乳がん手術は江戸川病院・東京

[管理番号:6257]
性別:女性
年齢:53歳

田澤先生

初めまして。

乳がんと診断されてから、毎日のように乳がんプラザを拝読しています。

今日は、先生のお考えを聞かせていただきたくよろしくお願いします。

今までの経由を説明いたします。

?一昨年8月、人間ドックで薄影を発見、
?半年毎にマンモとエコーで経過観察、
?昨年12月針生検で非浸潤がんと診断、
?今年の3月に全摘&センチネルリンパ節生検(転移なし)&同時再建、
?病理結果:組織型:乳頭腺管癌、
腫瘤径:9mm、組織HG:III、
リンパ節転移なし(0/1)、
エストロゲン受容体:陰性、
HER2タンパクスコア:3+、
プロゲステロン受容体:陰性、
切除断端:陰性、
増殖能(ki-67):26.8%。

主治医先生に、抗ガン剤をしなければならないと言われています。
理由は、
①浸潤がんのため、がん細胞が体のどこかに飛んで潜んでいる恐れがある。

②増殖能が高い。

③顔付きが悪い、悪性度が高いタイプ。

全摘し、センチネルリンパ節転移なしで同時再建までしたのに、ショックでした。
頭が真っ白になって、抗ガン剤の投入を受け入れられず、考える時間がほしいと、来月回答することにさせてもらいました。
主人と娘は、数%でも転移の危険性があれば抗ガン剤すべきだと主張しています。

そこで先生に教えていただきたくお願いいたします。

質問①無治療の場合と抗ガン剤投入の場合、再発の可能性はどのくらい違うのでしょうか。

質問②HER2タンパク3+、HG:IIIだと抗ガン剤しなければならないのでしょうか。

質問③浸潤箇所は4箇所、最大浸潤径が9mm、乳頭部も浸潤ありです。

乳頭部に浸潤があったから、抗ガン剤が必要ということでしょうか。

質問④体のどこかにあるかも知れない理由で抗ガン剤を投入するのは、正しい選択でしょうか。
(術前の造影CTでは他の臓器に転移なし)
質問⑤今抗ガン剤せず、本当に再発した場合、治療法はないのでしょうか。

質問⑥抗ガン剤をする場合、ハーセプチンと一緒に半年間投入し、その後の半年はハーセプチン単独になるそうですが、ハーセプチンとどんな抗ガン剤の組み合わせが適切だと思われますでしょうか。

お忙しいところ、大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

物事はシンプルに考えましょう。
(「顔つきがどうとか」とか、「増殖がどうだら」ではなく)
単純に「HER2タイプだから抗HER2療法を行うべき」ということです。(再発率が半分になります)

「質問①無治療の場合と抗ガン剤投入の場合、再発の可能性はどのくらい違うのでしょうか。」
⇒(抗HER2療法は)再発率を半分にします。

「質問②HER2タンパク3+、HG:IIIだと抗ガン剤しなければならないのでしょうか。」
⇒せっかく「再発率を半分にする」治療なのだから、当然「推奨される」のです。

「質問③浸潤箇所は4箇所、最大浸潤径が9mm、乳頭部も浸潤ありです。乳頭部に浸潤があったから、抗ガン剤が必要ということでしょうか。」
⇒無関係です。
 
 質問者が抗HER2療法をやる理由はシンプルに「HER2陽性の場合には抗HER2療法が大変有効だから」それだけです。★物事はシンプルに考えましょう。

「質問④体のどこかにあるかも知れない理由で抗ガン剤を投入するのは、正しい選択でしょうか。」
⇒術後補助療法とは、そう言う治療です。

「質問⑤今抗ガン剤せず、本当に再発した場合、治療法はないのでしょうか。」
⇒その場合には…

 当然「抗HER2療法をやる」ことになります。

「質問⑥抗ガン剤をする場合、ハーセプチンと一緒に半年間投入し、その後の半年はハーセプチン単独になるそうですが、ハーセプチンとどんな抗ガン剤の組み合わせが適切だと思われますでしょうか。」
⇒質問者はlow riskだから、当然「非アンスラサイクリンレジメン」となります。
(その場合には抗癌剤は3カ月です)

 ①weeklyPTX+HER(パクリタキセル+ハーセプチンを3カ月⇒ハーセプチン単剤で9カ月)
 ②TC+HER(TC+ハーセプチンを3カ月⇒ハーセプチン単剤で9カ月)

お忙しいところ、大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

 
 

 

質問者様から 【質問2 抗ガン剤投入について】

性別:女性
年齢:53歳

田澤先生

お世話になっております。

先日は早速お返事いただき、本当にありがとうございました。
質問番号6257です。

恐れ入りますが、再度質問させていただきます。

質問①病理結果から、たとえ全摘、センチネルリンパ節転移なしでも完治とは言えない状況でしょうか。

質問②無治療の場合と抗ガン剤をした場合の再発率は、それぞれいくつになりますでしょうか。
再発率から抗ガン剤した場合(半減)の自分の再発リスクを確認したいと思います。

質問③看護師さんから、抗ガン剤治療は手術後三か月以内有効だと説明を受けましたが、三か月超えても効果は期待できるのでしょうか。

質問④先生は、?⇒質問者はlow riskだから、当然「非アンスラサイクリンレジメン」となります。
?(その場合には抗癌剤は3カ月です)
 ①weeklyPTX+HER(パクリタキセル+ハーセプチンを3カ月⇒ハーセプチン単剤で9カ月)? ②TC+HER(TC+ハーセプチンを3カ月⇒ハーセプチン単剤で9カ月)

とおっしゃいましたが、①は、副作用が少ない、②は副作用は強いが、
①より有効とのことでしょうか。
それほどの差が無ければ、副作用の少ない①にしたいのですが、効果優先すべきとも思います。

お忙しいところ、お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「質問①病理結果から、たとえ全摘、センチネルリンパ節転移なしでも完治とは言えない状況でしょうか。」
⇒だから「術後補助療法が必要」なのです。

 「非浸潤癌で全摘=根治」の場合には術後補助療法は不要となります。

「質問②無治療の場合と抗ガン剤をした場合の再発率は、それぞれいくつになりますでしょうか。」
⇒現在そのサイトはcloseされています。(準備中)

 再発率を半分にすることは前回、回答済です。

「三か月超えても効果は期待できるのでしょうか。」
⇒勿論。

「①は、副作用が少ない、②は副作用は強いが、①より有効とのことでしょうか。」
⇒直接比較はありません。
 ②の方が(最初の3カ月間の)通院が少ないということです。

 
 

 

質問者様から 【質問3 抗ガン剤豆乳について】

性別:女性
年齢:53歳

田澤先生

お世話になっております。

質問番号6257です。
先生の回答内容を見て、納得して抗ガン剤を受けることにしました。

ですが、主治医先生に提示された治療法は、[FEC療法(3週1回4コース)→タキソテール+ハーセプチン(3週1回4コース)→ハーセプチン(単剤9ヶ月)]でした。
他の選択肢はありませんでした。
非アンスラサイクリンを選択できないのかと質問したら、それは弱い、フェック療法はうちの標準だと言われました。

質問です。

質問①フェック療法を受けたほうが良いのでしょうか。

質問②フェック療法は非可逆的で、制限使用量を超えると心不全になってしまうと聞きましたが、制限使用量以内でも心不全になる危険性はありますでしょうか?
質問③白血病を引き起こす危険性はありますでしょうか。

質問④フェック療法をプラスすることで上乗せはどのくらいでしょうか。

何度も申し訳有りませんが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

同じ質問には、私は同じ回答しかしません。
「でも、主治医がこう言ったから…」みたいなことを言われても、(申し訳ありませんが)それで私の回答が変わる事はないのです。(よくご理解ください)

「質問①フェック療法を受けたほうが良いのでしょうか。」
⇒前回回答どおり…

 非アンスラサイクリンレジメンを(私なら)選択します。

「制限使用量以内でも心不全になる危険性はありますでしょうか?」
⇒殆どありません。(ただし、このような質問はFECを提示している主治医にお願いします。)

「質問③白血病を引き起こす危険性はありますでしょうか。」
⇒殆どありません。(ただし、このような質問はFECを提示している主治医にお願いします)

「質問④フェック療法をプラスすることで上乗せはどのくらいでしょうか。」
⇒直接比較はありません。(だから不明です)





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