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抗ガン剤使用について

[管理番号:1811]
性別:女性
年齢:38歳
はじめまして。先日左乳がんの部分切除手術を受け病理結果が出て術後治療について悩んでいます。
結果については
浸潤がん 1.7㎝
リンパ節転移 一個
ステージ Ⅱ
女性ホルモン感受性
ER 陽性
PgR 陽性
HER2 陰性
Ki-67 20%
主治医の先生は抗ガン剤を使うかどうか悩ましいとのことで使用するかは家族と相談するように言われました。私自身治療に前向きですが効果ご期待できないのであれば抗ガン剤の使用は避けたいです。
抗ガン剤を使用、不使用では再発、転移、生存率に差がありますか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1c(17mm), pN1, luminalAですね。
主治医は「抗がん剤を使うか悩ましい」と言っていますが、私には迷う要素はありません。
「ルミナールAでリンパ節転移1個」はホルモン療法単独です。
まずは「ルミナールA」です。
⇒おそらく「主治医はKi67=20%がルミナールAかBか悩ましい」と思っているようですが、「Ki67=20%はルミナールA」と思います。
更に「ルミナールAでの化学療法の追加」は「リンパ節転移4個以上」です。
(St.Gallen 2015より)
 
「抗ガン剤を使用、不使用では再発、転移、生存率に差がありますか?」
⇒核グレードが解らないと数字は出せませんが…
 抗がん剤による「上乗せ効果(%)」は「一桁」となります。