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術後の抗がん剤の種類

[管理番号:2241]
性別:女性
年齢:40歳
 
田澤先生、こんばんは。
 
昨年○月下旬に先生に、左乳房全摘と腋窩郭清手術して頂きました長野県在住の者です。
痛みは全く無く傷も綺麗になってきて、皮膚の感覚も少しずつですが回復して来ているように思います。
お陰様で、地元の病院で年明けから無事治療を開始しております。
 
術後の病理結果から田澤先生には、TC療法を薦めて頂いておりましたが、現在の主治医からは「浸潤径とリンパ節の転移個数 pT2(4cm)pN2(5個)年齢の事も考え、もう少ししっかりした治療をしてはどうか」と言われ、FEC~ドセタキセルを薦められました。
 
3ヶ月で終わると思っていた抗がん剤が半年になるのは嫌だなとは思いましたが、仕事も少しお休み出来る事もあり、しっかり治療するに越した事は無いと自分に言い聞かせ、1/13にFECの1クール目を受けました。
 
始めてみたものの、私の場合ルミナールタイプですので、強い抗がん剤を頑張ってやってもあまり効果は無いのでしょうか?
 
田澤先生の最後の診察の際に病理検査の結果をお聞きしましたが、遠方からでこちらが急がせてしまったからか「ki-67スライドは後日お送り致します」となっていて数値が出ていなかったのですが、その数値が高ければ少しは抗がん剤の効果はありますでしょうか?
 
先生に手術して頂けて本当に良かったと思っております。
抗がん剤、放射線、ホルモン療法と術後の治療、先は長いですがコツコツ頑張りたいと思っています。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
遠方で気にはなっていたのですが、順調に術後療法に入っている様で何よりです。
ただ術後の化学療法については、やはり考え方が若干異なってはいるようです。
 
『術後の病理結果から田澤先生には、TC療法を薦めて頂いておりましたが、現在の主治医からは「浸潤径とリンパ節の転移個数 pT2(4cm) pN2(5個)年齢の事も考え、もう少ししっかりした治療をしてはどうか」と言われ、FEC~ドセタキセルを薦められました。』
⇒私の基準では「ルミナールタイプ」では基本は「TC療法」と考えています。
 これは「効果と副作用のバランス」を考えての話です。
 ただ、「アンスラサイクリン+タキサン」を推す医師もいます。
 実際は「TC vs アンスラサイクリン+タキサン」の直接比較は無いので、結論は出せません。
 
 しかし、(質問者に適切かは別として)現時点で「アンスラサイクリン+タキサン」が(術前術後に適応がある)最強の抗がん剤とされている事も事実です。
 ○治療効果だけを重視すればそのような選択となるでしょう。
 
「3ヶ月で終わると思っていた抗がん剤が半年になるのは嫌だなとは思ましたが、仕事も少しお休み出来る事もあり、しっかり治療するに越した事は無いと自分に言い聞かせ、1/13にFECの1クール目を受けました。」
⇒その考えであれば、それでいいと思います。
 
「始めてみたものの、私の場合ルミナールタイプですので、強い抗がん剤を頑張ってやってもあまり効果は無いのでしょうか?」
⇒結論はでていません。
 「ルミナールタイプ」では「抗がん剤の効果が、他のサブタイプよりは劣る」ことは間違いありませんが、「アンスラサイクリン+タキサン」がよりいいのかは解っていません。
 ただ、歴史的に「アンスラサイクリン+タキサン」が現時点で「最強」であるとは考えられています。
 
「田澤先生の最後の診察の際に病理検査の結果をお聞きしましたが、遠方からでこちらが急がせてしまったからか「ki-67スライドは後日お送り致します」となっていて数値が出ていなかった」
⇒転院先には、そろそろ届く筈です。
 この場では(個人情報をお伝えできないので)担当医に教えてもらってください。
 
「その数値が高ければ少しは抗がん剤の効果はありますでしょうか?」
⇒理論的には、そのように考えられます。
 ただし、「きちんとした大規模データで証明」されてはいません。
 
○「抗がん剤」⇒「放射線」と長い術後療法となりますが、それらが終了し、「3カ月に1度の内分泌療法」となり、当院に戻ってくるのをお待ちしています。

 
 

 

質問者様から 【質問2 ホルモン療法の継続】

性別:女性
年齢:43歳
病名:
症状:

田澤先生に手術をして頂き、まもなく3年になります。

この3年も皆様の質問と、先生の回答をずっと見て過ごしております。

自分の前回の管理番号と、最新の管理番号を比べて改めて驚いております。

皆様の気持ちにそうそう!と同感したり、田澤先生の回答に自分の事ではなくても安心したり、と毎日見させて頂いております。

自分が乳がんを患った事を忘れる日はありませんが、抗がん剤の副作用で辛かった(とは言っても、吐かない程度のムカムカや味覚障害で何を食べても美味しくない、足のむくみ位でしたが…)は、すっかり遠い記憶になり、忘れかけています。

現病院の主治医からは「あなたは再発率が高いので…」と幾度となく言われ続けていますが、田澤先生に手術して頂いた事で、自分の中で「大丈夫」と言い聞かせ落ち着いた気持ちで過ごしております。

腋窩郭清したので、看護師さんからは「リンパ浮腫になるから(決め付け)」と、重いものは持たない、日に焼けない、虫に刺されないと様々な注意を頂き、定期的に腕のサイズを計られていますが、全く不安も心配もしていません。

質問よろしくお願い致します。

【質問1】
術後、抗がん剤・放射線の後、ゾラデックスとタモキシフェンの治療を2年行って来ました。

現病院の主治医からゾラデックスが2年になるので、取り敢えず1度辞めると言われました。

辞めて生理が戻る確率が高そうだけど、戻らなければゾラデックスを使ってるのと同じ事だから…と言う事でした。

生理が戻る事は避けたいと思っているのですが、もう少し治療を続けた方が良いのでしょうか?
自分なりに少し調べてみたのですが、2年で良いと書いてあったり、私の様にステージが高い場合、または年齢が若い場合は5年の方が良い言うのもあり、よくわかりませんでした。

血液検査で判断出来ないか聞いてみましたが、ゾラデックスの治療中は意味が無いと言われました。

【質問2】
現在タモキシフェンを服用していますが、閉経後の薬剤に変更するのはどのタイミングになるのでしょうか?
私の様にゾラデックスを使用している場合は、どこからが閉経となるのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「術後3年」と「43歳(手術時には40歳?)」とありますが、地元で治療(ホルモン療法)されているようなので当院には定期的な通院はされていないと推測します。
元気で過ごされているようで何よりです。

「【質問1】術後、抗がん剤・放射線の後、ゾラデックスとタモキシフェンの治療を2年行って来ました。」「2年で良いと書いてあったり、私の様にステージが高い場合、または年齢が若い場合は5年の方が良い言うのもあり、よくわかりませんでした。」
→5年間とすべきです。

 理由は3つ
 1.そもそも(化学療法閉経とは無関係に)LH-RHagonist併用の期間は5年間が趨勢である。
 2.質問者の年齢(本来の閉経年齢ではない)
 3.化学療法閉経は本当の閉経ではないのだから、(LH-RHagonistを止めて)生理が来なかったとしても、それを本当の閉経と同等には扱えない

「【質問2】現在タモキシフェンを服用していますが、閉経後の薬剤に変更するのはどのタイミングになるのでしょうか?」
→上記質問とかぶりますが…

 まずは「タモキシフェン+LH-RHagonist併用」を5年、その後(ホルモン療法を続ける意思があれば)タモキシフェン単独として1年以上してから「血中エストラジオール」を測定し、閉経値ならアロマターゼ阻害剤としましょう。