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乳ガンではないかと

[管理番号:138]
性別:女性
年齢:40歳
検診で、マンモの項目で、左上に腫瘤ありと記載され
大学病院の乳腺科に行きマンモとエコ-をし、
結果エコ-には腫瘤はなくマンモではやはり1センチの腫瘤がうっていましたが、
先生は、良性のものだと思いますと言われ半年後また来てくださいと言われました。
映っているもの白さが薄いとのこと良性なのか心配です。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「検診で指摘された、腫瘤陰影」ですね。了解しました。
 それでは回答します。

回答

 乳癌の可能性は低いです。
 こういうケースは決して珍しくありません。
 その場合に考えられるのは以下のケースです。

  1. 孤立性乳腺:
     これは「正常乳腺」なのに周囲が脂肪に囲まれてしまった場合に、「マンモグラフィーでは、あたかも腫瘍のように見えてしまう場合」です。
     
  2. 陳旧性線維腺種:
     これは若いころ(20代~30代前半)にできた(良性腫瘍である)線維腺種が、「女性ホルモン低下に伴い」退縮(衰えて小さくなる)したものです。
     年齢的には60歳以降によく見られますが、40歳でも認めることがあります。
     

  3. 超音波での「見落とし」:
     超音波検査の技術には大変な個人差が存在します。超音波技術は「診療経験に大きく依存」しています。
     一般に「大学病院の医師」は「まだ診療経験が浅い」者が多いですが、それでも「マンモグラフィーに所見がでるような明らかな所見」を見逃すことは通常ありません。
     ※診療経験が浅く、「自分の診療に自信が持てない=見逃す可能性を考える」ときには今回のように「6か月後経過観察」になりがちです。

 
◎以上の1~3に当てはまると思いますが、いずれにしても「癌の可能性」は極めて低いと思います。
 ※「癌の可能性」は低いとは思いますが、大学病院ではなく、もう少し診療経験の豊富な「乳腺外科医」を受診してみるのも大変有効です。
 超音波診断は「診療経験」が必要なものなのです。
 
 

 

質問者様から 【感想】

 
早々ご返答いただきありがとうございます。
不安が解消されました。