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リストアセスメント タイプについて

[管理番号:2219]
性別:女性
年齢:63歳
田澤先生 よろしくお願いいたします。
昨年10月よりマンモ、エコー、針生検→MRl→再針生検→外科的生検(乳房腫瘍摘出手術)→菅癌という説明→免疫染色の検査で良性の可能性→他の地域拠点病院で免疫染色再検査で確定診断。
診断結果
硬癌
断端 陰性
大きさ 0.3×0,4cm
核異形度 1
Ki 3.9%
ER 陽性 80%
PgR 陰性
HER2 陰性 0
タイプ LUMINALB
ステージ 1
再発リスク ~5%
の説明を受けました。
今月より放射線療法25回をスタートしました。
放射線後にホルモン療法をする予定です。
当初、癌であるショックで自分の病気を調べる事さえ怖くてできませんでした。
先生のこのサイトを見つけて安心しました。
教えて頂きたいのです。
わたしのタイプはLUMINALAではないのでしょうか。
Ki67が3.9%はBではなくAなのではないのでしょうか。
また、今後の治療には抗がん剤は必要ないのでしょうか。
田澤先生の診断をよろしくおねがいします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1a(4mm), cN0, luminal type, NG1
十分な「超早期乳癌」です。
今回の手術は「あくまでも外科的生検」の位置づけです。
しかし、pT1a(4mm)であれば、「センチネルリンパ節生検」は(私も)敢えて勧めません。
このまま(手術はせずに)放射線照射の方針に賛成です。
 
「教えて頂きたいのです。わたしのタイプはLUMINALAではないのでしょうか。Ki67が3.9%はBではなくAなのではないのでしょうか。」
⇒主治医(もしくは病理医)が「luminal B」と判定しているのは「PgR陰性」からのようです。
 ただし私個人の感覚からは、「核グレード1でもあるし」明らかな「luminalA」です。(PgRの染色性には難点があります)
 
「また、今後の治療には抗がん剤は必要ないのでしょうか。」
⇒「pT1a:腫瘍径≦5mm」では(サブタイプが何であれ)抗がん剤は不要です。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

2219でお尋ねさせていただきました。
田澤先生の治療方判断が主治医と同じものでとても安心致しました。
ありがとうございました。
前回とだぶるところもありますが記入します。
11/○ 外科的生検で摘出して病理診断
大きさ0.3×0.4 グレード1 ステージ1 ルミナルB
12/○○ センチネル生検 3→0
1/○より放射線治療
2/○ 血液検査で見落としがありC型肝炎疑いあり再度採血
2/○○ 放射線治療終了
2/○○ C型肝炎結果(ー) 20日間心配したので良かったです
腹部エコー検査
3月に娘の第2子出産を控え福岡から東京滞在1ヵ月を予定しています。
そのためセンチネル生検や腹部エコーをする、
しないの判断を促され出産時手伝いの万全を期巣ため私がきめました。
そのエコー検査で腹部リンパ節に腫れがあると言う技師さんの話しにショックを受けました。
主治医からは詳しくCTで検査するという事ですが
5/○○のホルモン剤のなくなる日にと決まりかかました。
3月に心配なく上京したいのと不安いっぱいで田澤先生に再びお尋ねしなければと思った次第です。
主治医の視触診もなく腫大の詳しい説明もなかったので…。
昨年10/○○にMRIを受けたので被爆の問題からでしょうか?
この日より前にCTははまっても大丈夫でしょうか?
このリンパ節腫大のまま乳幼児に接して良いのでしょうか?
心配が大きくなるばかりです。
それからホルモン剤を90日分出して頂くだけで検査は1年後のみと言われてますが半年後のエコーやマーカーのは私の場合は要らないのでしょうか?
田澤先生 教えて下さい。
よろしくお願いいたします!
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
pT1a(4mm), pN0, luminal , NG1
この状況で結局、「センチネルリンパ節生検をした」のですね。
必要無いというか、せめて「精度の高い手技」で「最低限の侵襲」であることを祈るばかりです。
 
「腹部リンパ節に腫れ」
⇒乳癌とは無関係です。
 CTで余計な被爆することはお勧めしません。
 どの程度の腫れなのか不明ですが、「エコーでフォロー」でもいいと思います。
 
「昨年10/○○にMRIを受けたので被爆の問題からでしょうか?」
⇒MRIは磁気なので「被爆」はありません。
 無関係です。
 
「この日より前にCTははまっても大丈夫でしょうか?」
⇒CTなど不要です。
 CTは何のために撮影するのか?
 目的をはっきりさせましょう。
 リンパ節ならば、エコーで十分
 肝臓をみるならば エコーで十分
 胃とか腸ならば、「内科の先生にカメラ」してもらいましょう。
 
「このリンパ節腫大のまま乳幼児に接して良いのでしょうか?心配が大きくなるばかりです。」
⇒何の心配も要りません
 
「それからホルモン剤を90日分出して頂くだけで検査は1年後のみと言われてますが
半年後のエコーやマーカーのは私の場合は要らないのでしょうか?」
⇒超早期癌とは言え、最低限「半年に一度のマーカー採血とエコー」はやってもらいましょう。