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術後1年での骨転移?

[管理番号:4850]
性別:女性
年齢:50歳
初めまして。
いつも拝見させていただいています。
ちょうど1年前、右乳房温存手術を行いました。
腫瘍大きさ1cm ステージ1
放射線治療が終わり現在はホルモン療法行っています。
医師から詳しくは聞いていませんがおそらくルミナルタイプだと思います。
質問なのですが最近手術側と同じ右側の肋骨を骨折しました。
ぶつけたりの心当たりはないのですが
整形外科の医者によると疲労骨折のようです。
質問なのですが、手術後1年ですが肋骨に転移というとこも考えられますか?
それとも放射線やホルモン剤で骨が弱くなっているのでしょうか?
次回の乳腺外来がまだ先なので、心配です。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
まず一つご指摘したいのが「手術側の肋骨」ということを「手術した側だから、尚更怪しいのでは?」と考えているとしたら、それは全くの誤りだということです。
○骨転移は、あくまでも「血行性転移(癌細胞が血管の中に入って全身をめぐる中で起こる転移)」であり、「直接浸潤」ではありません。
 だから、「手術部位の近くだから、骨転移が(尚更)起こり易いのでは?」というイメージがあるとしたら、「全くの誤解」なのです。
「質問なのですが、手術後1年ですが肋骨に転移というとこも考えられますか?」
⇒違うようです。
 整形外科医が「疲労骨折」と判断しているということは「肋骨のXpを撮影して確認している」ということですよね?
 ♯もしも骨転移があれば「Xpで(乳腺専門医でなくても、整形外科医なら)解る」のです。
「それとも放射線やホルモン剤で骨が弱くなっているのでしょうか?」
⇒これも無関係です。
 放射線による肋骨障害は低頻度ながら報告があるようですが…
 それはあくまでも「晩期障害」であり、「ずっとずっと先」の話です。