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7/○○に手術しました

[管理番号:5322]
性別:女性
年齢:64歳
手術の結果が出ましたので質問お願い致します。
組織学的に異形乳頭上皮が癒合腺管状、篩状に浸潤増殖する腫瘍を認めます。
多数の核分裂像を認めます。
乳頭腺管癌です。
腫瘤は乳頭の直下
に位置し、少量の非浸潤癌を伴います。
脂肪織への浸潤を認めますが、
皮膚には浸潤していません。
invasive ductal carcinoma papillotublar carcinoma pT2 (2.1cm) f,ly0,v0 Tubular formation 1,Nuclear polymorphism 2,Mitotic counts3 Notthingham grade2,Nuclear grade3
リンパ節 陰性 sentinel (0/2)
TIL 60%
UICC ,pT2,pN0(sn),M0
免疫染色
ER 0% Allred score Ts0=Ps0+Is0
PgR 0% Allred score Ts0=Ps0+Is0
Her2 3+
MIB-1 index 約60%
CK 5/6 陰性
術前検査ではエストロゲンレセプター3b 60%
プロゲステロンレセプター 陰性でした
術前検査では腫瘍径1.9cmでしたが針生検後、疼痛が出現し生検後のエコー検査では腫瘍径3cm程度といわれ、現在に至ります。
腫瘍径2.1cmということは、ステージ1に近い2aと理解してもよろしいのでしょうか?
現時点での再発リスクを教えてください
また、今後の治療方針のアドバイスを頂けましたら幸いです。
7/(下旬) 全摘opeをしましたが、まだ腋窩と切除部の疼痛があります。
いつ頃まで疼痛は持続するのでしょうか?
リンパ郭清はしていませんが、腋窩部の疼痛が出現するのは正常な反応でしょうか?
夜間に腰痛(神経痛?)のようなものが手術後に出現しています。
骨への転移ではないか心配ですが 乳がんとの関係性はありますでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
まず重要なこととして「疼痛と再発とは無関係」です。
「腫瘍径2.1cmということは、ステージ1に近い2aと理解してもよろしいのでしょうか?」
⇒その通りです。
「現時点での再発リスクを教えてください」
⇒10%です。(抗HER2療法を行えば)
 抗HER2療法は再発率を半分にします。
「また、今後の治療方針のアドバイスを頂けましたら幸いです。」
⇒抗HER2療法です。
 低リスクだから「非アンスラサイクリンレジメン」でいいでしょう。
 ♯非アンスラサイクリンレジメンについては、QandAで複数回コメントしています。
「いつ頃まで疼痛は持続するのでしょうか?」
⇒人によります。
 手術に関連することは執刀医に聞いてみましょう。
「リンパ郭清はしていませんが、腋窩部の疼痛が出現するのは正常な反応でしょうか?」
⇒どの程度の「センチネルリンパ節生検なのか?」執刀している医師にしか解らないことなのです。
「夜間に腰痛(神経痛?)のようなものが手術後に出現しています。骨への転移ではないか心配ですが 乳がんとの関係性はありますでしょうか?」
⇒骨転移の症状ではありません。