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確定診断について

[管理番号:5104]
性別:女性
年齢:39歳
初めて質問します。
ここ2カ月、田澤先生のQ&Aを沢山拝見させて頂きました。
お忙しい中この様な場所を続けて頂いている事に感謝致します。
宜しくお願いします。
去年の9月頃から何となく(よく触らないとわからない)右胸外側のしこりに気付き5月の中旬に当日にマンモの受けられる近くの乳腺外科のあるクリニックに検査に行ってきました。
その曜日は非常勤の女医さんでした。
マンモを撮ってから診察を受け、女医さんによるエコー。
『右胸に確かにしこりはあります。右脇のしこりに気づかれました?』
と聞かれエコーを丁寧にされました。
しこりの大きさは10.8×6.6
少し形が怪しいとの事(はっきりわかる癌の形ではない)でその場で細胞診となりました。
エコー後にマンモの画像所見はないが、右リンパ節が少し腫れて画像に写り込んでいる事。
左はなく右だけ写り込んでいるから気を付けないといけないと。
6割癌の可能性と言われ後日結果を聞きに行くと、クラス2でした。
検体適正
類円形や紡錘形裸核が散在する中、二相性を伴う乳管上皮細胞集塊を認めます。
Fibroadeonomaを推定します。
との事でした。
結果を聞く前の初診時には細胞診の結果がクラス3以上の場合は紹介状にて他の病院で検査してもらいますとの事でしたが、結果がクラス2でした。
その女医さんはクラス2でしたがどうしますか?と…
他の病院で検査希望なら紹介しますと言われました。
私的には結果を待つ1週間の間に色々調べこのサイトでも沢山勉強させて頂いていたので結果がどちらであれ組織検まではやろうと思っていました。
そして後日、母親が看護師の為一緒に仕事をしていた知り合いの乳腺外科(都内の大学病院)の女医さんに針生検をしてもらいました。
右胸に3回針を刺しました。
その場で女医さんはモニターを見てしこりに針がきちんと刺さっているのわかる?などと話をしながら、その女医さんはこの検査で確定診断としますとはっきり言って下さいました。
後日組織診の結果は乳腺症でしょうとの事です。
脇のリンパ節は炎症性の腫れだろうとのことでした。
その女医さんは乳腺症が乳癌になる事が稀にあると言っていました。
念のため半年後に予約をして帰ってきました。
半年待たずに大きさが大きくなったり変化ぎあればいつでも来て下さいとのことでした。
組織所見
提出された検体は、右乳房腫瘤のCNBです。
14㎜長に至る3本が提出
されすべて包埋して標本を作成しました。
組織学的には、脂肪組織を取り込んだ線維組織を背景に、乳腺組織が散見されます。
乳腺組織は小葉成分と思われる小型の配管同士が硝子様の
線維で隔てられ、一部萎縮性の小型腺管や拡張した乳管と思われる腺管を伴っています。
背景の線維組織に脂肪織の取り込みが目立ち、乳腺症を考えます。
乳管上皮に軽度のduct papillomatosisやアポクリン化生を見ますが核は小型です。
悪性像は認められません。
組織診断
Breast,needle biopsy-
Adequate,benign
consistent with fibrocystic disease
長くなりましたが、先生にお聞きしたい事があります。
①組織診の結果、線維化が強い乳腺症と言われましたがこれで確定診断で大丈夫でしょうか?
田澤先生の乳腺症が乳癌になる事はない。
と言うお話を拝見しているので確実な確定診断までもって行きたいです。
②半年後のフォローで大丈夫でしょうか?
田澤先生の所で確定診断頂きたく考えております。
その場合は急を急ぐ事でもないと思うので市川に自分で予約を入れたいと思います。
③この診断報告書からしこりからきちんととれた組織なのでしょうか?
心配しすぎなのかもしれませんが子供がまだ小さい為、ここで自分の判断を間違えたくない気持ちが強いです。
宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「6割癌の可能性と言われ」
⇒こうなると、「きちんとした確定診断」が望まれます。
「後日結果を聞きに行くと、クラス2」「(都内の大学病院)の女医さんに針生検」「組織診の結果は乳腺症でしょうとの事」
⇒細胞診も針生検も「良性」と出たわけですね?
 普通ならこれでいいのですが…
「その女医さんは乳腺症が乳癌になる事が稀にある」「念のため半年後に予約」
⇒ここに不安を感じます。
 絶対的な自信を感じられないからです。
 
 ○私であれば「乳腺症だから、絶対に癌にはならない」「経過観察は不要」とするからです。(性格の違いもあるかもしれませんが)
「①組織診の結果、線維化が強い乳腺症と言われましたがこれで確定診断で大丈夫でしょうか?」
⇒絶対的な自信が感じられません。
 
 私から見れば「100%安心」というレベルにありません。
「②半年後のフォローで大丈夫でしょうか?」
⇒常識的に見れば「細胞診も針生検も良性」なのだから、(経過観察していたら)「結局、癌だった」と言う可能性は低いとは思います。
「田澤先生の所で確定診断頂きたく考えております。」
⇒そうすれば「100%確定診断」となります。
 
「③この診断報告書からしこりからきちんととれた組織なのでしょうか?」
⇒レポートからは、「そのよう」に見えます。
「心配しすぎなのかもしれませんが」
⇒それでいいと思います。
 やはり最初に「6割癌の可能性」とされているので、確定させるべきです。
「ここで自分の判断を間違えたくない気持ちが強い」
⇒私がマンモトームすれば100%間違いありません。