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術後の化学療法の選択

[管理番号:2828]
性別:女性
年齢:55歳

術後の病理診断結果がでました。
左胸部分切除トリプルネガティヴタイプ
グレード3 size2.0??1.5 PN1a1/14 f ly1
margin? Ki67 40パーセント
充実性腺管癌nuclearatypiapscore2
mitoticcountscor3

化学療法が一番先で次の順に説明されました。
①fec療法→ドセタキセル6か月
②TC3カ月
③uft服用2年間
病気のタイプと現状 期間 仕事を含めた生活のことなどを考え判断が難しいところです。

①と②の効果の差が気になるところです。
気持ちの落ち込みも大きいです。
アドバイスをお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

pTc(20mm), pN1, triple negative, NG3
「①fec療法→ドセタキセル6か月 ②TC3カ月 ③uft服用2年間 病気のタイプと現状 期間 仕事を含めた生活のことなどを考え判断が難しい」
⇒①がtriple negativeのgolden standardです。
 ③はエビデンスがなく論外です。
 
 ○どうしても短期間で済ませたいという希望があれば②となります。
「①と②の効果の差が気になるところです」
⇒5%程度です。

質問者様から 【質問2】

お世話になります

現在fec療法中です。
2回目(6月(上旬)日)終了あたりから咳が出始めました。
風邪をひいたかなくらいに思っていました。
が、咳の症状は続き、
痰もからむようになりました。
また、ゴホゴホと咳き込むようになり、
夜間は咳き込みと息苦しさで起きてしまいます。

気道のあたりに痰がからみゴロゴロとして咳き込みはじめるという感じです。
痰が咳と一緒に出てしまうとスッキリするのですが、またゴロゴロしだす感じです。
なので3回目は2週間延期になりました。

内科や耳鼻咽喉科で薬を処方されましたが、効いている感じもあまりしません。
レントゲンや血液検査では特にここがという結果は出ていませんが、症状が長引いているので不安です。
抗ガン剤による影響もあるのでしょうか。
主治医からは栄養をとり、体力をつけるようにと言われました。

今は耳鼻科で処方された
クラリシッド、タリオン、アストミン錠を服用しています。
もうすこし早めに受診すればよかったとも思いますが。
このまま様子見でいいのかどうか、また化学療法延期はその後の治療に影響があるのか助言をいただきたいです。
よろしくお願いします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

化学療法中の「感冒など上気道炎」は長引き易いものです。(やはり、普段と違って抵抗力は弱っているのです)

「抗ガン剤による影響もあるのでしょうか」
⇒当然、そう思います。
 
「このまま様子見でいいのか」
⇒内服治療しているのだから(様子を見ているのではなく)「治療している」のです。
 治療効果が出るまで時間がかかるのは「仕方がない」ことです。
 
「化学療法延期はその後の治療に影響があるのか助言をいただきたいです。」
⇒影響はありませんが…
 RDIの低下になるので「できれば避けたい」わけですが、仕方が無い事なのです。
 ♯RDIは管理番号1113「RDIについて」を参照してください。

質問者様から 【質問3】

いつも参考にさせていただいています3回目になります。
いくつかご相談します

①トリプルネガティヴなので、fecプラスt療法で5月から治療が始まったのですが、fec2回目終了後、長引く咳で前回ご相談しました。

結局ぜんそくということで間隔が空いてしまったのとぜんそくの症状によりfecは2回で中止。
7月(下旬)日からtc療法に変わりました。
トリプルネガティヴはアンスラサイクリンが必須ということなので、fecが中途半端になってしまい、不安をいつも抱えています。

治療をしっかりやりきる方も多い中で、このような経過できています。
やはりfecが2回では効果は期待できませんか。
②tc療法2回目が8月(中旬)日でした。
副作用は皮膚炎、飛蚊症、関節痛です。
土曜の夜から38度だいの発熱があります。
シプロキサン錠2~ミリグラムを服用していますが、下がりません。
発熱は今回が初めてです。

5日飲みきることになっていますが、クスリが効いている感時がありません。
体もだるく様子みですが、明日下がらなければ医者に行った方がいいでしょうか。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「やはりfecが2回では効果は期待できませんか。」
⇒そんなことはありません。
 いくらかの効果はあると思います。

「②tc療法2回目が8月(中旬)日でした。副作用は皮膚炎、飛蚊症、関節痛です。土曜の夜から38度だいの発熱があります。」
⇒ちょうど、白血球が下がる時期です。

「シプロキサン錠2~ミリグラムを服用していますが、下がりません。発熱は今回が初めてです。5日飲みきることになっていますが、クスリが効いている感時がありません。」
⇒速効性があるものではありません。

「体もだるく様子みですが、明日下がらなければ医者に行った方がいいでしょうか。」
⇒十分予想されることだから過剰に心配するには及びません。
 まずは5日間飲みきってから考えましょう。

質問者様から 【質問4 】

遺伝子カウンセリングについて
性別:女性
年齢:60
病名:乳がん
症状:左胸(術側)はいつもどこかが硬かったり張ったりすることがあります。とかあります。
右はたまに内部の違和感を感じることがあります。

投稿日:2021年6月4日

左乳がんトリネガで術後5年の健診を一応通過したところです。

私は父を61歳で肺と胃がんで亡くし、伯母乳がん、叔父膵がんと記憶しています。
また、7.8年前から卵巣腫瘍で3か月に一度、大きさの変化をみる経過観察の診療をしてもらっています。
そこで、主治医にそのことを話したところ遺伝子カウンセリングを勧められ受けました。
内容についてはある程度理解できましたが、
私のような歴はその対象になるのでしょか。
自分一人で抱える問題ではないということは分かりますが、今は娘や息子に伝えるにはタイミングではないと思っています。
知ることは大事だと思いますが、検査を受けるのに遅いということはありますか。

また、私の場合、反対側乳がんになる場合があると言われたのが気になります。
可能性がありますか。

よろしくお願いします。

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

「主治医にそのことを話したところ遺伝子カウンセリングを勧められ受けました」
⇒これ自体が(私には)全く理解できません。

本来「遺伝子カウンセリング」は遺伝子検査(BRACAnalysis)を受けて
(もしも)陽性だった場合に受けるべきものです。
(私からみれば)質問者の遺伝子異常の可能性が高いようには「全く」思いません。

★そもそも、質問者は再発していないので、BRACAnalysisの保険適応は
「対側の予防切除を考える場合」となります。

質問者様から 【質問5 】

術後6年目の乳頭から出血と乳房の鈍痛
性別:女性
年齢:61
病名:乳がん
症状:乳頭からから血液の分泌と乳房の鈍痛
投稿日:2022年3月16日

お世話になります。

左胸乳がん温存術後6年目になります。
1ヶ月前乳頭から分泌液が出ているのに気がつき、受診しました。
エコーをとってもらい特に気になる所見ではないと経過観察となりました。
先日術後6年目の検査の日の前日から下着に明らかな血液のシミがありました。
診察では、絞って検査するほどの量は出なかったので、2ヶ月後エコーをとることになりました。
今までこのような症状の自覚がなかったので心配です。

主治医は感染からくる場合、手術の際、充填した組織が腐り感染する場合もあると言っていました。
外見上は皮膚の変化はありませんが乳首の一部分が少し黒っぽいところがあります。
左胸全体がじんと重く腫れぼったい感じがあり、気になるほどの鈍痛がここ2、3日続いています。
1ヶ月前の時はちょっと押すと強めの痛みもありました。
左胸は、常にどこかしら違和感や鈍痛がありましたが、術後はそういうものだと今まできました。
振り返ってみて今回の症状の時、下着が少しきつかったということもあるかもしれません。
そんなことで出血するのでしょうか。
出血は毎日でなければ様子見ということですが、鈍痛や張る感じの嫌な痛みは、中の炎症と関係あるのでしょうか。
感染とはどんな病気があるのでしょうか。
再発の場合、痛みを伴うこともあるのでしょうか。

田澤先生から 【回答5】

こんにちは田澤です。

物事を複雑に考えすぎているようです。
問題の本質は「乳房内再発なのか?」という一点です。

それは「分泌」だの「鈍痛」だのではなく、あくまでも「画像診断」です。
担当医が「エコーで気になる所見がない」というのであれば、安心しましょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
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質問者様から 【質問6】

乳がん経験後子宮体がんリスクについて
性別:女性
年齢:62
病名:卵巣腫瘍
症状:
投稿日:2023年5月22日

 トリネガ乳がん手術後、 7年経ちました。
62歳です。
私は、12年
前から右卵巣腫瘍、また6~ 7年前から右もあり、3ヶ月ごと経過観察を、年一で子宮がん検査をしてきました。
右は硬い腫瘍、肥大は嚢胞らしいです。
今回、摘出手術をすることになりました。
今後のことを思うとやむおえないかと思っています。

 その手術方法ですが、膣式手術で、子宮も含めた摘出を勧められました。
理由の一つに、乳がんを経験しているので、子宮体がんになるリスクもあると言われました。
乳がんと卵巣がんは関係があることは知っています。
ただ、今の時点で子宮は特に問題ない子宮を取ることに躊躇しています。
卵巣腫瘍のみ摘出となる乳腺の主治医に聞くと、
乳がんと関係がんはわかっていることだが、子宮体がんは?とクビを
かしげ、子宮をとる意義をしっかり説明してもらうようにとそれ以上は専門外で答えられないと言われました。
そんな経緯もあり悩んでいます。
今回の手術は婦人科領域とは承知していますが、一度乳がんを
経験しているのでリスクと言われるとそうなんだと思ってしまいます。
遺伝子的な問題なのか、一般的にということなのかいろいろ考えてしまいます。
遺伝子検査は受けていません。
乳がんと子宮体がんの関係について教えていただければと思います。
よろしくお願いします。

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。

乳がんと子宮体がんの関係について教えていただければと思います。
⇒全く無関係です。

おそらく婦人科医は「tamoxifen内服に子宮体癌のリスクがある」ことを「乳癌と子宮体癌のリスク」に混同しているのでしょう。
質問者は当然トリプルネガティブだからtamoxifenは内服しておらず=子宮体癌のリスクは無関係です。

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<質問が5回に達した方>
・次の質問(6回目)から、1か月空けてください。
・再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/6/23
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