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授乳中の石灰化について

[管理番号:1943]
性別:女性
年齢:36歳
はじめまして こんにちは
自分では判断できず悩んでいます。
先生教えてください。
36歳 今月1歳になる子供がいて授乳中です。
毎年エコーの乳がん検査を受けていて
去年出産2ヶ月前の10月に受けた時には問題はなかったのですが、今月
受けた検診で左胸の外側下辺りに1.1cmから1.4cmの石灰化らしきものが
1つあると言われました。
悪いものではないと思うが、
念のためマンモグラフィーを受けてくださいと言われました。
マンモグラフィーの放射線が強いから
母乳に影響がないわけではないので授乳中にしたいのであれば、マンモグラフィー後授乳は1週間以上しないでください。
できれば断乳後のマンモグラフィーをすすめるので6ヶ月以内に断乳を
して再検査してくださいと言われました。
質問です。
① 4ヶ月くらい前からしこりがあるなと自分でわかっていたのですが、母乳が残ってしまったのかなと思って過ごしていました。
前回の検査から8ヶ月くらいの間に1cm以上のしこりや石灰化ができたりするのでしょうか?
② マンモグラフィーは母乳へ影響があるのでしょうか?
母乳を続けながら、他にいい検査方法はないですか?
(先生に一度エコーで診て頂くなど)
希望としてはまだ母乳を続けたいのと
今はまだ母乳がないと寝れなく
夜間授乳も3.4回あり
いきなり止めることに不安があります。
③ 6ヶ月以内に再検査ですがそんなに間をあけて問題はないのでしょうか?
長文になり申し訳ございません。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
まず強調したいのは「石灰化はマンモグラフィの所見」であり、「エコーで石灰化」と言う所見は誤りだということです。
「エコーで石灰化が見える」などと言う所見は全く無視してください。

回答

「1.1cmから1.4cmの石灰化らしきものが1つある」
⇒エコーでの「石灰化」という所見は全くあてになりません。
 しかも「癌の鑑別を要する石灰化は微細なもの」であり、「1cm とか1.4cm」などという粗大なものは「良性石灰化」の範疇になります。
 ♯そもそも「エコーでの石灰化」など全くあてになりません。
 
「母乳に影響がないわけではないので授乳中にしたいのであれば、マンモグラフィー後授乳は1週間以上しないでください。できれば断乳後のマンモグラフィーをすすめるので6ヶ月以内に断乳をして再検査してくださいと言われました」
⇒授乳中でもマンモグラフィーは撮影できます。
 「石灰化」だけが見たいのであれば「断乳後でなくても」全く問題ありません。
 
「4ヶ月くらい前からしこりがあるなと自分でわかっていたのですが、母乳が残ってしまったのかなと思って過ごしていました。前回の検査から8ヶ月くらいの間に1cm以上のしこりや石灰化ができたりするのでしょうか?」
⇒「超音波検診の所見」が全く意味をなしていません。
 私が想像するに、「乳瘤」が「石灰化のように写っているだけ」のような気がします。
 もっと、「きちんとした超音波のできる」クリニックで超音波してもらってください。
 ♯もしも「どうしても石灰化が気になり、マンモを撮影したい」のであれば、(授乳中でも)マンモは撮影できます。(器械が濡れるので嫌がられますが)
 
「マンモグラフィーは母乳へ影響があるのでしょうか?母乳を続けながら、他にいい検査方法はないですか?(先生に一度エコーで診て頂くなど)」
⇒母乳への影響はありません。
 どうしても(マンモグラフィーの母乳への影響が)気になるなら(無理してマンモなど撮影せず)「まともなエコー」をしてもらえば大丈夫です。
 
「6ヶ月以内に再検査ですがそんなに間をあけて問題はないのでしょうか?」
⇒「1.1cmから1.4cmの石灰化らしきものが1つある」というのは大した所見ではありません(所見と言えるかどうかのレベルです…)
 6ヵ月でも問題ありません。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

こんにちは
お忙しい中、ご丁寧なお返事ありがとうございます。
文章を読んでいて気づきました。
cmとmmを勘違いしているのではないかと思います。
海外に住んでいるため言語の問題で
手書きで書かれた数値だけをみたので
私はcmだと思っていましたが、エコーの単位というのはmmですよね。
1.1mm×1.4mmになると話が違ってきてしい丁寧にお返事頂いたのに申し訳ありません。
小さくなると話が変わってきてしまいますか?
やはり言語がわからないと不安な部分が多いので、日本へ帰りこちらでエコーで診て頂きたいと思っています。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「1.1mm×1.4mmになると話が違ってきてしい丁寧にお返事頂いたのに申し訳ありません。小さくなると話が変わってきてしまいますか?」
⇒変わりません。
 「エコーでの石灰化」所見など、何の意味も無いのです。
 それは私が長い事「石灰化診療にこだわり、ステレオガイド下マンモトーム生検を手掛けてきた」結論です。
「石灰化が気になる」のであれば、「マンモグラフィーを撮影」することです。
授乳中でも「石灰化をみる」ためであれば、十分見れます。
授乳への影響など「ナンセンス」です。