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質問

[管理番号:4377]
性別:女性
年齢:78歳
田澤先生、はじめまして。
母のために毎日こちらへお邪魔しております。
質問番号:4354にて、「高齢者の補助療法等」について拝見させて頂きました。
病理の結果については言及なさっておられませんでしたが、高齢であるという一括りの治療方針になるということでしょうか?
これが、同じ内容で例えば78歳であるならば、治療方針は異なってくるのでしょうか?
母の病理の結果を先生にお示しし、ご相談することを検討しておりました。
ご回答のほど、よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「病理の結果については言及なさっておられませんでしたが、高齢であるという一括りの治療方針になるということでしょうか?」「これが、同じ内容で例えば78歳であるならば、治療方針は異なってくるのでしょうか?」
⇒ほぼ一区切りです。
 「ほぼ」と記載したのは、例えば「かなりの進行癌で、(しかも)気力も体力も充実した高齢者(現代ではそのような方もいらっしゃいます)」であれば、抗ガン剤を勧める可能性はあります。
 上記はあくまでも例外的なことです。
 基本的な考え方は「70歳以上では術後抗がん剤によるエビデンスがない」ということです。(70歳以上では、臨床試験を組まないからです)
 ということで、70歳以上であれば、「化学療法なし」
 ○放射線照射については、特にガイドラインはありません。
  元気で「足が達者(連日通院であるため)」であれば、してもいいでしょう。
(特に年齢的な基準はありません)
  ♯逆に言えば、消極的ならば(年齢的に言って整容性を重視しなくていいと考えて)「かなり大きく切除して照射無し」という選択肢は常にあります。