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硬化性腺症との診断について

[管理番号:3868]
性別:女性
年齢:44歳
9 年前 35 歳の時に、初めて受けた乳がん検診で、マンモ・エコー、細胞診をして3と結果が出たために、摘出手術を受け、その時のしこりは繊維線種とのことでした。
それから半年に一回の検診を受け続け、問題なかったのですが。
検診のたびに石灰化はたくさん見えると言われましたが問題ないと言われました。
その後転勤のため病院が変わり、一年ごとの検診を先日受けたところ、
9 年前手術した同じ胸に1センチのしこりがあると言われ、マンモ・エコー、細胞診で、やはり3との結果が出ました。
その後、 MRI と CT を受け、悪性の疑いとの結果が出て、太針生検を受けました。
(バン!という音がしていたので、バネ式なのだと思うのですが、精神的に動揺していて見ることができませんでした。)
病理に回った組織の結果は、硬化性腺症とのことでした。
「 5 本の乳腺組織は、しばしば小葉増生、腺増生や間質の密な線維化・硝子化が見られ、やや放射線上に構築の乱れをきたした硬化性変化を呈しています。
一部乳管の嚢胞上拡張像も混じて見られますが、乳管は乳管上皮・筋上皮のに2層性を保持して異型は見られません。
総じて硬化性腺症範疇の像です。
悪性の所見は見られません。」
と書かれていました。
この内容を読み上げられただけでしたので、不安になり、これは悪性に変わったりしますかと質問したところ、 3 か月後にもう一度見ますので、とだけ言われ、ますます不安になりました。
診ていただいているのは、地元では有名な乳腺の病院の院長先生です。
3つ質問させてください。
①硬化性腺症というのは癌化することがあるのでしょうか。
②また、バネ式の生検で、組織が取り切れていなくて、癌が見落とされているということもあるのでしょうか。
(私の記憶の限り、 3 回刺していたように思います。)
③硬化性腺症の中から癌が発生する事がある。
リスクがある乳腺症なのですか?
3 か月経過観察している時間経過が不安で仕方ありません。
アドバイスいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「マンモ・エコー、細胞診で、やはり3との結果」
「その後、 MRI と CT を受け、悪性の疑いとの結果が出て、太針生検を受けました」

⇒本来、順番が違います。
 エコー及び細胞診で「カテゴリー3」ならば、(CTとかMRIなどせずに)「まずは針生検」とすべきです。
「これは悪性に変わったりしますか」
⇒変わりません。
 良性は「未来永劫」良性だし、「逆もしかり」なのです。
 物事はシンプルに考えましょう。
「3 か月後にもう一度見ます」
⇒本来(確定診断の筈の)針生検で良性と出たのだから「経過観察(まして3カ月!)など不要」の筈です。
 その理由として考えられる事は…
 1.(その医師が)慎重すぎる性格
 2.バネ式針生検の結果に(完全には)自信をもっていない(もしかして外した?)
「①硬化性腺症というのは癌化することがあるのでしょうか。」
⇒ありません。
「②また、バネ式の生検で、組織が取り切れていなくて、癌が見落とされているということもあるのでしょうか。」
⇒その可能性は否定できません。(上記2です)
 いくら慎重な性格だとしても「針生検をしていながら、3カ月」はちょっと…
「リスクがある乳腺症なのですか?」
⇒そんな乳腺症はありません。
 巷でいう「乳腺症だと思っていたら癌だった」⇒「乳腺症の中から癌が発生した」みたいな論理は(私から言わせれば)誤りです。
 それは「診断に問題がある」(つまり、それは「最初から癌と診断すべきものだった」ということでです)
 ○昔のように組織検査として(外科的生検を別とすれば)「細胞診だけの時代」が長く続いた頃には「良く聞く話し」です。
  現在でも「腫瘤非形成性病変」の診断に「バネ式針生検を用いる」と起こりえる事です。(その意味では、そのような病変の確定診断には「マンモトーム生検」を選択すべきです)
「アドバイスいただけますでしょうか。」
⇒本当に「白黒つけたい(確定診断)」ならば…
 上記の如く「マンモトーム生検すれば良い」のです。