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リンパ郭清

[管理番号:5165]
性別:女性
年齢:46歳
はじめまして、5月末に乳ガンの診断をうけてからこちらのサイトを読んで勉強させていただいています。
6月末に左胸全摘しセンチネルリンパ生検をしました。
術前のエコーではリンパに転移がみられなかったようでしたがMRIで腫れがあるので術後センチネルリンパ病理検査結果によっては術後もう一度リンパの郭清をするかもしれませんと、言われ結果、3個のうち1個に転移があったので8月中旬にもう一度入院手術となりました。
私が再建希望してるので放射線をするより郭清の方がいいし、今後の治療の判断のためと言われました。
がんの専門の病院なので、その方が安心なら、もう一度手術も仕方ないと納得はしたのですが、そのリンパの病理検査が終わるまで術後の治療が始まらないのがとても不安です。
浸潤性入管がん
浸潤部の大きさ 45㎜ (入管に広がりが
ありました)
グレード 2
ER 陽性
PgR 陽性
Her2 陰性
Ki67 30%
切除断端 陰性
遠隔転移はありませんでした。
3個のうち1個でもリンパ郭清をするのは浸潤径の大きさが大きいからでしょうか。
再建希望だからなのでしょうか。
もし郭清したリンパに転移があったら放射線もしなくてはいけないのでしょうか?
それまで治療が始まらなくても大丈夫なのでしょうか。
結果を聞いたとき、転移があったのともう一度手術と言うことのショックで
聞きたいことを聞けないまま帰ってきてしまい不安が大きくなってます。
読みにくい文章ですみません。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
その「がんの専門の病院」では「センチネルリンパ節の術中迅速診断はやっていない?」のですか??
通常は迅速診断で(追加郭清するのであれば)「後日ではなく、その日にそのまま郭清追加」するものですが…
「3個のうち1個でもリンパ郭清をするのは浸潤径の大きさが大きいからでしょうか再建希望だからなのでしょうか」
⇒センチネルリンパ節生検(で転移が見つかった場合の)取り扱は施設により様々です。
 一番多いのは「肉眼的転移(2mm以上)があれば、追加郭清する」施設でしょう。
 つまり(再建とか、浸潤径とかではなく)「極めて一般的な考え方」です。
「もし郭清したリンパに転移があったら放射線もしなくてはいけないのでしょうか?」
⇒(センチネルリンパ節を含めて)「4個以上のリンパ節転移があれば、放射線照射の適応」となります。
「それまで治療が始まらなくても大丈夫なのでしょうか。」
⇒全く問題ありません。
 術後補助療法は(あくまでも予防であり)急ぐ必要はありません。