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術後の抗がん剤要否について

[管理番号:4950]
性別:女性
年齢:41歳
田澤先生、はじめまして。
こちらのQ&Aからは貴重な情報をいただき、大変助けになっております。
さっそくですが、温存手術後の抗がん剤治療を受けるかどうか、決めかねており、この場を借りて先生の意見を聞かせていただけたらと思います。
病理検査の結果は以下のとおりです。
充実腺管癌
浸潤径 23mm
悪性度 3
リンパ節転移 センチネル(0/3)
波及度 f
リンパ管侵襲 0
静脈侵襲 1
切除断片 陽性
エストロゲン受容体 陽性(95%)
プロゲステロン受容体 陽性(70%)
ハーセプテスト 陰性
Ki-67 22%
現在タモキシフェン服用中、近日中に放射線治療開始の予定です。
主治医からは、抗がん剤を加えるかどうかが微妙なラインであること、加える事で5年生存率3%、10年生存率7%の上乗せがあること、その数字をどうみるかで、家族と相談して決めるようにと、説明して頂きました。
田澤先生はこの病理診断の結果から、抗がん剤治療を勧められるでしょうか?やはり、微妙なラインといえるのでしょうか?
お忙しい中恐縮ですが、ご回答、どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
焦点は一つです。
「ルミナールAかBか?」
其の感別のために現状行われているのが「KI67]です。
Ki67=22%はルミナールAの可能性が高い(あくまでも指標なので正確ではありません)ので、(私であれば)「ルミナールAとしてホルモン療法単独」とします。
ただ、「本当に自分はルミナールAなのか?」という疑問がおありであれば「OncotypeDX」してみましょう。