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検診について

[管理番号:6266]
性別:女性
年齢:44歳
初めて質問させていただきます。
現在 バンコク在住で、私立の総合病院にて乳ガン検診を受けました。
10年間 毎年 マンモグラフィーと超音波を
受け、数年前からは嚢胞、昨年からは良性の石灰化をしてきされていましたが、特に再検査の指導はありませんでした。
しかし今年は「右側乳房外側上部に石灰化の集簇」があり、再検査となりました。
家に帰り昨年のレポートを見たところ、
「右側乳房10時の方向に良性の石灰化」とありました。
① この2つは同じものでしょうか?
また同じものの場合は、それが悪化もしくはガン化したのでしょうか?
そして、再検査に行ってきました。
画像を見た医師から超音波は異常なしで、
やはりマンモグラフィーに細かい石灰化の粒があると指摘されました。
わたしが見ても、小さい丸?の中に数個の丸い粒が見えました。
これも昨年のレポートからですが、超音波の所見で「楕円形の低エコー病変」があるとのことで、2年間変化なしとのことでした。
② 今回の石灰化の粒は、この楕円形の病変の中にできたものでしょうか?
再検査当日 画像の説明と触診(異常なし)
で、「悪性の可能性が30%あるので、組織を取って調べましょう」ということになり、(たぶん)コアニードル針生検を受けました。
パチンパチンと音がしていました。
横になりマンモグラフィーで挟みながらでした。
③最近はマンモトーム生検の方が主流のようですが、なぜ医師がコアニードルをしたのかな?と思っています。
また、コアニードルは超音波を使うと書いてあるものばかりですが、マンモグラフィーを使うことはあるのでしょうか?
再検査を終え、今は結果を待つのみとなりました。
毎日「ガンだったらどうしよう」と不安です。
最後の質問です。
④ このような状態のとき、先生はやはりガンを疑いますか?
またガン以外では、どのような病気?症状?だと思われますか?
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「① この2つは同じものでしょうか?」
⇒その可能性はありそうです。
「 また同じものの場合は、それが悪化もしくはガン化したのでしょうか?」
⇒「良性は未来永劫、良性」だし、悪性も同様です。(途中で変わる事はありません)
 今回の病変が悪性(癌)なのかは不明ですが…
 (もしも同一のものだと仮定すると)単純に(昨年は)その石灰化が少なかったので「良性と判断」されたが、今回は(石灰化が増えたことで)「悪性かもしれないと判断」されただけの話です。
 ★つまり、あくまでも「判断が変わった」だけのことで病変が「良性⇒悪性」に変化したという意味ではありません。
「② 今回の石灰化の粒は、この楕円形の病変の中にできたものでしょうか?」
⇒それは画像を見ていないのでわかりません。
「コアニードル針生検」「横になりマンモグラフィーで挟みながら」
⇒単純に…
 
 (石灰化の位置を測定するところまでは共通で)「採取する手段が(通常のマンモトームではなく)「バネ式針生検を用いているだけ」です。(原理は同じ)
「なぜ医師がコアニードルをしたのかな?」
⇒お国柄かもしれません。(日本では「ステレオガイド下バネ式針生検」は殆ど無いと思います。
「また、コアニードルは超音波を使うと書いてあるものばかりですが、マンモグラフィーを使うことはあるのでしょうか?」
⇒石灰化を採取するには、(マンモトームにしろ、バネ式針生検にしろ)「マンモグラフィーを用いるべき」であることは共通です。
「④ このような状態のとき、先生はやはりガンを疑いますか?」
⇒画像を見ていない私が回答することは不可能です。
 シンプルに(画像をみて判断した)その医師の「3割」を信じるべきです。
「またガン以外では、どのような病気?症状?だと思われますか?」
⇒乳腺症が多いです。