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抗がん剤治療をするべきか。

[管理番号:4693]
性別:女性
年齢:37歳
はじめまして。
乳がんの告知を受けて、いろいろ参考にさせていただいてます。
今回は、自分のことでご質問させていただきます。
4月に乳がんの手術をしました。
37歳。
既婚。
子供なし。
術後の治療方針について悩んでいます。
ホルモン療法と放射線治療は必須で、行う予定にしております。
術後の病理検査の結果で、主治医から抗がん剤治療(TC療法)も考えても良いと言われました。
強くすすめるわけではなく、患者さんの意志に任せるという、主治医も悩む病理結果だったようです。
乳房温存術(円状)
センチネルリンパ節生検 陰性
リンパ節郭清 なし
腫瘍の大きさ 1.1 × 1.1
浸潤ガン(硬がん)
ホルモン感受性 高度
ホルモン療法 適応あり
核グレード2
脈管浸潤 あり(リンパ管)
HER2 染色法2+
DISH法 陰性
ki-67 40%
核グレード、脈管浸潤あり、ki67の値、年齢等によって抗がん剤治療も考えても良いということ。
出来れば、抗がん剤治療はしたくないと考えておりますが、再発防止として副作用等のリスクを考慮したうえで、先生なら抗がん剤治療するべきか、どう考えられますか??
両親はしなくても良いのでは、という意見。
主人は再発防止の確率があがるならしてほしいという意見。
でしたので、私も悩んでおります。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1c(11mm), pN0 完璧な早期癌です。
予後について悩む必要はないでしょう。
治療の適応についてですが、シンプルに考えましょう。
「核グレード、脈管浸潤あり、ki67の値、年齢等によって抗がん剤治療も考えても良いということ。」
⇒これらのうち、「核グレード、脈管浸潤あり、年齢」は忘れてください。(無意味です)
 唯一「注目」するのは「Ki67=40%]です。
 『今週のコラム53回目 Ki67が「30未満」ならホルモン療法単独、Ki67が「30以上なら、Oncotype DXを推奨」しています。』をご覧ください。
 ◎本当に迷うなら「OncotypeDXすべき」なのです。