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術後の補助療法

[管理番号:2751]
性別:女性
年齢:56歳
田澤先生、このような質問の場を設けて下さっていること感謝いたします。
昨年12月に左乳癌部分切除、腋窩リンパ節郭清手術をしました。
1/(中旬)からアロマシンを服用中です。
2月から放射線25回照射しました。
リンパ節転移がないので、抗がん剤はしなくてよいとのことですが、再発転移が心配です。
invasive micropapillary carcinoma,g,ly2,v1,nuclear
grade-3(核異型度3、分裂像22/10HPF),margin negative.
境界不明瞭な4.5cmX1.5cmの腫瘤があり,組織学的には80%がDCISの像像で、20%に浸潤癌が見られます。
腫瘍の最大浸潤径は0.6cmです。
著明なリンパ管侵襲及び静脈侵襲がみられます。
切除断端は陰性です。
リンパ節に転移を認めません。
(0/11)ER+,PgR+-,HER2+1
田澤先生のご意見お聞かせください。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「田澤先生のご意見お聞かせください。」
⇒このメール内容で最も気になるのが、「リンパ節に転移を認めません。(0/11)」という記載です。
センチネルリンパ節生検をしていないのですか?
○もしも「センチネルリンパ節生検すれば防げた筈の腋窩郭清が行われている事」を残念に思います。
 
pT1b(6mm), pN0, luminal typeなので「抗がん剤の適応」はありません。
ホルモン療法(アロマシン)単独で十分です。
現在の治療方針を支持します。