」であり、「血流を介して、全身の骨へ転移する」ものです。
 また「腫瘍が直接、筋肉を破って骨への直接浸潤する」ことなど、ありえません。
(これは胸壁固定といって、相当な進行癌でないかぎり起こりません)
 
「左胸の石灰化もとても気になってきて、このまま放っておいてもいいのかと思い始めました。再検査すべきでしょうか」
⇒ST-MMT(ステレオガイド下マンモトーム)すべきかは、私自身が「その石灰化を見ていない」ので「はっきりとしたコメントはできない」のですが…
 私にはその「ブレスト専門の病院」が必ずしも正しいとは限らないと思います(最初の病院でカテゴリー4としているのですから)
 
 ♯ちなみに、つい先日「乳癌専門を名乗る有名クリニックで石灰化をフォローされていて、絶対大丈夫」と言われていた方が当院受診されましたが、「どう見ても、癌が疑われる所見」だったので
 
 ST-MMTしましたが、「非浸潤癌」でした。
 正直な話、「乳癌専門を名乗る」病院を「盲信する」ことは危険だと思います。

質問者様から 【質問2】

先生、ありがとうございました。
 
不明瞭なのがなにより不安なので、先生に相談できて本当によかったです。まだ結果が出ていないので不安は不安ですが、ずいぶん落ち着きました。
皮膚浸潤等についても誤解していたことがわかり、ほっとしました。
すみません。再度お聞きしたいので、よろしくお願いします。
 
濃縮嚢胞や嚢胞内腫瘍というのは、
良性悪性にかかわらず急に大きくなったり形が変わることがあるという認識で間違いないですか。だとすれば、悪性と決まったわけではないと考えていても大丈夫でしょうか。
これは五分五分の確率ですか?
 
もうひとつは、針生検の最中に先生が「繊維線種」という単語を独り言のように呟かれたのですが、エコーで嚢胞と繊維線種は間違えることもあるでしょうか。
そして、右の結果を待って、左の石灰化も含めて一度先生に診ていただきたいと思っています。可能ですか。
お忙しいなか、申し訳ありません。どうぞよろしくお願いします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
 
「濃縮嚢胞や嚢胞内腫瘍というのは、良性悪性にかかわらず急に大きくなったり形が
変わることがあるという認識で間違いないですか」

⇒前回の回答の中で『純粋なのう胞であれば、(仮に)形が変わっても、大きくなっても構わない筈』という記載から誤解を招いたようですが、「実際には嚢胞が(濃縮嚢胞だとしても)急に大きくなることはない」と考えてください。
 嚢胞内腫瘍であれば「良性悪性にかかわらず急に大きくなったり形が変わることがあるという認識で間違いない」です。
 
「これは五分五分の確率ですか?」
⇒「(濃縮嚢胞かもしれませんが)実質性腫瘍である」ことと、「(短期間で)明ら
かに大きくなったり形が変わっている」ことからは「悪性を疑わなくてはなりません」 
 
 
 実際の確率としては、「五分五分」と考えていいと思います。
 
「エコーで嚢胞と繊維線種は間違えることもあるでしょうか」
⇒「濃縮嚢胞と線維腺腫は区別が付き難い」ことは事実です。(純粋な液体である)
「嚢胞」はすぐに区別がつきます。
 
「右の結果を待って、左の石灰化も含めて一度先生に診ていただきたいと思っています。可能ですか」⇒可能です。
 経過が気になります。
 また「前医でカテゴリー4とされた石灰化」にも興味があります。
 その際には、是非
秘書へ連絡してみてください。
 

秘書室へメールは、
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。

質問者様から 【質問3】

 
たびたび申し訳ありません。針生検の結果が出ました(麻酔したあと針を刺し、大きな音がする検査でした)
 
悪性でなければ電話でと言われていたのですが、昨日、電話で結果報告を受けました。
 
悪いものはなにも出なかったそうで、半年後の経過観察と言われました。強い乳腺症だそうです。どういうものでしょうかと聞き返したのですが、やはり強い乳腺症というお答えでした。強い乳腺症とはどういう状態なのでしょうか。
51歳で、閉経して4年もたっているのにそういうこともあり得るのでしょうか。
 
また、相変わらずしこりは残っています。針生検で取り残したという可能性はありますか。おそらく大きくはならないでしょうと言われたものの、そのままにしておいてもいいのかと不安です。
昨日結果が出て気になってしまい、矢も盾もたまらずメールしました。
お時間を割いていただき、先生には本当に感謝しています。
 
どうぞよろしくお願いします。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
 
「急に大きくなったしこり」「形が気になる」
⇒これを「強い乳腺症」としていいかどうか。
 
 
○乳腺症と乳癌(特に硬癌)は「エコー画像が似ています」しかも、どちらも「硬い」
 このQandAで「乳癌が乳腺症と誤診されている」多くの事例が、私には大変気になります。

回答

「強い乳腺症とはどういう状態なのでしょうか」
⇒線維化が強く「硬くなっている」状況だと思います。
 
「閉経して4年もたっているのにそういうこともあり得るのでしょうか」⇒実際にあります。
 ただ、「正しい針生検」が行われているかが不明です。
 
「針生検で取り残したという可能性はありますか」
⇒残念ながら、あるのです。
 こういう手技には(経験による)差が存在するのです。
 
○もちろん、全ての結果に「疑いをもつ」必要はありません。
 ただし、今回のように「かなり気になる臨床経過(画像は残念ながら見ていないので判断できませんが…)」では「本当に、その結果を信じていいのか?」も必要になります。
 自分の身は自分で守ってください。

質問者様から 【質問4】

お世話になっております。
 
4月に先生に手術していただいた○○です。
 
早期で先生に見つけていただいたこと、本当に感謝しています。
もしかしたら他院で調べていても見つけてもらえてなかったかもしれないので、いまは二年間の経過観察も無駄ではなかったと、むしろ田澤先生に診ていただいて幸運だったと思っています。
 
貴重なひとつの枠をいただいて申し訳ないのですが、またよろしくお願いします。
現在は放射線治療中で、残すところあと3回となりました。
順調に進んでいるのですが、
つい最近、患部から少し離れた下側に小豆大のしこりが触れるのに気づきました。
 
まだ術後三カ月で再発というのはないとは思っていますし、新たなものだとしても早すぎるとは承知しつつ気になってメールしてしまいました。
 
もうひとつ、私がうっかりしてまして、次回の健診時期を忘れてしまいました。
次回はいつ頃伺えばいいでしょうか。
 
お忙しいのに申し訳ありません。
どうぞよろしくお願いします。

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
 
カルテを見てみたら
「2年前、ドックで石灰化を指摘」その病院では「カテゴリー4としてマンモトーム生検を勧められた」が、ブレスト専門の某クリニックで「癌では無い」と却下されて経過観察となり、昨年暮れに当院を受診されましたね。
 
「もしかしたら他院で調べていても見つけてもらえてなかったかもしれないので、いまは二年間の経過観察も無駄ではなかったと、むしろ田澤先生に診ていただいて幸運だった」
⇒この意味が解りました。
 つまり、2年前に「ドックで石灰化を指摘されて、そのままその病院でマンモトームをしても癌の診断とならなかった」可能性があるという意味ですね。
 
 確かに、今回のマンモトーム生検では癌「疑い」どまりであり、「その後の手術で6mmの非浸潤癌が見つかった」経緯を考えると、それも「ありそう」に思います。
 
 その意味では「某ブレスト専門クリニックのいい加減な診断」も(結果として)
「当院での診療をするきっかけとなった」という意味では「却って良かった」との事ですね。
 御評価いただき、光栄に思います。
 
「つい最近、患部から少し離れた下側に小豆大のしこりが触れる」
⇒さすがに「何でもないもの(手術に伴う縫合糸肉芽など)」だとは思います。
 そもそも病変が「6mmの非浸潤癌」で、かなり安全に大きく取れていますので「局所再発の可能性」は殆どゼロです。
 本来なら「術後照射の省略」も検討してもいい(高齢者ならば、間違いなく省略します)位の状況です。
 「大船に乗ったつもり」で暮らして結構です。
 
「次回の健診時期を忘れてしまいました。次回はいつ頃伺えばいいでしょうか。」
⇒「1年後に(近くなったら)電話予約していただく」ことになっていました。(つまり、2017年4月頃です)
 ただ、「その小豆大のしこり」が気になるのであれば、いつでも予約して受診してください。(診察して超音波すれば、すぐ解決します)

質問者様から 【質問5】

去年の4月に田澤先生に手術をしていただいた、○○と申します。
 
一年目も無事クリアでき、先生には心から感謝しています。
お忙しいなか申し訳ありません。
いくつか疑問に答えていただけると助かります。
 
昨日、偶然左鎖骨上の喉に近いほうに1センチくらいのしこりを見つけました。
最初は撫でた程度でわかるくらいだったのですが、触りすぎたせいか、いまはやや奥に入り込んでいる位置にあります。
しこり自体は痛みはなく、それほど硬くはありません。
弾力がある感じです。
 
過去のQ&Aを検索させていただいたところ、鎖骨より先に脇に転移するとありましたが、
となると、鎖骨上のしこりは別の理由からだということになるでしょうか。
じつは、本日内科を受診したのですが、血液検査くらいしかここではできないと言われました。
 
かなりお年を召した先生で、昔はこういうのを見つけたけど、近年は診たことがないとおっしゃってました。
どうやら、いまの医療だと鎖骨上のリンパに転移する前になんらかの病名が判明しているという意味みたいです。
その際、来月放射線科(江戸川病院にて)でMRIを撮る予定だと伝えたところ、そのときに
鎖骨も診てもらえばいいとのことでした。
どうせ悪いものだったら、いまの時点で手遅れだからと。
血液検査の結果は来週の金曜日に出る予定になっています。
 
そこで質問ですが。
1、 乳がんには関係ないものなのでしょうか。
2、 来月のMRIまで放っておいても大丈夫ですか。
3、 悪いものでないとしたら、この部分のリンパが腫れるのはどういう可能性が考えられますでしょうか。
もしかしたら田澤先生を頼るのは筋違いかもしれませんが、ご助言いただけると嬉しいです。
申し訳ありません。

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
 
質問者は「非浸潤癌」です。
鎖骨上転移などありえません。
 
可能性としては
①リンパ節転移ではない 「それほど硬くはありません。弾力がある感じ」とありますが、リンパ節転移は硬いのです。
 
②(他臓器からの)リンパ節転移  
いずれにしてもMRIなど無意味。
順番としては…
まず、超音波で確認(必要があれば細胞診)
其の上で「リンパ節転移」なら「全身検索(PETや消化管の精査)」へと進みます。
 
「1、 乳がんには関係ないものなのでしょうか。」
⇒非浸潤癌では考える必要はありません。
 
「2、 来月のMRIまで放っておいても大丈夫ですか。」
⇒MRIは無意味です。
 超音波すればいいのです。
「3、 悪いものでないとしたら、この部分のリンパが腫れるのはどういう可能性が考えられますでしょうか。」
⇒冒頭で挙げた通りです。
 
☆秘書メールで申し込めば(緊急度に応じて)予約案内もできます。
メディカルプラザ市川駅」がいいでしょう。

秘書室へメールは、
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。

質問者様から 【質問6】

急に大きくなったしこりについて
性別:女性
年齢:52歳
 
 このサイトに巡り会ってから毎日通わせていただいています。
去年の4月に田澤先生に手術をしていただいた○○です。
1年をクリアしたあと、6月には左鎖骨上のしこりを診ていただいて、とても感謝しております。
じつは、その鎖骨上の件で、またメールしてしまいました。
 
今日の5384「嚢胞内腫瘍の検査について」の方が、嚢胞で摘出される予定というのを拝見しました。
医師から「血性が出てしまったから」とのことで細胞診をされた結果、ClassⅡで血性、泡沫細胞、良性とありましたが、田澤先生も摘出を勧める回答をされていました。
 
そこで、(的外れかもしれませんが)質問させてください。
私の左鎖骨上のしこりも嚢胞で、まさに同じClassⅡ、血性、泡沫細胞との結果でしたが、半年後の来院で大丈夫とのお話になっています。
 
①このちがいは、嚢胞の発生した場所ではなく、嚢胞内腫瘍であるかどうかでしょうか。
 
②嚢胞の中身が血性というのは、悪性を疑うポイントになりますか。
 
③左鎖骨上の嚢胞はまだありますが、先生に診ていただいたときから大きくなってはいないと思います。
なくなってないことは問題になりますでしょうか。
田澤先生に診ていただいたのであまり心配はしていませんが、ふと気になりメールさせていただきました。
貴重な枠をひとつ使ってしまい、申し訳ありません。
よろしくお願いします。

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
 
Key pointは2つあります。
1.細胞診の精度
 (申し訳ありませんが)私は自分以外の医師が行った細胞診の結果は殆ど信用していません。(まだ針生検の方がマシだとは思います。)
  つまり、5384「嚢胞内腫瘍の検査について」でクラス2という、「その精度」を信頼していないのです。
  ♯私が行う細胞診で「癌なのにクラスⅤでない」ことは、ありません。
 
2.嚢胞の意味
  乳腺にできる嚢胞とその他の部位(リンパ節など)にできる嚢胞では全く意味が異なります。
  乳腺の場合には「乳管が関わっている」ことが(その他とは)全く異なることです。
  つまり「嚢胞壁=乳管壁」であり、乳管にできた腫瘍が乳管を閉塞してでき(て一見嚢胞に見えるが)実は「嚢胞内腫瘍」があるのです。
 
  ♯極論すれば、乳腺にできる「血性嚢胞は(腫瘍成分が見えにくいだけで)嚢胞内腫瘍である可能性が高い」のです。(他の部位にできる血性嚢胞は腫瘍とは無関係です)
 
「①このちがいは、嚢胞の発生した場所ではなく、嚢胞内腫瘍であるかどうかでしょうか。」
⇒上記コメント通りです。
 
 
「②嚢胞の中身が血性というのは、悪性を疑うポイントになりますか。」
⇒乳腺の場合は、そのようになります。
「なくなってないことは問題になりますでしょうか。」
⇒なりません。
 ★診察時にもお話しましたが…
  1.(質問者は超早期癌であり)そもそも鎖骨上リンパ節転移などありえない。
  2.(典型的な鎖骨上リンパ節転移が起こる部位とずれている。
  3.触診上、柔らかい(転移性リンパ節は硬い)
  上記だけでも安心してもいいのですが、私が細胞診をしているのです。
  私が「転移性リンパ節を細胞診してクラス2となる」など、絶対にありえないことなのです。(そこのところはご安心ください)
 
「田澤先生に診ていただいたのであまり心配はしていません」
⇒「あまり」ではなく、「全く心配しない」ようにしましょう。

質問者様から 【質問7 硬く触れるものにつきまして。】

性別:女性
年齢:53歳
病名:乳がん
症状:0期 手術後

お世話になっております。
2年前に田澤先生に0期の乳がんを手術をしていただきました〇〇(苗字のみ)です。
(その後鎖骨上のしこりでもお世話になりました)
今年の〇月〇日にマンモとエコーをクリアし、普段乳がんのことをほとんど考えずに
過ごせているのも先生のおかげと本当に感謝しております。

貴重な枠を使ってしまうことは心苦しいのですが、お聞きしたいことができましたのでメールさせていただきました。

手術の傷の少し横のあたりに硬い円形のものがあります。
いつからかはわかりませんが、
先月、放射線科受診の際に先生に伝えたところ、MRIにも写っているとのことでした。
1月に撮ったMRIにもあるので、心配ないとおっしゃっていただきました。

田澤先生にお聞きしたいのですが、この硬いものは結紮の可能性が高いですか。
それとも
それ以外になにか考えられるでしょうか。

お忙しいところ、申し訳ありません。
よろしくお願いします。

田澤先生から 【回答7】

こんにちは。田澤です。

過去の受診日と苗字のみでは個人の特定ができないので、一般論として回答します。
「非浸潤癌で全摘」は根治です。
心配しているのが「局所再発」なら、それはありません。

どうしても気になるなら、「市川」に予約をするといいでしょう。
電話予約で3か月先となったとしても「1月のMRIにあって、4月に私が診察して
OKだった(文面より)」ようなのであわてる必要はそもそもありません。

メディカルプラザ市川駅

質問者様から 【質問8】

検査について。
性別:女性
年齢:57歳
病名:乳がん0期 術後6年
症状:
投稿日:2022年8月22日

いつもお世話になっております。
幸いにも田澤先生に0期で見つけていただき、術後(平成28年4月)6年たちました。
〇〇です。
その節はありがとうございました。
心から感謝しています。

とても悩んだのですが、毎年の検査について相談させてください。
1年ごとのマンモグラフィのことです。
もともと痩せていて脂肪が薄かったせいもあり、術後は特にマンモグラフィの検査に苦労します。
痛みもひどく、挟み切れずほぼ毎回二、三度撮り直しになるためそれがずっと気がかりでした。

そんなときにドゥイブス・サーチというのを知りました。
こちらのQ&Aで確認しましたところ、田澤先生のご返答でも精度が高いとあったので、身勝手な相談というのは承知していますがメールさせていただきました。

ドゥイブス・サーチを受け、結果を持参し、田澤先生にエコーをしていただく形でお願いするのは難しいでしょうか。

田澤先生から 【回答8】

こんにちは田澤です。

ドゥイブス・サーチを受け、結果を持参し、田澤先生にエコーをしていただく形でお願いするのは難しいでしょうか。
⇒0期なのだから、(全身を見る)MRIなど撮影しなくても、(無論MMGは必須ではない)超音波単独でいいと思いますよ。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/8/31
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