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境界型葉状腫瘍の転移検査乳腺ついて

[管理番号:419]
性別:女性
年齢:48歳
2012年11月に葉状腫瘍の手術しました。
出産後、定期的に乳がん検診しており、いくつか小さい良性のシコリがあると言われました。
2015年5月に、自分でコリコリしたシコリを見つけて受診。
針を刺して検査しましたが、良性のシコリということで、様子をみることになりました。
2012年11月に、通常の乳がん検査に行ったところ、また針を刺して検査しました。
前とは違う針検診でとても痛かったです。
結果、葉状腫瘍と診断されました。
3泊4日入院して手術とても言われました。
たまたま、がんセンターからきてるお医者様の診察でした。
うちに帰り、病気ついて調べると、よくない病気 とわかり、セカンドオピニオンで、乳腺手術で有名な病院を受診。
受診した、翌々日に日帰りで一時間で手術しました。
乳輪乳輪沿って手術したので傷は、わからないようにしてくれました。
腫瘍は、1センチ位で境界型という診断でした。
術後も、かなり長く痛みが治まらず、2月再発がわかり、3月初旬に日帰りで手術しました。
今回は、左胸乳房を5センチほど切りました。
腫瘍は、手術前3センチが4センチになってました。
二回目手術から二年が経過しました。
その間、定期的に受診してて、そのうち肺のレントゲンを撮ったのは一度だけです。
乳腺専門クリニックで、内科とかないです。
最近、また左胸乳腺痛みがかり、脇を通り左肩甲骨まで苦しいです。
他に転移してないか調べたほうがいいでしょうか?
その際、総合病院や大学病院がいいかと、CTなど何の検査したらいいのかを知りたいです。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 葉状腫瘍では「局所再発」に十分な注意が必要です。
2012/11月「1センチ位で境界型という診断」⇒2013/3月「再発して4センチ」ということですね。
⇒質問者には気の毒な事でしたが、「初回の手術がきちんとマージン」を取った手術ではなかったのでしょう。
 「境界悪性葉状腫瘍」は「きちんとしたマージンをつけた手術が大原則」なのです。
 流石に2回目の手術の際には「しっかりとしたマージン」をつけたのだと思います。
 それでも、4か月で「局所再発で4cmの腫瘍」というのは、かなり要注意です。
 
「他に転移してないか調べたほうがいいでしょうか?」
⇒「悪性葉状腫瘍」ではないので、(局所再発には注意が必要ですが)遠隔転移のリスクはあまり無いでしょう。
 もし、検査するとすれば、「胸部レントゲン」で十分です。
 それよりも重要なことは「きちんとした超音波での診察」です。
 
「その際、総合病院や大学病院がいいかと、CTなど何の検査したらいいのかを知りたいです。」
⇒「大きな病院の方が(なんとなく)安心」という発想は私には理解できません。
 大学病院の若い医師など、「葉状腫瘍の診療」は難しいと思います。
 「葉状腫瘍の何たるかも、理解しておらず」 あまり意味はありません。
★「境界悪性葉状腫瘍の再発リスクを理解した)「きちんと顔の見える医師」がいいでしょう。