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術式の選択

[管理番号:5859]
性別:女性
年齢:42歳
田澤先生 初めて質問させていただきます。
先月、何気なく受けた検診でしこりが見つかり、乳腺外科での検査後あっと言う間に告知・手術の日程まで決まっています。
乗り越えるべきことが多く、毎日泣いて悩んでの繰り返しですが、田澤先生のQ&Aを拝見させていただきながら、前向きに考えることができるよう気持ちを立て直しているところです。
検査結果は 左胸2・5センチ(一塊ではなくこの中にいくつか点在)
       ホルモン感受性+ FISH陰性
      増殖能 20~30%
      ルミナールA
ということです。
そこで術式の選択に迫られているのですが、温存か全摘+再建で悩んでおります。
子供たち(小中学生)のことを思うと再発の確率を減らす全摘と考えていたのですが、温存可能といわれ心が揺れています。
再発はこわい。
でも術後の日常生活への不安、痛み。
人工物を入れる恐怖。
(インプラント希望)そして下垂の状態から、整容性では温存の方が自然かというお話もされました。
2年後子供たちのW受験も控えており迷いは増すばかりです。
先生ならとお伺いするのは愚問とは承知でご意見を伺えたら本当にありがたいです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「そこで術式の選択に迫られているのですが、温存か全摘+再建で悩んでおります。」
⇒これは単純に「拡がり診断」で考えるべきです。
 MRIでの拡がりも問題ないなら温存は可能です。
 
 1.もしも温存乳房内再発を起こしても、(その際に)今度は全摘すれば予後は一緒
 2.遠隔転移(つまり生命予後)に差はない。
 以上を理解された上での選択となるでしょう。