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今後の経過観察について

[管理番号:5421]
性別:女性
年齢:48歳
初めて質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。
2016年6月 浸潤性小葉癌(右乳)手術済
ER(+)
PGR(+)
HER2(0)
ki67 6%
ルミナールA
と術前に主治医より説明がありました。
手術結果、リンパ節転移13/13あり。
その後化学療法
エピルビシン、エンドキサン 3W計4回
ドセタキセル 3W計4回
放射線治療計25回
現在ホルモン治療中です。
先月抗がん剤治療半年後の検査結果、異常なしでした。
主治医からは今後1年ごとの検査で良いと言われています。
が、リンパ節転移が多かったため、今後1年ごとの検査で良いのか不安があります。
再発・転移はリンパ節転移多数とは関係ないのでしょうか。
また最近、対側の左乳に違和感あり、脇の辺りに痛みがあります。
先月のエコー検査では以前と変わらず乳腺症とのお話がありました。
気にすることはないのでしょうか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
術後経過観察についての「スタンダード」は存在しません。
ただ、私の個人的な見解としては
「ホルモン療法をしている」=(3カ月処方だから)「3カ月に1回来院している」=(せっかく受診しているのだから)「そのたび(3カ月に1回)超音波の診察をしてあげるべき」と思っています。
質問者の術式は不明ですが(もしも全摘だとしても)「小葉癌は対側にもリスクがある(これは転移ではなく、新規です)」ことは間違いない事実です。
質問者は当然3カ月に1回受診しているのだから、(もったいぶらずに)「対側も含め、診察してあげるべき」でしょう。
「再発・転移はリンパ節転移多数とは関係ないのでしょうか。」
⇒リンパ節転移が「直接、遠隔転移再発の原因とはならない」のですが、「リスク因子」となります。(だからステージの因子なのです)
 そして、もちろん「鎖骨上などの」局所再発の直接の原因にはなりえます(だから放射線照射しているわけです)
「また最近、対側の左乳に違和感あり、脇の辺りに痛み」「気にすることはないのでしょうか。」
⇒これは(ホルモン療法の影響を含めた)「更年期に伴うホルモンによる刺激症状」であり、「再発とは無関係」です。