乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:5578]
性別:女性
年齢:48歳

こんにちは。
お忙しい中、申し訳ありませんが、私の癌のタイプで化学療法の必要性など教えてください。

 性別は女性、48歳で、今年の9月(中旬)日に右胸の全摘手術を受けました。

1. 組織型:乳頭腺管癌
2. しこりの大きさ:1.0cm
3. リンパ節転移:陽性の個数0個(調べた個数1個)
4. ホルモン受容体:ER +80%
       :PgR +80%
5. HER2の発現の有無: 0
6. 組織学的悪性度:1
7. 切除断端:マイナス
8. 脈管侵襲:マイナス
9. Ki67:50%
という検体結果でルミナルB型という診断です。

閉経していないので、ホルモン療法は10年間確定ですが、ホルモン療法のみののみの治療か、Ki67の数値が50%のため化学療法の投与(シクロホスファミドとエピルビシン)の上乗せを行うか、主治医は、化学療法は本人の意思に任せるとの事でした。

迷うならオンコタイプDXで確認するという選択もあるとの事でした。

このような状態ですが、下記の5点について、ご教示いただけますでしょうか。

1. 化学療法をした方が良いと思われますか。

2. ホルモン療法のみと化学療法(シクロホスファミドとエピルビシン)の上乗せを行った場合の再発リスクの差はどの程度変わるのでしょうか。

3. オンコタイプDXで確認した方が良いと思われますか。

4. Ki67の数値が50%でしたら、オンコタイプDXでの再発リスク結果は中間リスクとなる可能性は高いでしょうか。

5. オンコタイプDXの結果が中間リスクの場合、化学療法をした方が良いでしょうか。

 よろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

pT1b(1.0cm), pN0, luminal
完璧な早期癌であり、(現実的には)再発は殆どないと考えられます。

◎今回の焦点は
 1.pT1b(10mm)
 2.Ki67=50%

 個人的には(再発超低リスクであり)「化学療法は不要だなぁー」とは内心思いながらも、「ルミナールBであることを否定できない」以上、(ガイドラインでの責務により)「抗癌剤の話をしなくてはならない」というのが現状です。
 ☆グレードが1であることとKi67=50%は必ずしも矛盾はしませんが、OncotypeDXしてみる価値はあります。

「1. 化学療法をした方が良いと思われますか。」
⇒上記コメントどおり、
 OncotypeDXを勧めます。(ホルモン療法単独の選択も間違いではありません)

「2. ホルモン療法のみと化学療法(シクロホスファミドとエピルビシン)の上乗せを行った場合の再発リスクの差はどの程度変わるのでしょうか。」
⇒実際は殆どないようには思いますが…

 「それ」を知るためにはOncotypeDXすべきです。

「3. オンコタイプDXで確認した方が良いと思われますか。」
⇒その通りです。

「4. Ki67の数値が50%でしたら、オンコタイプDXでの再発リスク結果結果は中間リスクとなる可能性は高いでしょうか。」
⇒何ともいえません。

「5. オンコタイプDXの結果が中間リスクの場合、化学療法をした方方が良いでしょうか。」
⇒中間リスクなら「勧めません」

 
 

 

質問者様から 【質問2】

化学療法の必要性など教えてください。
性別:女性
年齢:48歳

田澤先生、こんにちは。
お忙しい中、ありがとうございました。
オンコタイプDXを行う事を勧めていただきましたので、オンコタイプDXを行うう事にしました。

オンコタイプDXの結果が高リスクとなった場合、主治医から下記の3点をを勧められました。
オンコタイプDXの結果が出次第、高リスクなら早急に
に化学療法を行っていきたいと考えております。
私の癌の状態では、どのような薬が有効でしょうか。

化学療法の薬の選択など教えてください。

性別は女性、48歳で、今年の9月(中旬)日に右胸の全摘手術を受けました。

癌の概要
1.組織型:乳頭腺管癌
2.しこりの大きさ:1.0cm
3.リンパ節転移:陽性の個数0個(調べた個数1個)
4.ホルモン受容体:ER +80%
       :PgR +80%
5.HER2の発現の有無: 0
6.組織学的悪性度:1
7.切除断端:マイナス
8.脈管侵襲:マイナス
9.Ki67:50%
という検体結果でルミナルB型という診断です。

主治医から勧められた化学療法
1. TC(ドキタキセル+シクロフォスファミド)
2. CMF(メトトレキサート+5-FU系)
3. EC(エビルビシン+シクロフォスミド)

質問
1.化学療法を行うのであれば、どの薬剤が一番有効であると先生は判断されますか?
2.中間リスクとなった場合、化学療法を行う効果は無いのでしょうか?
3.オンコタイプDXの結果から高リスクとなった場合、推奨する化学療法は分かりますか?
4.オンコタイプDXの結果からホルモン療法のみと化学療法の上乗せを行行った場合の再発リスクの
  差まで分かるのでしょうか?
   
   ご教示、よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

OncotypeDXするのですね。
それであれば、(今から「たられば」する必要はなく)結果が出てから考えてもいいとは思います。

「主治医から勧められた化学療法
1. TC(ドキタキセル+シクロフォスファミド)
2. CMF(メトトレキサート+5-FU系)
3. EC(エビルビシン+シクロフォスミド)

⇒TCですね。

 CMFを今更候補に挙げる意味はありません。(これは、患者さん側から「脱毛は絶対に嫌!」みたいな要求が出た場合に「しぶしぶ」検討すべきものです)
 EC<TCのエビデンスが有る以上、EC単独の意味はありません。(ECはタキサンとの組み合わせ:アンスラ+タキサンの際に登場します)

「1.化学療法を行うのであれば、どの薬剤が一番有効であると先生は判断されますか?」
⇒TCです。

 CMFやECを候補に出す意味が(そもそも)ありません。

「2.中間リスクとなった場合、化学療法を行う効果は無いのでしょうか?」
⇒前回、回答した通りです。

「3.オンコタイプDXの結果から高リスクとなった場合、推奨する化学療法は分かりますか?」
⇒(上記1と)同じ内容ですね?
  TCです。

「4.オンコタイプDXの結果からホルモン療法のみと化学療法の上乗せを行行った場合の再発リスクの差まで分かるのでしょうか?」
⇒『今週のコラム 99回目 ★グレードは「参考程度」ということでいいですね?
の2番目のグラフに着目してください。(実際にOncotypeDXのレポートに、このグラフが入ってきます)

 このグラフの実線(Tam)と点腺(Tam + Chemo)の「差」として解ります。





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