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抗がん剤の選択とオンコタイプDXについて

[管理番号:5626]
性別:女性
年齢:44歳
初めまして。
田澤先生のご意見をお聞かせください。
今年7月右乳房に乳癌が発覚し、9月に温存手術を受けました。
当初は術後、放射線+ホルモン治療ということでしたが、
病理の結果、抗がん剤治療(FEC療法 3週間毎4~6回)の提案をされました。
病理結果は以下の通りです。
Size:3.8cm
Histological type:IDC
Grade:IDCの場合 NG2
Lymph node:Sentinel=0/3(OSNA)
Vessel invasion:Ly(+)、V(-)
Surgical margin:Negative(>5mm)
Stage:pT2N0Mx
ER:+(80)%
PgR:+(90)%
HER2/neu:2+ ←FISH結果待ち
Ki67:65%(hot spot、強拡大で評価)
担当医からは腫瘍が大きい、Ly+、Ki67が高値であることから、
FISHの結果がどちらでも抗がん剤治療をしたほうが良いと言われました。
術前は抗がん剤なしと聞いていたので、大変とまどっております。
そこで田澤先生に質問があります。
※質問はFISH結果がHER2陰性と仮定した場合です。
①サブタイプはルミナールBなのだと思いますが、先生も抗がん剤をしたほうが良いと思われますか?
②私の場合、Ki67が高値のためオンコタイプDXをやっても意味はないでしょうか?
先生のご経験上、抗がん剤治療の有無が変わる可能性はあると思いますか?
もちろんHER2陽性と出たら覚悟決めて治療に専念するつもりではおりますが、しなくても良いのであれば抗がん剤治療はしたくないというのが本音です。
お忙しいなかお手数をおかけしますが、田澤先生のご意見をよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「①サブタイプはルミナールBなのだと思いますが、先生も抗がん剤をしたほうが良いと思われますか?」
⇒その通りです。
 ルミナールBでは抗癌剤が必要です。
「②私の場合、Ki67が高値のためオンコタイプDXをやっても意味はないでしょうか?先生のご経験上、抗がん剤治療の有無が変わる可能性はあると思いますか?」
⇒さすがにKi67=65%では「ハイリスク」となる確率が高いと思います。
 ただ「モチベーション(この位効果があるのか!)の為」に、「自分を納得させる為」に行ってもいいと思います。