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乳がんエコー検査について

[管理番号:2526]
性別:女性
年齢:33歳
はじめまして。
質問をお願いします。
2/(下旬)に、乳がん検診のエコー検査を実施しました。
生理中であったため、マンモグラフィは撮影できず、2週間後の予約となりました。
エコー検査の時に、右胸(下)の検査時間が長く不安に思っていたら
しこりがありますが、今まで気づいていましたか?と言われ頭が真っ白になりました。
エコー検査の前に、触診がありましたが特に指摘はされませんでした。
しかし、横になり腕を上げると何かやわらかいものがあるような・・・
エコーに、少々時間がかかっていましたが、技師さん曰く 「悪いものではなさそうですよ、ですが 良いものか悪いものかはDrが決める。」と言われ 土曜から不安でしかたありません。
約1年前にエコー検査を実施していますが、結果は何もありませんでした
(授乳中でした。検査結果の、3か月後に断乳しています。現在は、断乳後一年です)
病院に問い合わせたところ、検査結果は約2週間かかるとのことでした。
質問ですが、乳腺外科のある病院を明日にでも受診したほうがよいでしょうか?
もしくは、検査結果が届いてからでよいのでしょうか?
昨日は、健康診断センターでの受診であったため、乳腺外科専門医はいないようでした。
しつもんがまとまらずすみません。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
○私の様に、毎日毎日、自分自身で実際にエコー検査を行っていると、「どのような場合に、時間が長くかかるか?」「どのような場合に、どういうコメントをしがちか?」だいたい(自分自身と照らし合わせて)予想できるようになってきます。
「エコーに、少々時間がかかっていましたが、技師さん曰く 「悪いものではなさそうですよ、ですが 良いものか悪いものかはDrが決める。」「検査結果は約2週間かかる」
⇒このように言われて、不安な気持ちはよく解ります。
 私自身がエコー画像を見ている訳ではありませんが、
 あまり心配なさそうです。
 「エコー時間が長くなる」
 この場合に「悪いものが疑われている」と考えがちですが、実はそうでもありません。
 エコー画像は「直ぐに断定できるもの」~「しこりなのか、それともただの脂肪や乳腺症なのか区別しずらいもの」まで様々です。
 時間がかかるのはむしろ、「しこりなのか、それともただの脂肪や乳腺症なのか区別しずらいもの」なのです。♯この場合には「所見の記載が難しい。暫く迷う」のです。
  逆に「一目で嚢胞、線維腺腫、癌疑い」と解るものであれば「写真は数枚撮影」しますが、それ程迷わないのです。
 ○ここでポイントは「悪いものではなさそうですよ」という技師さんのコメントです。
 「癌を疑う場合」には決して、そんな軽々しいコメントはしません。 その場合には(言いにくいとしても)「それは解りません。医師が判断する事です」の一点張りとなります。
 
「乳腺外科のある病院を明日にでも受診したほうがよいでしょうか?もしくは、検査結果が届いてからでよいのでしょうか?」
⇒上記コメント通り、「結果が届いてからで十分」です。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日は、質問にお答え頂きありがとうございました。
このサイトを知り、色々学ばせて頂いております。
さて 本日、検査結果が戻ってきました。
検査結果は下記でした。
マンモグラフィ:左右カテゴリー1
(生理後)
乳腺超音波  :右 脂肪腫疑い
(生理中)  :左 正常範囲内
医師の診断  :乳腺エコーで腫瘤がみとめられましたが、良性のものと思われます。
経過観察としますが、今後1年に1回は乳腺エコー検査を受けるようにしてください。
質問ですが、脂肪腫は乳腺症の一部なのでしょうか?
また、この脂肪腫疑いは エコーでは明らかに悪性のものと異なるのでしょうか?
サイトを拝見していると乳腺症は悪性化しないという事ですが、
今回、検診センターでの受診であったため本当に見逃しがないのか。
Q&Aを拝見していると 乳腺専門の医師でも見逃し等あるようなので不安になってしまいます・・・
検診センターの医師の助言道り、1年に1回は乳腺エコー検査を受けるようにしようとは思っておりますが・・+毎月の自己チェック。
最後になりましたが、このサイトを知り不安を取り除くことができました。
質問にも丁寧に答えて頂き本当にありがとうございました。
まだまだ寒い日が続きますのでご自愛ください。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
前回「右胸のエコーが長時間」かかり、技師から「悪いものではなさそうですが、しこりがあります」と言われた方ですね。
今回のメール内容をみると、やはり「癌を疑っていた訳では無かった」ことが解ります。
良かったです。
 
「乳腺超音波  :右 脂肪腫疑い」
⇒これは「検診エコー所見の記載」でしょうか?
 正しい記載ではありません。
 「脂肪腫」は正しくは「筋膜にできる」物なので「乳腺内にできる」ことはありません。
 もしも本当に脂肪腫ならば、「乳腺外」となります。(皮下筋膜にできたり、大胸筋膜にできたりします)
 もしも乳腺内の腫瘍ならば、(脂肪腫ではなく)「過誤腫(脂肪性分の多いもの)」なのだと思います。
 ☆いずれ、癌を疑う所見ではないのでご安心を。
 
「医師の診断  :乳腺エコーで腫瘤がみとめられましたが、良性のものと思われます。」
⇒「1年に1回」としていることからも「癌を疑うものでは全くない」と考えてください。
 本当に迷うならば、せめて「半年後」とするでしょう。
 
「質問ですが、脂肪腫は乳腺症の一部なのでしょうか?」
⇒違います。
 上記コメント通りです。
 
「また、この脂肪腫疑いは エコーでは明らかに悪性のものと異なるのでしょうか?」
⇒脂肪腫ではなさそうですが、(過誤腫だとしても)「エコーで癌とは区別できる」ものです。
 
「今回、検診センターでの受診であったため本当に見逃しがないのか。」
⇒大丈夫です。
 
「1年に1回は乳腺エコー検査を受けるようにしようとは思っておりますが・・+毎月の自己チェック。」
⇒そうです。
 月に1回の自己検診が重要です。
 ○よく、「自己検診しても、何が腫瘍かわからない」と言う人がいますが、「何も無い時点では、解らないのが当然」なのです。
 「解らないながら、自己検診を継続していくと」自分の正常な状態に感触が慣れる訳です。
 そうすると(いつか、本物のシコリが出現した際に)「あれっ? こんなものは今まで無かった」と気づくのです。