乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:3586]
性別:女性
年齢:46歳

はじめまして、いつも拝見させて頂いております。

今年の春に乳ガンと診断され、六月に右胸全摘出と同時再建手術をいたしました。

手術前は、術後抗がん剤はしないであろうと言われていたのですが、最後の最後で、
Her2増幅が出てしまい、Her2療法+抗がん剤治療とホルモン療法を10年程の治療とを提案されました。

病理検査は以下の通りとなります。

組織型:管状癌が認められます。
周囲には、Sclerosing adenosisが著明です。
なお、
CNB では硬癌にみえました。

大きさ:肉眼では12mm,顕微鏡では7×5mm
割面所見:F
割面肉眼分類:中間型
脈管侵襲:ly(0),v(0)
リンパ節転移:Level Ⅰ(0/9)
Nuclear Gradeは1
ホルモン陽性
Her2 2+ 後のFISH検査で増幅あり(2.08)
抗がん剤をしなければならなくなったことに頭がパニックになり、落ち込んでいたところに
このサイトと出会い、先生とみなさんのやり取りを拝見し、平常心をとりもどすことが出来ました。
本当に感謝しております。

私は、特殊型でさらにHer2陽性、根治を望めるのか毎日不安で不安でしかたがありません。

私のような状態の再発と生存率はいかがなものなのでしょうか?
Her2療法を行って、その確率がどのように変わるのでしょうか?
担当医の先生にお聞きすればいいのですが、面と向かってなかなか聞けません。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

pT1b(7mm), pN0, NG1
非常に大人しい管状癌で、しかもpT1b!!極めて予後が良い事が予想されます。
○私が気になったのはlevelⅠ(0/9)という記載です。
 センチネルリンパ節生検しなかったのでしょうか?(無駄な郭清となっています)

質問者は大きな勘違いをしています。
「管状癌」は非常に大人しい癌です。
ガイドラインでも「ホルモン受容体陽性、腋窩リンパ節転移陰性の管状癌は非常に予後良好であり、術後薬物療法は内分泌療法単独または薬物療法無しが推奨される」という一文があります。

その意味で質問者に「本当に抗HER2療法が必要か?」という点が議論となるとは思います。

「私は、特殊型でさらにHer2陽性、根治を望めるのか毎日不安で不安でしかたがありません。」
⇒かなり「大きすぎる」勘違いをしています。

 (組織型で差をつけない主義の)私でさえも「管状癌」であれば「それだけで予後良好」とお話します。(その点では腺様嚢胞癌に近いです)
 しかも「7mm」(根治が望めるかどうかというレベルではなく)「根治するでしょう」

「私のような状態の再発と生存率はいかがなものなのでしょうか?」
⇒再発率は限り無く0に近いと思います。

 生存率も100%近いでしょう。

「Her2療法を行って、その確率がどのように変わるのでしょうか?」
⇒もともと(HER2療法をしなくても)予後が極めて良好なので、殆ど違いはありません。

○本当に抗HER2療法をすべきか?
 再度、担当医と相談すべきでしょう。(ご本人が、モチベーション高く行うのであれば、止めませんが)

 
(参考に)
NCCNのガイドラインでは
管状癌は「予後良好な組織型」として(HER2は無関係に)
 ホルモン感受性陽性ならば 腫瘍径<1cm 術後療法なし
 ホルモン感受性陽性ならば 腫瘍径<1~2.9cm 術後内分泌療法を考慮
 ホルモン感受性陽性ならば 腫瘍径<3cm以上   術後内分泌療法

◎質問者はNCCNのガイドラインでは(抗HER2療法どころか)「ホルモン療法さえも不要」となっています。
 (担当医の治療方針の提示の仕方は、これらの事実を無視しており)担当医は「管状癌」を知っているのか、甚だ疑問です。





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