乳がん手術は江戸川病院・東京


[管理番号:2473]
性別:女性
年齢:73歳

はじめまして。
先日母73歳が左胸外側上部、部分切除の乳がん手術を受けました。
腫瘍は約1.5cmでした。

手術前の骨シンチ、CT、MRI検査では転移はなくステージ1、手術も問題なく終了し、後はセンチネルリンパ節生検の結果待ちでした。

手術後2週間目の受診ではまだ全ての結果がわからなかったのですが、抗がん剤の治療になる可能性が高いと言われました。

母も私たち家族もあとは放射線治療とホルモン治療だと思っていました。

転移であればリンパ節郭清の再手術になると説明は受けていたのですが、今回その可能性のお話はありませんでした(結果がまだ全て揃っていなかったからかも知れません)。

抗がん剤の可能性とはどのような状態の可能性があるのでしょうか?

取った腫瘍が進行の早いがんで抗がん剤が必要と言う事なのでしょうか?

手術前の説明では、たちの悪い腫瘍ではないので転移の可能性は低いと聞いていたので、少しショックです。

次の受診ではっきりするのかもしれませんが、不安が大きいので可能性を教えてくださると助かります。

あと、腫瘍の種類は最初の細胞針の時点である程度わかっているのでしょうか?皆さんの相談を読ませていただくとサブタイプをちゃんと聞いておくべきだったと後悔しています。

たちが悪くないとの説明で安心してしまいました。

そして細胞針と手術後の生検で大きく変わることはあるのでしょうか?

病気に詳しくなく、情報が少なくて申し訳ありません。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「手術も問題なく終了し、後はセンチネルリンパ節生検の結果待ちでした。」
「転移であればリンパ節郭清の再手術になると説明は受けていた」
⇒この内容からは「センチネルリンパ節生検」は「術中迅速診断では無い」のですね?

 「術中迅速診断」であれば、(もしもセンチネルリンパ節に転移を認めても)「その場で、そのまま追加郭清するので、再手術など不要」となります。
 

「抗がん剤の可能性とはどのような状態の可能性があるのでしょうか?」
⇒本来は「サブタイプ」での適応となります。

 ただ、事前に「性質の悪い腫瘍ではないと言われていた」事からは、「luminal type」なのだけれど「センチネルリンパ節転移がいくつかあった」ので「抗がん剤が必要」という言い方をしているのかもしれません。
 

「そして細胞針と手術後の生検で大きく変わることはあるのでしょうか?」
⇒術前診断は「細胞診」なのですか?

 それであれば、「術前にサブタイプなど解らない状態だった」ことになります。
 もしも、そうなら「摘出標本で初めてサブタイプが判明=(リンパ節転移とは無関係に)抗がん剤が必要」という可能性もあります。(トリプルネガティブやHER2陽性の場合には「リンパ節転移とは無関係に」抗がん剤の適応があるのです。

◎サブタイプとは?
組織検査(針生検や手術標本)などで以下の3点を調べます。
エストロゲンレセプターの発現(ER)
プロゲステロンレセプターの発現(PgR)
HER2蛋白の過剰発現の有無(HER2)
⇒これらの組み合わせで
●luminal type:(ER陽性、PgR陽性、HER2陰性) ホルモン療法が有効(更に増殖指数Ki67の値が低いAと高いBに分けます)
♯luminalA(Ki67低値)ではホルモン療法単独を、luminalB(Ki67高値)には(ホルモン療法に加え)化学療法も行う事が多い
●HER2 type:(HER2陽性のもの) ハーセプチンという分子標的薬と通常の抗癌剤の組み合わせを行う
●トリプルネガティブ:(ER陰性、PgR陰性、HER2陰性)通常の抗癌剤を行う
●トリプルポジティブ:(ER陽性、PgR陽性、HER2陽性)ホルモン療法と分子標的薬と抗癌剤の全てを行う
 ※正式名称はluminal B(HER2タイプ)と言います。





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