乳がんプラザ|乳がんの手術は東京の江戸川病院乳腺外科|ブログ


[管理番号:3990]
性別:女性
年齢:43歳

田澤先生、初めまして。

43歳、小学生と園児の子供が2人います。

10/(中旬)に左乳房の全摘手術をしました。

術前の診察で、乳房内に2か所の小葉癌があるとのことで、温存ではなく全摘にしました。

術後の病理結果で、
ステージ1の浸潤性小葉癌(多発性)と言われています。

ホルモン受容体が陽性の為、これから10年間のホルモン治療をすることは決まっているのですが、先日それに加えて、抗がん剤を3か月やるか、ご自身で選択をしてほしいと言われ悩んでいます。

数%の上乗せ効果とのことで、私としては今小さい子供がいるので、抗がん剤で治療中の数か月、家事育児が出来なくなるほどの副作用であれば、出来ればやりたくないと思っています。

(タキサン系は
でもならないで後悔するよりは再発のリスクを避ける為やったほうがいいのか…。

乳房内に2個だけならやらない方向で迷わなかったのですが、病理結果で乳房全体に沢山癌が見つかったそうで、悩んでいます。
小葉癌は対側にも出来る癌みたいなので、もう目に見えない癌が右側にもあるんじゃないかと心配でたまりません…。

オンコタイプDXも検討してみれば?…と担当医から言われたのですが、
お金がないので今のところ考えておりません。

先生にお聞きしたいのは、多発していても抗がん剤をやらなくても大丈夫かどうか…。

抗がん剤をやるとしたら、アンスラサイクリン系とタキサン系どちらが小葉癌に効くのか。

もし、ホルモン治療のみにした場合、LH-RHアゴニスト製剤(注射)も併用したほうがいいのか。

長々と申し訳ありません。

どうぞよろしくお願い致します。

【10/(下旬)病理組織診断】
Invasive lobular carcinoma of the left
breast,mastectomy:
-12mm in maximal invasive component,Locus CA,fat infiltration(+),ly(-),v(-), LN(0/1).
-Surgical stump positive for carcinoma.

【病理組織所見】
12×11.5×2.5cm。
皮膚8.0×2.7cm。
C領域にφ12mmとφ7mmの2
つの境界不明瞭な結節を認める。

組織学的には、核小体が比較的明瞭でクロマチンのやや粗い腫大異型核を有し、胞体の広めの細胞が、互いの接着性乏しく大型胞巣状あるいは
びまん性に増殖、浸潤する浸潤性小葉癌である。
肉眼的結節部が浸潤部。
脂肪組織への浸潤あり。
皮膚浸潤はない。
小葉内進展が非常に高度
で、C領域を中心として、A領域やE領域の他、B領域やD領域にも小葉内進展が見られる。
リンパ管侵襲や静脈侵襲は明らかではない。
腋窩側断片に小葉内進展部が見られ、断片は陽性。

【免疫染色の結果】ER J-score 3b,PgR J-score 0,HER2 score 0。
Ki-67標識率 1%程度。

【迅速組織診断】A sentinel lymph node negative for carcimoma

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

小葉癌が多発していることと、「予後や治療」とは全く無関係です。
もしも担当医が「多発しているから」などという理由で化学療法を勧めるとしたら、
すれは誤りです。

○ステージ1ということは「最大浸潤径は20mm以下」「リンパ節転移なし」というわけだから、それ以下の「浸潤巣」が多発していても、乳腺を全摘していることで何ら問題はありません(抗癌剤の適応とは無関係)

質問者がluminalAなのかBなのかは、このメール内容からは不明ですが、「単発か多発かは無関係」です。
 ♯多発であることは、「温存乳房内再発のリスク因子」とはなりますが、(質問者は全摘しているのだから)全く安心と言えます。

○あくまでも抗ガン剤の適応は「ルミナールAかBか」で決めましょう。
 小葉癌は大人しいものが多いので(担当医のコメントからは)ルミナールAだと想像します(Ki67は測定していませんか?)

「多発していても抗がん剤をやらなくても大丈夫かどうか…。」
⇒大丈夫です。

 多発は、あくまでも(温存した場合の)乳房内再発のリスク因子にすぎません。
(予後や薬物療法の選択には無関係)

「抗がん剤をやるとしたら、アンスラサイクリン系とタキサン系どちらが小葉癌に効くのか。」
⇒そのようなデータはありませんが…

 もしもルミナールタイプで抗ガン剤をするならTCです。

「もし、ホルモン治療のみにした場合、LH-RHアゴニスト製剤(注射)も併用したほうがいいのか。」
⇒low risk(1期)だから不要です。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日は質問にご回答ありがとうございました。

再度抗がん剤の必要性について、質問をさせてください。

私は病理結果で
【免疫染色の結果】ER J-score 3b,PgR J-score 0,HER2 score0。
Ki-67標識率 1%程度。

と出ているのですが、ホルモンタイプ・ルミナールAということでしょうか?

ルミナールAだと、やはり抗がん剤は不必要でしょうか。

オンコタイプDXは、金額面で検査できないとこの前は書いたのですが、
抗がん剤をやるかやらないか、なかなか結論が自分の中で出せないので、やはり検査した方がいいと思われますか?
Ki-67は病理結果でいうと1%と出ています。

宜しくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

Ki67 1%程度であれば、ルミナールAです。
「ルミナールAだと、やはり抗がん剤は不必要でしょうか。」
⇒Ki67=1%で抗ガン剤を勧められていることが、とても信じられません。

 明らかなルミナールAです。
 抗ガン剤をするかどうか「迷うレベル」ではありません。

 ○当然ホルモン療法単独です。





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